月別アーカイブ / 2012年08月

 結論から言えば、ドラゴンクエスト10のダイス機能の提供が、サービス元であるスクウェアエニックスの明確な賭博を奨励する意図の元で行われていたのであれば、賭博罪の幇助と言えなくもない、というレベルの話なのですが…。



 例えば、思考実験としてプラットフォーム会社やゲーム提供会社が、ユーザー間の競争を煽り、射幸心やのめり込みを企図しているという確定的な意志の元に、仮想世界上ではあるが現実に換金可能な有価証券となるデータを発行して景品の範囲ではない高額なデータをやり取りさせていたのであれば、現行法でもやれなくはないと思うのですが。



 ただ、今回の件は、新清士さんらしいダイナミックな筆致で、真正面からダイス機能に斬り降ろしていったあたりに立ち上る黒煙を感じずにはいられません。これはきっと、煙の元では火の手が上がっているに違いない、と。



「ドラクエ10」揺るがす重大課題 基本機能を賭博に使うプレーヤー ゲームジャーナリスト 新 清士

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2801Y_Y2A820C1000000/




 当然、賭博に使って欲しい機能だということでスクウェアエニックスがドラクエ10にこの仕様を盛り込んでいるという立証などできませんので、こちらも否定してくるわけです。



「ドラゴンクエストX」に関する一部報道について

http://www.square-enix.com/jp/company/j/news/2012/html/46ef086593dba412903bbcae8261cd65.html



 賭場開帳の是非にあっては、この明確な賭博に対する意志の立証がとにかく大事でありまして、まあこの辺を読んでおいてくれよって話でありまして、新さんの言う「ダイス屋の一部には、前金を払ったら逃げるとか、負けてもお金を払わないで逃げるというキャラクターもいるゲーム内通貨による詐欺行為も行われていることがゲームの掲示板で書かれている」というのは、このダイス屋はもちろん違法です。頑張って摘発するべきだし。



 問題はですね、このダイス屋というドラクエ10内にいるらしい賭場開帳してる連中に対して、その賭博行為を支持・支援する目的で、このダイス機能がスクウェアエニックスによって提供されていたか、という点にあるわけです。以下の時事通信の記事を読めば分かると思いますが、違法カジノ(ダイス屋)と分かっててトランプ(ダイス機能)を提供したら、法に問われると、そういうことです。



カジノ店にトランプ販売=賭博ほう助容疑で業者逮捕-神奈川県警

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2012051600705



 4Gamerでも関連の記事が出ておりますが。



スクウェア・エニックスが「ドラゴンクエストXに関する報道」について正式にコメント

http://www.4gamer.net/games/139/G013991/20120830100/



 付け加えるならば、今回の消費者庁のガイドラインにおいては、経済上の利益は換金性の有無に関わらず、景品表示法上は事業者によって役務として提供していると解釈されます。一連のソーシャルゲーム業界の騒動によって、従来からオンラインゲームにおいて当たり前のように提供されてきた機能や仕様においても、内容によっては経済上の利益を与えるものとして規定されるようになった、という点で、業界環境は大きく変化しました。



 なので、ユーザー間の経済上の利益、すなわちゲーム内での賭け事など企画やイベントについては、これらの競争心をユーザー間に煽り、賭博に準ずる行為を企図したということで問題になることが今後はあるかもしれません。例えば、オンラインゲームで常識的に行われているギルド戦や攻城戦でかかる金額よりも多額の褒賞をアイテムなどで提示してユーザーの射幸心を煽るというのは問題視しようと思ったらできるんだよ、という点ですね。



 これがユーザーへのサービスなのか、ユーザーの経済上の利益を景品とした賭け事なのか、これがまた非常に微妙な感じでもあるんです。まあ、相当な社会問題でも起きない限り、まず摘発だ何だという話にはならないとは思うけど。



 あと、ダイス屋というか、ゲーム内での賭博も含む詐欺行為やBOTやゴールドファーミングといった、オンゲ特有の問題については、これはもうFF11のころからのノウハウが溜まっていると思うので、是非どうにかして欲しいところであります。ドラクエ10が新たな出会い系サイトになったりする日が来たりしたらそれはそれで笑うわけですけど。その際には、新さんには失地挽回の「ドラクエ10、ついに出会い系規制法で摘発」みたいな記事を日経で上げてみて欲しいです。



 どうもケツが痒いのでこの辺で。


 武雄市長の樋渡せんせのFACEBOOKが大炎上していたというので見物に逝ったわけですが、FACEBOOKのコメントとしては結構画期的な数の罵倒&応援コメントが交錯しており、興味深いのです。



樋渡 啓祐

https://www.facebook.com/keisuke.hiwatashi.9/posts/482159161803955



 元はと言えば、樋渡せんせと高木せんせのネットセキュリティを巡る論争からスタートしていたはずが、途中で樋渡せんせが個人の住所録をヤフーブリーフケースで公開してたり、支援者の方々の顔写真を含む個人的な画像群を写真共有サービスでこれまた公開してたり、微笑ましい失敗をしていたことで延焼したあたりがネットユーザーの心を鷲掴みにしたんですよねえ。



 あらすじを知りたい方は、こちらの戦場跡をご覧いただきたいところですが、関心深めるべきはこの抗争、まだ現在進行形で戦火が広がり続けているということです。



「国会議員に報告するぞ!」武雄市長がツイッターで一般人にブチギレ

http://matome.naver.jp/odai/2133652740729631701

図書館戦争くるで! 武雄市長がセキュリテイ研究者に圧力、市図書館TSUTAYA委任問題で。

http://alfalfalfa.com/archives/5494161.html



 もちろん、樋渡せんせはその件では本当に単純なミスですからウェブ上で平謝りをしているわけですが、その謝り一方で、そういえば高木! このやろう! 的な思い返しと共に「ひろみつ先生 しっかりしてください」なるエントリーを堂々掲載、もう銅鑼が鳴り響いて者ども出あえ出あえの風情へと発展していったのであります。


ひろみつ先生 しっかりしてください

http://hiwa1118.exblog.jp/16698555/



 興味深いのは、高木せんせが樋渡せんせに対して懸念を示した内容についての技術的反論はまったくと言っていいほど行わず、高木せんせの勤務先である独立行政法人産業総合研究所方面への圧力および高木せんせへの個人的な攻撃に終始している点です。ある意味、ネットでの論争においては芸術の高みへと読み手を誘う「うるせー馬鹿」とでも言わんばかりの光景が広がっており、強い興味をそそるのです。非常に魅力的な人材であることを自ら証明してくれた形になっております、樋渡せんせは。



 もちろん微妙に高度の低い方向からレーダーを掻い潜っての攻撃をもらった高木せんせもビビッドに反応。



日本フェイスブック学会総会1118聖誕祭

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20120826.html#p01



 「武雄市個人情報保護条例はやはり欠陥だった」という高木せんせの物言いもちょっと性悪説に過ぎる部分はあるかもしれませんが、百歩譲っても武雄市の個人情報保護条例は改善の余地はあることは事実でしょう。別にセキュリティの専門家でなくとも、ある程度はこの方面で法令を調べたことのある人でしたら、CCCとの協同に対してもう少し武雄市として利用者の保護のために踏み込むべきところは残されているように思います。樋渡せんせがどんな専門家と協議して本件事業を推進したのかは知りません、ところが、高木せんせのこの懸念を、樋渡せんせは宣戦布告と読むわけですね。



 いいですねえ、この沸点の低さ。読み進めるごとにディスプレイの前で笑みがこぼれてしまいます。

 ただ、問題点についてはCCCと武雄市で調整すれば相応に解決できる問題であっただけに、なぜ樋渡せんせが突っ張ったのか、依然謎です。まあ、問題が起きてからお詫びがてら修正すればいいのかなという話なのかもしれませんが、上記個人情報流出騒ぎは単なる個人のデータをウェブ上のサービス公開状態で置いていたという話で「樋渡さんもうっかりさんだなあHAHAHA」で済むかもしれませんが、ほかの自治体関連の事業などで民間との連携を進めるにあたって、国民の個人情報取り扱いで頭を悩ませている政策サイドや総研系コンサルタントからするとちょっと笑い事ではすみません。自治体財政が厳しくなり、今後は連鎖的な自治体の破綻も視野に入ってくる中で、予算を削減しながら民間の活力を使って市民へのサービスの質をどう維持していくかが悩みどころだからです。



武雄市図書館構想問題点その2

http://www.slideshare.net/tarikihongandou/ss-12924665



 武雄市も少ないスタッフを遣り繰りしながら、ブランド力のある企業を誘致しつつサービスを拡げていき、自治体の自助努力による環境改善に努力しているのは分かりますが、まさか高木砲一発でなんか不思議とセクシーな馬脚があらわになってしまうとは思いませんでした。樋渡せんせも霞ヶ関では毀誉褒貶を受けたり、地方自治体改革で名乗りを上げて賞賛嫉妬混じった状態なのはよく理解できますが、とても誠実な人であることは間違いないので、なぜウェブに出た瞬間に攻撃力がマキシマムになってしまうのかと思うと、ウェブの闇というのは深淵すぎてかっこいいぜと感じるわけですねえ。



 本件の盛り上がりにあたっては、樋渡せんせを文字通り心配している人が増えているようでもありまして、まあ要するに高木せんせの言ってることのほうが一理あるからなんですが、もし本当に樋渡せんせがこの問題でセキュリティの専門家に聞いて「良し」とされたのであれば、その専門家をとっとと切ったほうがいいと思います。



 ところで、一応mala氏が遠くから火炎瓶を投げ込んでいたので、とりあえず振り返ってみます。



高木浩光さんへ、しっかりしてください

http://d.hatena.ne.jp/mala/20120830/1346309790



 なんかmala氏は過去に高木せんせと論争して煽られたところから、何か別のアングルがあるようにも思えるわけですが、高木せんせが解釈の点で捻じ曲げたというところだけピックアップしているあたりに、本論とは違うところで熱量の高さを感じるわけです。それであれば、過去にも高木せんせが語ったまともな点も並べて、賛否両論で示してもらわないと何とも言いづらいわけですねえ。私怨乙という話ではないでしょうが、やはり一方的な論じ方すぎて、また、樋渡せんせとの論争が相応に盛り上がっているところでこの書き方をするというのは、何らかの意図や配慮を感じずにはいられないという点で、もったいないと言うべきでしょうか。武器の性能は、戦争中に試すのではなく、平時に確認しておいていただきたいものであります。



 なお、最後に「終わりに、面白おかしくネットバトル的な茶化し方をするのはやめてください。本当に深刻な問題だと考えています」とか書いてますが、じゃあその釣り同然の樋渡記事のタイトルもじりは何だと言うことで、このmala氏のエントリーも壮大な釣り的なポジショントークなんじゃないだろうか、と思ったことだけは述べておきたいと思います。



 mixiは武雄市に本社を速やかに移して破綻していただきたいと願っております。


 「お客様のいらっしゃる地域は放送エリア外です」と言われているため、出演している私自身がエアチェックすらできないという過酷な環境ではありますけれども。



8月30日 予告

http://www.tbs.co.jp/yoruben/



 海外逃亡をした某くちびるお化けが出演するはずだった代打ちなのかと思いましたが、収録の現場に中川淳一郎さんがすでにいて、しかも酔っ払っていたので凄いことになっておりました。収録中は、目の前に劇団ひとり氏がおられたので、思わず創価学会の話をしてしまいましたが、恐らく放映ではカットになっていることは間違いありません。口を滑らせてしまいまして申し訳ございませんでした。


 アシスタントに福田萌女史がいて、これがまた眼鏡が微妙に似合わない雰囲気だったんですけど、個人的には東京ヤクルトスワローズのオフィシャルサポーターの件についていろいろと尋問したいと思っておりました。ただ、収録が淡々と進みすぎてしまったため、触れることができなかったのが残念です。



 それ以外は、特にこれと言って語るべきものもない感じですが、興味がある方は是非。


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 今年のスワローズは側副靱帯再建手術へ4人も送り込むなど故障者の生産が絶好調で、先日のクリンナップが3番田中浩康4番畠山5番飯原とか、早くロイヤルズからガイエルさんを連れ戻してくるべき状況になっております。ほんとナメてんのかよ。



 先発もいろいろとアレです。二軍で防御率7点台で日々炎上していた七條がいきなり一軍に上げられて先発、それも4試合も投げて、期待に応える炎上を披露するなど、燃える先発の星となっております。何がヤバイって、シーズン序盤に防御率二桁のまま二軍落ちしたはずの松井光介がいまやブルペンエースとして頑張り続けていて、しかもそれなりに結果を出しているという。昔、古田政権時代に何故か遠藤政隆や萩原淳を重用して、とっても微妙な成績を残していたのを思い出します。



 ほんと、久古とか渡辺とか行方不明者が多すぎます。阿部や平井が戦力になってるんですよ。しかも現在の最多登板が日高。誰やお前。最近は疲れてて簡単に捕まるシーンが目立つだけに、観戦している側のイライラも倍増です。いままさに古田時代のブルペンに戻りつつある。そう思います。




 それでも、何とかスワローズがまだ3位を狙える状態にいるというのは奇跡です。もう単純に、小川監督とベンチワークの巧さで遣り繰りができているからと、広島のAクラス処女を失うことへの恥じらいと、阪神の暗黒面へ落ちていく比類なきパゥワーがあるから助かってるんじゃないかと思うわけですね。もう本当に今年一杯で使い潰して終わり的な起用法でセットアッパーの山本哲哉が頑張ってますし、日高はいわずもがな。押本も昨日炎上して試合を壊しましたし、もう一軍で一場や小野寺や加藤や中澤が見られる日も近いんじゃないかと思うんですよ。どうせ燃えるんだったら誰が燃えても構わないじゃないですか。



 このところのスワローズは、ロマンがまさかの戦力化を果たして、村中が博打のような好投か大炎上かを繰り返しておりますし、館山も踏ん張ってる状態で、あとは早く石川が10勝へ向けて脅威の帳尻を果たしていくことを期待するのみですね。打線はもはやミレッジ以外揃ったら儲けもののコンプガチャ打線みたいになってますし、なんか森岡とか頑張ってるのに若手にチャンスを与えようってんでベンチに送られてるし、代打の切り札は何故か藤本だし、松井淳は何だったんだって話ですよ。それも、マートンなみの守備の癖にセンター守ってるんです。途中で慣れたのか上手くなってきたけど。



 そんな神宮戦隊が必要とする補強は大沼だって言うんです。押本だって防御率4点台、増渕だって5点台、日高だって、平井だって、STATSだけ見ればたいしたことはありません。明らかに、ブルペンが足りない。勝ちパターンで使える、良いピッチャーを探さなければならないんですが、正直酷いもんです。



 ならば大沼で構わないじゃないですか。大沼を補強しましょうよ。ヤクルトには一場と小野寺という面白人材がいるじゃないですか。山岸も戸田にいるだけだし、トライアウトで阿部を取ってどうにか使っているのと同じように、大沼を連れてきましょうよ。きっと劇的な試合をたくさん演出してくれますよ。どっちにとって有利かは別として。きっと来年のいまごろは「ああ、大沼とっといて良かったなー」って思っているに違いないです。放っておくとホークスに取られてしまいます。ついでに岡本篤あたりも獲得しておくと良いと思うんです。いろんな意味で。



 大沼も立派な故障者です。腰が痛いらしい。でもそんなものは取ってから考えればいいじゃないですか。球速いっすよ、ストライク入らないけど。でも腰が痛くて力が抜けたら楽天で輝いている小山みたいに復活するかもしれない。どうせなら小山も獲得しろって言うんです。もうね、球に力のあるベテランを一山いくらで買ってきて戸田に送り込めば何人か神宮にやってきて炎上するんですよ。伝説の滝を登った鯉が龍になるって言い伝え同様、いまのスワローズに絶対に必要なのは大沼的な何かだと思うんですよね。だから取りましょうよ大沼。やがて鬼退治を終えた大沼は日本海を渡ってジンギスカンになるのであります。ヤクルトの編成もここで勝負をかけるべきだと愚考いたします。



 ほんと頼むよ。ねえ。



■青木宣親、再度OBPを350に乗せる



 一時期好調で打率が三割超えてたのでさすがはヤクルト印のスーパー宣親、メジャーでもしっかり通用してて良かったなあと思ってたら、あっという間に急降下、心配してたんですけどまた2試合連続のマルチヒットで打率280、OBPも350と期待される成績になってきました。盗塁も20とか、どうしてスワローズ時代は走ってくれなかったんでしょうか。



 NPBにおいては量産型イチローとか煽られてましたけれども成績は立派で、某ダルビッシュ同様に青木が通用してくれないとNPBで誰が通用するんだってレベルでしたので、是非このまま350をキープしてシーズンを終えて欲しいものです。ただちょっと、研究されているのか不思議なスイングで三振をするケースがちらほらと見られ、ここは頑張って振り抜いて欲しいですねえ。あんまり欲張るとろくなことはないので、青木らしいしっかりとしたスイングで臨んで欲しいです。



 最近は青木がずっと出ているのでミルウォーキーの試合もたまに観るようになってきました。なんか守備も慣れてきて上手くなってるような。



■最近のオークランドアスレチックス



 日本中が熱狂しているオークランドのプレーオフ争いの行方でありますが、当面の敵であったLAAが勝手に沈没、デトロイトもどうも不調ってことで、体勢を整え直したアスレチックスにも二位通過の目が出てきたかなあと思っております。まだ先が長いから分からないけど、とりあえずタンパベイとボルチモアが強敵過ぎて困りますわ…。



 っていうか、何であの陣容でアスレチックス勝ってるんでしょうね。余ってるのはSPぐらいで、セスペデスも一時期の好調が過ぎちゃって微妙、レディックもまだ不調、下位打線は基本的に置物で、ウィークスはサクラメント送り、そろそろインジが帰ってくるけどインジ帰ってきてもなあ… ドナルドソンでいいんじゃないの。スミスが帰ってきたのは大きいけど、ドリューはいまひとつなので、セスペデス、スミス、カーターで点取るしかないよなあという。



 せめて下位の誰かが絶好調! とかだと少し楽になるんでしょうけどね。二番にゴームズとかモスとか中距離砲が座るメルビン監督の采配は積極的なんじゃなくてそうするしかないだけなんじゃないのと勝手に思ってるわけですけど。



 あと、やっぱりコロンは薬物でしたか… トレードに出すという話があって、確かにSPはいっぱいいるけどグリフィンも怪我でDL入り、マッカーシーも復帰直後でサクラメントで投げててまだ上げられるか分からんという状態だったんで、ストレイリーともども保険も兼ねて残しておけばいいのに、と思っていたら、トレードが成立しないまんま薬物クロ判定、本人認めて50試合出場停止で今季終了でござる、と。まあ、いきなり復活したのでおかしいなあ、と思ってたんですけどね…。



 最後に、クローザーとして使ってたクックがまるでイップスのように炎上しだして、あっさりバルフォアにクローザーを代えたので大丈夫か? と思ったら、結構安定しててびっくり。まだいけたんだねバルフォア。お前なんかアストロズがお似合いだとか煽ってすいませんでした。ドリトルも確変終わったようだし、もうタンパベイに次ぐ投手力のチームということでブルペンも頑張って欲しいです。



 そういえば、サクラメントに松井秀喜が来るかもしれないとか飛ばしがあったけど、いまの松井の完全上位互換のスミスやモスがいるし、トッププロスペクトは少ないものの外野は足りてるので必要ないんじゃないかなあと思ったりもします。クボタ氏が日本にスカウト出すと言ってたけど、まだ来ないのが気がかりですが。そろそろシーズンが終わってしまいます… もし外野の補強をお考えなら、守備はちょっと微妙で早打ちだけどシュアな打撃が好評なマートンっていう選手が日本にいるのでお奨めです。



■西岡



 高額な置物としてミネソタの観光資源となっている元ロッテの西岡ですが、地元の野球系BBSでも酷評されてるだけじゃなく西岡をもしトレードに出したらツインズが獲得できるものというアメリカ版大喜利にしばしば発展し、お母さんの使っていたキーボードカバーが獲得できるとか昨日からテーブルに出しっぱなしだった牛乳とかアメリカンなジョークばかりでみなHAHAHAとかやっててさすがは異国です。自業自得とはいえども、西岡も肩身が狭いんだろうなあと思うとざまあみろという気分で一杯です。もう一年、しっかりお勤めを終えてから楽天入りしていただければと思う次第でございます。



 当のミネソタも全然勝てないので、とはいってもヒューストンほどではないので、とっても観客がいなくてかつての日本ハム南海戦を思い起こさせる揺れる思いで万感に浸る感じ。いいですね、田舎のメジャーリーグも牧歌的で。



 ヒューストンといえば、今度アメリカンリーグの西地区に合流するらしく… 大丈夫なんでしょうかねえ。まあ、ナショナルリーグ6球団は地獄だしこっちは4球団だからいいっちゃいいんですけど、こっちに来るとNYYやタンパベイやボルチモアやデトロイトに当たる回数が増えて負けが増えてしまいますよ?



■最近のDeNA



 別途エントリーでも書こうかと思ったんですが軽く触れておくと、暗黒化へ邁進する阪神の勢いに飲まれて、まさかの5位も視野に入るかと思いきや連敗したりしてなかなか3.5ゲーム差の壁が破れません。和田阪神も空気を呼んで3タテされて0.5ゲーム差に迫られ超盛り上げるとか、プロ野球は興行ビジネスであるという原点に立ち返ってセリーグの火を消さないで欲しいと思います。



 でも、それでも4ゲーム差ですからねえ… 5位は遠いぞベイスターズ。どうせだから面白くして欲しいと思うと、DeNAを応援しちゃいますねえ、心情的には阪神が好きなんですが。



 DeNAのボックススコアとか見ていて思うのは、中畑監督の采配ってそれほど酷いもんじゃないぞ、むしろ弱いなりに理に適った采配してるぞ、って点です。某オリックスの某岡田監督のような、トリッキーな采配をしたら自分がトリックにかかって大逆転負けとかいうお笑いが少ない。笑えない試合展開のまま、淡々と完全敗北していくのがベイス流。先発加賀美が立ち上がりにいきなり3回7失点とか。



 中畑監督が育成にシフトしたらしく、また梶谷や荒波や高城を使い始めたのは良い傾向ですね。ラミレスにせよ中村紀洋にせよ一年一年が勝負の人たちですんで。あと、何気にルイーズが代打的中率が高くて、勝利貢献点がそこそこ上昇しているのが面白いです。まあ、基本的にDeNAに私が求めていることは、より一層のパリーグ力の強化、具体的には大沼や橋本や大西の再雇用なんですけどね。


 こういうのに出るらしいのですが、大丈夫なのでしょうか。



【お知らせ】BLOGOS×日本財団イベント「最前線から考える領土問題」ご招待

http://blogos.com/article/45836/



 先日、自衛官や海上保安庁の職員の方や某外事の皆様を前に安全保障を語るという、もっともやってはいけないタイプの講演をやった直後だけに、ちょっとドキドキなんですけれども… しかも、ご一緒するのはsengoku38で著名な元国際捜査官の一色正春さん、フォトジャーナリストの山本皓一さんという面々でして、むしろ私の席に占めるべきは佐藤優さんじゃないのかしらと思うわけです。北方領土も言われているほど動きもないし。中露の対日領土問題での戦略対話とか、すでにお前ら前から情報協定結んでるからいまさら新ネタもないのにつまらんプレッシャーかけてくんなという話で終わってしまうという。


 このように、凄まじいアウェー臭を漂わせながら、ただまあ一応は現在進行形の議論はそこそこフォローアップはしておりますので、うまくご両名のお話を引き出しつつ意義のあるイベントにして、ひとつでも多くの良質な知見をご来場者の皆様に受け取って帰っていただけるよう努力したいところでございます。



 やっぱり、個人的には外務省か官房あたりからOBを一人呼んでパネルを増やしたほうが議論が安定して良いと思うのですが… 一番過激であるべき私がする発言が一番穏便だとかいう事態になりそうで怖い。


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