月別アーカイブ / 2012年05月

 厳しい世の中になったものです…。



Chrome拡張機能「切込隊長補佐」をリリースしました

http://shirasaka.tv/4467



 そんなに読みづらいですかねえ。なんでも備忘に書けるように、という意味で、ホームページ時代から緑地に白、という黒板スタイルを貫いてきていたわけなんですけれども、ホワイトボード全盛のいま、黒板を知る若い人たちも減って、私たちの経験は古いしきたりとして記憶の海に沈められてしまうのでありましょうか。沈むべきはmixiとはてなだけだと思っているのですが。


 で、以前も書きましたが、切込隊長というハンドルはすでに自分からは使わないようにしておりまして、ただ人から「隊長!」とか呼ばれたときに振り返る程度の扱いにしております。やはり、二児の父になった以上、なかなか辛いものがあります。でもまあしょうがないですよねえ、昔はそう名乗っていたわけですし、mixiだって昔はイーマーキュリーでした。時代と共にいろんなものが変わり、しかし変えられないものがあり、ということなのかもしれません。



 実際に自分でインストールしてみたんですが、使いやすい!! 読みやすい!!!

 何ていいものを。どうもありがとうございました。


 もうね、凄い勢いで男まみれなのでありますよ…。男、男、男。女性比率、5%。何というか95%が男です。男祭りのようなメルマガ。これは夜間飛行のデータなのでありますが、BLOGOSも500名ちょいの有料読者の方がいらっしゃいますので、都合千四百人以上の男が読んでいる、男のための有料メルマガになっております。



Merumaga_hisan_120521



 いま、第七号の原稿を発射して、配信される時をいまかいまかと待っているところでありますが、恐らく今週も一個号外を出すことになるでしょう。思った以上にネタが尽きない、というかメルマガを出すたびに語るべきことが増えていくのが不思議な状態であります。


 今回のメルマガでは、太陽光バブルといいますか、買い取り価格がおかしい件と、児童養護施設周りのお話を語っておりますけれども、本来は別のことを語ろうと思ってたんですよね。あれやこれや。ブログとの住み分けとかまったくと言っていいほど考えていません。当初は、無料のブログと有料のメルマガのネタが被ったらどうするんや、と悩んだものですが、もう全然関係なく書き綴っております、はい。



 まあ、あんまり有料購読者が何人かとか気にせず書き散らかしていたこともあり、いまさっきあまりの女砂漠といいますか女日照りといいますか女性人気のさっぱりした無さに驚愕いたしましたのでご報告も兼ねまして挨拶とさせていただきます。



 引き続きよろしくお願い申し上げます。


 例の件。



 一言で言うと、就学希望児童に対する助成を、ネット業界の軽いノリで手がけるのはやめて欲しいのです。



 いままでは、家入さんの志は凄く良い、ただ表現が悪かっただけ、というニュアンスで、まあ燃えてしまったとしても「ええがな」と思う人も多数あったとは思うけれども、批判が殺到して、ひくにひけなくなって、というところもあるんでしょう。


 ただねえ、就学希望児童への資金助成等の事業というのは、デリケートなんですよ。私も、例年薄額ではありますが児童養護施設に寄付をしておりましたが、就学希望の学生の選別や、方針について、不公正とならぬよう、それでいて助成がきちんと実を結ぶよう、関係者一同かなり丁寧に議論を積み重ねて、就学希望者に資するような事業を行っていただいております。金を出す私たちが、もちろん一人ひとり面談をして助成するのが望ましいと思うんですけれども、学業を続けたいが事情によってお金が払えない、というのは人それぞれの人生に向き合うことになります。それが15年なのか、18年なのかの人生で起き得たことを、ひとつひとつ判断して「君にはこれだけ出す」あるいは「君には出せない」とする、この判断の重さというのは常に付きまといます。だからこそ、なるだけ公平に、かつその子が助成を受けて良かったと思えるような方法になるように、丁寧に事業に携わるべきであって、そういう重みを分かち合うためにもNPOや財団法人などきちんと意を受けて是非を判断してくれる事業者に寄付をして、社会貢献のための費用を助成するだけでなく「代行」してもらうわけです。



 翻って、今回のstudygiftについては、恐らく良かれと思って助成しようとしたのでありましょう。そこは曇りがない。素晴らしいことだと思います。ただねえ、サービスとしての着眼点はともかく、助成対象者は商品じゃないんですよ。もちろん、そういうつもりはないのでしょうが、例えばですよ、今回の件が炎上しなくて、次々と希望者が出てきたとして、その子たちは、綺麗にパッケージをされて、どういう助成を受けたくて、っていう言葉をネット上でプレゼンするわけでしょう。



 でも、その子たちが、顔を出して、実名も晒して、学校に行きたいけどいけないというプライバシーを晒すことが、どれだけの苦痛を将来において背負うことになるのか、知って欲しいと思うのです。将来、学童が卒業をして、児童養護施設なりそういう機関が子供を送り出した後で、フォローアップをしていくわけですが、やはり何らかしょって生きていくわけです。あるいは、津波で親を失った子供たちが、高校や大学の進学を諦めて働きに出るプロセスは、ウェブ上でカカクコムのごとく人たちの「好意の値付け」の対象となり、価格が明示され、達成されたかされないか、ということを突きつけられるというのは、まだ早いと思うのです。



 一番、就学の助成を必要としているのは14歳とかの子たちですよ。



 そういう子が、うっかり炎上したら本当に大変なことです。

 今回、幸いにして炎上をしたのはああいう女性であったから救われているものの。



 なので、家入さんにお願いしたいことは、個人の就学希望を助成するのではなく、就学希望の資金を提供しようとしているNPOや財団に対して、寄付行為を募る活動にして欲しいということです。それであれば、NPOも財団法人も社団法人も、ネットでお金を集められるのであれば頑張って実績や方針、実務上のこともプレゼンするでしょうし、その中で、もっともっと顔の見える慈善行為ができるようになると思います。



 ネットでバッシングされたからどう、という話ではなく、本来の意味で何のための助成なのか、誰のために寄付をするのか、そのプロセスにおいてどういう人たちが関係しており、どんなノウハウがあるのか、よく考えて欲しいのです。



 子供に対する育成も、児童養護施設のような機関も、すべてにおいて、ネット以前からのノウハウがあり、子供たちと向き合ってきた人たちがいるのです。そういう人たちに対して、敬意が払えるようなサービスを家入さんには設計して欲しいと願っていますし、家入さんはそれができる人だと私は思います。



 まあ、黙って金を出せ、とかそういう話ではありませんけれども。


 改めて「アホかよ」と思われる事案がこちら。



 もう遅いかもしれないけど、反対のパブコメでも大挙撃ち込みたいところでありますね。



電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法

の施行に向けた主要論点に対する意見募集について

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620112023&Mode=0



 要するに、世界的には太陽光バブルがすでに崩壊して、買い取り価格が14円とか22円とかなってるのに、日本では脱原発とかいう大義名分で42円とか三倍近い値段で20年間買い続けるとか馬鹿な政策を経産省と資源エネルギー庁が打ち出して、いい加減にしろ、というお話であります。



 せめて、FITは3年なり5年なりで改訂とするのであれば、スペインのバブル崩壊の先例に習う立場が取れるはずなんですけれども。


 要するに、ソフトバンクの孫正義さんらが民主党に頑張ってロビーをして、とにかく高い値段で政府調達をやらかそうとしているわけですね。いや、日本が太陽光「後発国」なので、産業育成や新しい再生エネルギーの産業育成に資する目的で、政策的に高値で太陽光電力を買い取りドライブをかけていこうという心意気は分かりますよ。



孫さんが触れたくない事実 2009年のFITを引用する理由

http://kettya.com/2012/log04269469.htm



 でもですねえ、スペインやドイツというすばらしい先行者がいるわけですよ。この轍を、日本が踏んでいいんでしょうか。そのまんま、同じ事例を実現することになりますよ。



スペイン「太陽光バブル」…巨額補助金目当て

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20110713-OYT1T01177.htm



 私も門外漢なりに一生懸命勉強し始めておりますが、20年間固定の割高な買取というのは、引き下げが困難という点からしてももっと慎重な議論が必要なのは間違いありません。あるいは、暫定価格として、定期的な改訂ができる体制にしておかないと、現段階のコストに不透明なところが多すぎていけません。



[FIT] 買取価格を切り下げる困難さ

http://kettya.com/2012/log05179555.htm



 問題は、この政策を立案するにあたって適切なコストの割り出しが行われた経緯がなさそうであることです。



高すぎる自然エネルギー買取価格は業界を歪ませる

太陽光42円、風力23.1円・・・ 価格案決定の背後で起きていること

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1840



 結果として、一連の政策で日本人は電力会社を通じて年間6兆円近い割高な再生エネルギーをつかまされ、そのお金は電力会社の調達として太陽光パネルの運用会社へ逝き、それらは大概が中華資本の太陽光パネルメーカーに還流するという話になるわけですね。国際調達である以上、パネルが価格競争力のある中国資本から調達されることは仕方がないとは思いますが、明らかにバブルを起こすような調達価格とし、国民の社会資本を電力会社通じて海外にくれてやる必要はありません。



 なぜかお話として、またぞろ政商批判をされる孫正義氏のところへいっているのは興味深いところではありますが、孫さんがどうのというのは措くとしても、このような無謀な価格を設定して良しとする日本の政策決定過程というのはもう少しどうにかならないのだろうか、と思います。



 この辺の話はメルマガにも詳述しますし、多くの人が問題に気づいてパブコメで「もうちょっと価格引き下げるなり、固定20年とか言ってないで3年おきに見直すぐらいのものにしてくれ」と書いてくれると嬉しいです。



 ちとほうぼうあたって、もともとの42円とかいう金額を捻り出した委員会の人にはそのプロセスを聞いてみたいと思っております、はい。よろしくお願い申し上げます。



(追記 18:19)





パブリックコメントなんて書いたことがないよ、という方は、こちらの黒坂さんの記事をご参照。



パブコメのすすめ

http://japan.cnet.com/blog/kurosaka/2007/11/13/entry_25001552/


 「まて、その『コンプリート』という表現は大丈夫か」という心の中の法務が騒ぐ…!



いったい何が飛び出してくるのか。黒田幸弘氏,南治一徳氏,伊藤龍太郎氏が,クラウドファンディングを利用したiOS向け新作ゲームの開発をスタート。これまでと,これからのゲーム業界について語り尽くす

http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20120517082/



 いつもは他のパブリッシャーさんの版権モノiPhone向け開発をやったり、UnityやらHTML5なんぞの開発環境提案をするケースが多いんで、買ってみてクレジットでも見ない限り弊社系案件とは分からないことが多かったわけなんですけれども…。今回は弊社取締役の伊藤龍太郎が何かやらかすことになり、クラウドファンディングのネタにまで昇華してしまいました。本当に大丈夫なんでしょうか。ご丁寧に、ろくろまで回しております。010








メガ特捜刑事(仮)

http://www.minfun.jp/fund/mega/



 本件は「某大手パブリッシャーさんとご一緒して途中まで作ったものの、コンプガチャ規制報道等で別企画の制作を受注することになってしまったので浮いた企画をクラウドファンディングにしてみよう」と考えたものでは断じてなく、ただただ黒田幸弘さんと仕事をしてみたかったという個人的野望があったのではないかと思います。伊藤さん的に。



 その途中で「突然降りるとは何事か」という裁判沙汰があってみたり(進行中)、元で制作していたアプリやソフトのエンジンをあたかも「私たちが作りました」的にパブしたパブリッシャーさんがうちの断りなしに他のデベロッパーに「これ使って別のゲーム作って」と下ろす真似をしたわけではありません。



 やっぱり、本音としては黒田さんにたっぷりとした予算と制作期間を用意して、あーでもないこーでもないと言いながらゲーム作りをしてみたい、というところではあるんですけれども、昨今のアプリ開発の現場で申しますと「いまあるこのエンジンで3ヶ月で作って」「はあ?」みたいな受発注の現場、というか修羅場があってみたり、プロデューサーが変わるごとに雛形となる契約書が全面的に差し替えになってて赤だらけの契約書変更案返送があって担当者同士の摩擦が地熱発電を起こせるクラスになってたり、世知辛い状況がなかなか改善されないので困っておるわけですね。



 それでも売れるゲームというのは売れる… と言いたいところではあるんですけど、まあ結局は広告宣伝費の大小と、バイラルのコアとなる発信者の囲い込みで決まるわけですわ、残念ながら。その意味では、今回「みんなのファンド」さんとご一緒するにあたっては、いろいろ試みてみよう、無理かもしれないけど、と考えつつのプロジェクトとなったようであります、伊藤さん的に。



 まああれだ、好きな人や、リスペクトできる人と仕事をしたいもんだよね、というお話でございました。

 自分が好かれているかや、リスペクトされているかどうかは別として。


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