月別アーカイブ / 2012年01月

 DeNAの攻撃と書くと凄そうだけど、横浜の攻撃とやると追いつかない程度の反撃に感じられて途端に腰砕け感があるわけでございます。

訴訟の提起に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120120131074493.pdf

 「続きは法廷で!」という出し惜しみをしないで欲しいとヲチャー的に思うわけですけれども、最近はGREE田中さんも銀座であれこれやらかしている噂がベンチャー界隈の話題の花になるなど、着実に成金がプロの女に篭絡される系の定番へと猛進しているあたりに諸行無常な感じを受けます。
 個人的にはもっともっと派手に殴り合っていただいて業界全体の膿を出せるような合意に到ればいいと思うところですけれども、ちょっと感じたのは「GREEがKDDIと一緒にDeNAを提訴」だったのが、反撃では「DeNAがGREEと田中さんを提訴」ってことで、なんかがっぷり組み合ってない感じがするんですよね。あんまり事情をしっかり見てはおりませんが、KDDIに何かあったんでしょうか。

 やっぱりGREEにはオリックスバファローズあたりを買収していただいて、両球団とも最下位に転落の挙句、裏日本シリーズで雌雄を決するという我が国の新しい伝説の発祥となっていただきたく、ついでにmixiも両側から殴られてはてなと合併のうえ自沈し壊滅して全社共倒れの状況になることを強く祈念しております。

 いや、この人本当に駄目なんだなと改めて思う記事が、凄い釣り針と共にダイヤモンドオンラインで掲載されていたので読んでしまいました。ダイヤモンドも酷い夜釣りをするもんだと思いつつも、こんな頭のおかしい論説が反橋下論調の先鋒にいる時点でヤバいだろうということで、ピックアップ。

テレビの前で議論しても残る 橋下市政への違和感
http://diamond.jp/articles/-/15901

 もちろん、公開討論で山口二郎先生が異種格闘のような状況に臨んだ挙句、橋下徹市長に木っ端微塵にされるという事案が発生していましたが、山口先生は論述の世界ではやはり第一人者であって、具体的に現職だった市長の選挙活動に肩入れをしてしまってバランスを崩した側面はあるわけですけれども。

橋下徹と山口二郎の論戦に対する東浩紀の反応
http://togetter.com/li/242599
【報ステなう。】報道ステーションサンデー「橋下徹×山口二郎」感想まとめ
http://togetter.com/li/242235

 対する香山リカ女史の論調や内容というのは、もはや発狂というレベルに近く、具体案や対案もなければ理屈も何ら通っておらず、単なる気持ちや感情を社会全体の空気に置き換えて牽強付会の論述に仕上げているだけなので、橋下府政がいいの悪いのという以前に言論として有害クラスの状態です。ウェブ論壇というのがあるのかどうかはしりませんが、言うなれば理屈にすらならない無用の発言を繰り返して反橋下論調の平均レベルを落とす利他的行為であると断じざるを得ません。

 かといって、死に至る病かというとそうでもなく、むしろ論述における花粉症とでもいうべきどうでも良さなのもポイントです。まあ、全文読んでいただければ分かると思いますけど、これで橋本市政がやろうとしていることの反論として、どういう具体的なポイントを提示しようとしているのか理解できる人はいらっしゃいますか?

 また、彼女は精神科医を名乗っているけれども、他の精神科にお勤めの方で、このような論調に同意する人がどれだけいるのでしょう。ベースとなっている知識がお粗末であるばかりか、理屈を補強する材料そのものがカスすぎて、どう判断したらよいのか困るわけです。

 反橋下が、香山リカ女史にとっていい商売、名前を売る議論としての飯の種なのだという話なら分かります。ただし、本来反橋下派が主張するべき議論というのは情に頼った府政・市政改革批判ではなく、橋下氏の実績ややったことに対する反証、反論のはずで。通常であれば改革するのはまあいいんじゃないですか、でも地方自治の枠内で考えたときに橋下さんがやろうとしている改革については順番や手続きをきちんと踏まないのはよろしくない、それが本当に民主主義なんですかみたいな切り口から一個一個議論を積み上げなければ論破できないわけです。

 地方自治や府政・市政に対してこうあるべきという政治思想的な筋が通らないから、画餅かもしれない橋下構想に対する批判ですらああ言えばこう言う的な論述で終わってしまうことを反対派はむしろ恥じるべきですし、香山リカ女史もこんなところで目立ってカネを取ろうとせずに自分の畑をほそぼそと耕すべきだろうと思います。

 まあ、勝間和代女史の批判本や論争で一儲けした次は反橋下のムーブメントに乗っかろうとしたのは、目ざといといえばそれまでなんですけどね。普段から政治のことなどそれほどマトモに考えていないから、こういう内容のない記事を晒してやらかしてしまうんだろうと。

 香山女史がmixiウォッチングに乗ってくるならすべてを赦したいと思います。

 小島慶子全然関係ねえ。

3分でわかる上杉隆VS町山智浩 @uesugitakashi
http://togetter.com/li/248692

 巷では隆キラーとして勇名を馳せる町山智浩氏でありますが、今度は上杉隆氏と、上杉氏のキラ☆キラ降板の事実関係を巡って論争となっております。

 もちろん、上杉氏の主張するラジオでの東電批判が理由での降板は事実ではなく、ラジオでの上杉氏の「当時の平野官房長官による官邸機密費のネコババ発言」が平野氏の抗議を呼び諸事情あったというのはTBSラジオ関係者ならずとも結構多くの人が知る事実関係なので、どう考えても上杉氏の抗弁に勝ち目はないのですが、そこは戦うフリージャーナリスト、無理筋も横車もぐいぐい押して、町山氏との論戦に立ち向かうあたりに強力なバーバリズムを感じます。
 最後には、キラ☆キラでお互い出てきて堂々と議論しようという話になったはずが、当日上杉氏が現場に現れないという面白い感じも見逃せません。もはや問題は上杉氏はどこで勝負を降りるか、ダメージを減らすかというあたりが焦点なのですが、上杉氏は町山氏が「逃げる論者はどこまでも追っていくのが習性」という、黒い服が遠ざかると追わずにはいられないハチのような性質を忘れているか知らないのかもしれません。いつまでも追いかけますよ、町山氏は。

 ログ中にある、上杉氏が基礎的な資料とは別に取材があるのだ、だからネコババは間違いないのだ、というくだりがあるのですが、もしそれが本当であるならば、相当なスクープになって平野さんの政治生命が失われるばかりか、民主党政権に多大なダメージが与えられ、即解散になりかねず、また上杉氏や上杉氏の関係する自由報道協会のビクトリーポイントが上がるという革命的な結果になったはずです。実際にはそうなっていないということは、町山氏の言うとおり、多少の勇み足が上杉氏の側にあったのでしょう。だから、言い過ぎました的な撤回をしていれば、デフコンも無闇に上がることはなく、ここまでの騒動にはならなかったことでしょう。

 自由報道協会では、こっちはこっちで面白事態に発展しておりまして、全然知らなかったんですが小沢一郎さんがなんか賞を受賞したり、会を仕切ってる岩上さんが大賞に選ばれて自画自賛臭が漂うなど、にわかにソヴィエト共産党の香りがしてきました。どうしてこうなっちゃったんでしょうね。

自由報道協会賞の授賞式が開催 大賞の岩上氏「自分が受賞しては格好がつかない」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw186273
「自由報道協会賞」小沢氏受賞に異論続出 「選考不備」で仕切り直し
http://www.j-cast.com/2012/01/26120160.html?ly=cm&p=1
「自由報道協会賞」に対する意見
http://togetter.com/li/247289

 上杉氏のために一言フォローをしておくと、いろいろと誤報を流したり憶測記事を断定的に書いて問題になったりする御仁ではありますが、ほうぼうにきっちりと食い込んで、それなり以上の精度の事情を聞いてきてそれを一枚のピクチャーに仕立て上げるという能力はとても高いものがあります。

 彼に対するデマゴギー批判も、彼自身に利得があれば問題なんでしょうが、彼はある種面白くてやっていて、かつそれが金になることをメディア側も知っているので彼を起用するというある種の補完関係にあるのが特徴です。また、彼の一匹狼的な行動は別として、組織的な活動になると指示はとても的確で、問題は本人の組織人としてのやる気だけ、という風に思います。某所で上杉氏の動きを間近で観察した身としては、上杉氏のつい言ってしまう何かが勿体無く、また本人もそれに気づいていて、修正をかけたいんだろうなあと感じました。

 個人的には、もっともっと炎上して多くの人が楽しめるコンテンツにまで成長してくれることを祈念してやみません。

 ステマ≠有利誤認ということではありますが、どうも議論が喚起されそうでありますので一言。

 要するに、お金を貰っていながら、さも客観的であるかのように商品やサービスを薦めるという業務態様は昔からあります。ウェブで問題になっているのは、それが業者よりも一般人にずっと寄ったこと、また、ウェブを使っての販売が一般化したことが背景にあるわけですね。
 まともなセールスアフィリエイトの会社であれば、売買を促すクリックの誘導の有無が非常に重要な評点となりますが、そういう業者の都合上で行われた線引きでいいのかなというのは永遠の課題です。なぜならば、広告をクリックしてねと直接書くサイトと、その商品がいかに良いかブログなどで記事を執筆して広告を貼るサイトとを比べた場合、そもそもどちらが有利誤認の可能性が高まるのかという話でありまして、明らかに後者のほうが潜在的な問題を孕むわけであります。

 なので、そういう潜在的な問題を知りながら有利誤認を企業挙げて実施しているようなサービスは着地点が存在せず、懸賞サイト大流行後やQ2/出会い系の末期のような状態になる可能性はやっぱり否定できないんですよね。

 いままでは、グレーだ、ということで終わっていた話も、いざ問題が明るみになってみると線を引くイコール死刑宣告を受けるというケースもあるので、とっても微妙なところではあります。そういうダルい規制を監督官庁が敷くのではなくて、業界団体による自主規制のようなもので対応するのが筋なんじゃないでしょうか、みたいな話になりやすく。

 でも、そういう業界団体の自主規制というのは、文字通り囚人のジレンマを引き起こし、逸脱者が常に利得が得られるポジションに来て、対応が遅れるほどにアドバンテージを得るという結論にもなり兼ねません。やはり、ステマ問題や有利誤認を業として大々的にやらかしている業者はあまり望ましくないということで、きちんとした線引きをしていくのが必要なのではないかと思います。

 ピンで政治活動をしているときは切れ味良くても、役職に就いたらその立場の持つ慣性が働いて、言いたいことも言えず、昔の発言との整合性が取れなくなってしまうケースはとても多くあります。出世の罠って奴でしょうか。

 でも、仮にも一国の首相まで出世し尽した人が、その出世までの道のりで行われた選挙での公約を事実上撤回したも同然の発言をしてしまうのは、吐いた唾をドリンキング行為と批判されても致し方ないのかなと思うところでもあります。

野田首相、消費税増税は「公約違反ではない」 衆院本会議
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120126/plc12012614150006-n1.htm

 もちろん、いろんな立場がある以上、その調整の結果として漸減を撤回しなければならないことは往々にしてあるとは思いますよ。ただ、谷垣さんから「マニフェスト違反。だから総選挙を」と言われての応対ではありますけれども、その強弁は如何なものだろうかと。
 その趣旨替えといいますか、無理を承知で消費税増税に漕ぎ着けるための基本的な事実関係の報道というのは、11月ぐらいにとっくに出ているものでもあります。

消費増税分、来年度予算編成に織り込み 官房長官見通し
http://www.asahi.com/politics/update/1104/TKY201111040146.html

 要は、埋蔵金だ何だといっていた財源も使い果たしてしまい、歳入の不足を補うために増税を行わなければ予算を作成する根拠が失われているので、必然的に財源確保のための増税はやむなし、という判断をしているわけです。

 つまり、実際問題として政権運営を行い予算を策定する上での原資がすでに枯渇してしまっているので、政権を奪取した際のマニフェストよりも、そういう現実的なところを優先しましたのでそこんとこヨロシク(死語)という話なのでありましょう。多少状況を理解している人であればそのぐらいのことは思い至る部分でもありますし、そもそもそういう財政的な行き詰まりを起こしてしまったのは小泉政権以降の成長戦略やら財源確保やら歳出削減やら構造改革やらといった財務的なバランスを保つための活動をさぼったり、国民からの反発を怖れて着手を先延ばしした結果だとも言えるのです。

 そのあたりを、堂々と谷垣さんに説明し、与野党一致して財源問題の確認を行っていかなければならないはずが、何故か「公約違反ではない」というところで論陣を張ってしまうので、いやそうじゃねえだろという反発が出てしまうことを抑えられないことになります。ダメージコントロールの失敗というか。

 で、今回は消費税の問題が大きいから必然的にこの論争が目立つのは仕方がないのですけれども、実際問題としては民主党が前回の選挙でマニフェストとして公約したことの結構な内容が政策実現できていない事案がぼろぼろと出てくる事情もあります。

http://chaosseed.qlookblog.net/2011/01/19.m.html?guid=ON

 政策的な目玉となるべき各省庁各方面の事案でことごとく後退するか政策撤回しているように見えてしまうため、どうしても残念な政権に見えてしまうのは仕方がありません。事実、そうなんですから。ただ、現実の問題として増税が行われないと予算の策定をしても執行が出来ない歳入不足が止まらない、というのはよろしくないので、政権運営がかなり本気で行き詰った結果として矛盾を承知で強弁しているのだろうなあと思う次第です。

 個人的に思うのは、野田佳彦首相というのは、人格的にも政治家としての能力としても決して不足がある人とは感じられないという点です。異論はあるかもしれませんが、少なくとも、民主党関係者や官邸の人たちで野田さんの人格や能力を殊更に悪く言う御仁はいない。ただ、鳩山さん、菅さんと、これまた政権を放り投げた短命政権が続いてきて、民主党やそれを取り巻く環境というものが、平時の秀才である野田さんの高い調整能力を軽く超えてしまっている、というのが実際ではないかと思っています。

 もっとも、鳩山さんや菅さんと政治家としての能力を比べた時点で下駄を履いてしまう、という錯覚のようなトリックはあるのかもしれませんけれども。

 まあ、増税は規定路線でいくのであれば、自民党も解散の約定だけは取り付けておいて、3月か6月に予算と引き換えに党を割らせるなり何なり揺さぶりをかけるのでありましょうが、私個人の考えでは安定した政権は国益に資すると思っていますので、あんまり揺さぶりすぎるとわけの分からない地域政党や面白新党が出来て収拾がつかなくなるんじゃないかなあと気を揉む次第であります。

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