月別アーカイブ / 2011年08月

 産業比較を知らない学生とかが騙されて就職活動で平気で語ったりするので、大人としてもう少し弁えて記事を書くべきだと思うのだが、どうだろうか。

主要ネット企業の2010年度の一人当たり営業利益を比較してみた。
http://shotahorii.com/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88/%E4%B8%BB%E8%A6%81%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE2010%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%96%B6%E6%A5%AD%E5%88%A9%E7%9B%8A%E3%82%92/


 そんなの一人当たり売上高は小売業が、一人当たり利益はロックンロール途上で人材アサインが追いついてない会社が高くなるに決まってるだろ。

 まあ、この程度ならまだいいけど、国内の独特な仕組みで市場のゆがみをついて収益を上げられた企業が、海外でも通用すると思って国内収益を海外事業に突っ込んで溶かしまくるのはやめてください。創価学会じゃないんだから。

 来客と来客の狭間でエントリーを書くテスツ。在香港の中国人有識者による日本政治通の皆さまの賭け事においては、前原圧勝→米中緊張の駒としての日本をどう御すか、というストーリーが花盛りでありまして、目下大混乱に陥ってざまあみろといったところであります。

 結局、アメリカ人であれ中国人であれ、日本研究しているのは第一線の人ではないか、他の研究と平行しておられる方が多いので、大きな政局になって行方を占っても満足に当たらないということであります。もちろん「ひょっとして海江田さんが勝っちゃうんじゃないだろうか。しかも海江田さんは私の選挙区だ。そしたら次の選挙では首相落選とかいう楽しいことが仕掛けられたりするのかこれは面白そうだ」と思って勝手にわくわくしていた私もハズレであります。せっかく小沢さんが海江田さんに鞍替えしたというのに、きっと勝てると踏んで勝負に出たと思いきや、なんだこの体たらくは。使えないにも程がある。
 野田さんについては、巷では財務省の傀儡で増税主義者で霞ヶ関シンパで注視したり注目するエキスパートという見解が広がっているようですが、たぶん当たっていると思います。野田さんご自身は、これといった政治信条や哲学を持ってそれを貫くというよりも、座布団を誰かに敷いてもらって、その上に上品に座り続けることに才覚を持っておられる調整型リーダーの典型のように思われます。もちろん、故・小渕さんのように、ビルの谷間のラーメン屋と思っていたら、首相に座るや低支持率にもまったくめげず連立政権の座組みの中で粛々と鈍牛のように法案を通して職責をこなした例もあるので、何ともいえませんが。各政策に対する姿勢は読売新聞のこれでも読んでいただくとしてですね。

小沢・鳩山氏の影響力拡大へ…海江田氏勝利なら
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110829-OYT1T00112.htm

 大連立やTPPといった主要政策の争点でも、野田さんは極端に主張を押し通す節もなく、正直民主党らしからぬ無難な人事だったなあと思います。なにせ、鳩山→菅と面白い人が立て続けにトップになりましたのでねえ。

 っていうか、海江田さんといえばこんな本を出していて、小沢政治からはもっとも距離のある政治家の一人なのかと思われていたわけです。それでも、小沢派に有望な玉がいないか、この局面で大事な玉を出すのは見送ろう的な判断があった末に、関係の遠いと思われた海江田さんを小沢さんが支持する、という面白事態になったんですよ。しかも、前原さんの小沢さん詣でがあったにも関わらず。

僕が小沢政治を嫌いなほんとの理由
http://www.amazon.co.jp/dp/4890503013

 そこまでやるなら一回目の投票で200票以上取れて「反小沢派、各個撃破されてやんの乙」的な作戦でも考えているのかと思うじゃないですか、小沢さん。そしたら蓋開けてみて海江田さんが143票とかって何ですか。惜しいとか惜しくないとかじゃなくて、全然駄目じゃん。二回目の決選投票になったら反小沢が票を寄せるに決まってるんだから、一回目で勝ちにきたと思うでしょ、普通。

 もう本当に駄目なんじゃないかと思うんですが、小沢さんについていえば、政権与党になってから政争に勝てなくて、その割に小沢シンパの声がでかいので、さも実力者のように見えていただけなのかなあと感じるところです。海江田さん支持を当初から表明していた鳩山由紀夫さん然り、今回退陣する菅直人さん然り、旧世代のトロイカについてはトロイカごと御役御免で真の意味で裏方に回っていただくのが一番日本のためになるんじゃないかと思いますね。

 ともあれ、野田さんが宰相の椅子に座るからには、日本国民が誇りを持ち、前を向いて暮らしていけるための政権作りに取り組んで欲しいと切に願います。

 短く書く。短く。

・ ウェブになって、同好の士を集めやすくなった。
 ヲタだったりコアな趣味だったり、クラスメートにそういうのが好きな奴がいても一人二人で、情報交換も専門誌を買ってイベントとかに逝かない限り見つからない閉鎖的な状況だったのが、ウェブが普及して、少し検索すればそういう方面の人をたくさん見つけやすくなった。



・ マイナスの感情を持つ人同士も情報交換できるようになった。
 ウェブがある昔から、クレーマーはいた。難癖つける人は一定の割合いたが、それは上記のように、社会の中で分断されていた。左翼みたいに分かりやすい活動をしている人はサークル化していたが、クレーマーのような外見から分からない属性は、問題が起きない限り露顕しないし、連合することはなかった。だからせいぜい法人のお客様窓口に電話する程度の実害しかなかった。しかし、ウェブが普及することで、クレーマーが攻撃対象を制定すると、何らかウェブ上で同じようなクレーマーが野合できるようになった。


・ ウェブは多様化だけではなくタコツボ化する方向にも作用した。
 ウェブは多くの意見を取り入れるのに便利なツールであるだけでなく、自説を補強し、より妄信し、邁進するタコツボ化も促進した。同調圧力が高まると、他説を開陳する人を排除することが容易になり、むしろ他説が書かれて思索するよりも、他説を否定する論調を読み込んで、より先鋭化していく。



・ 不確かな議論が確定・前提になっていく。
 「~かもしれない」という予測や希望的観測が、「~だろう」「~にちがいない」を経て「~である」へと飛躍していく。全体のうちの一部を切り取って既成事実化し、他愛ないはずのその一部の特徴が、全体を占めているかのような錯覚を覚えるようになる。荒唐無稽な陰謀論が、そのタコツボの中での事実関係となり、集まったクレーマーは具体的な論考なしにヘイトスピーチを対象に直接、公的に投げかけることに抵抗ない状態となる。



・ コップの中の社会問題が拡散していく。
 電話の中だけで納まっていたクレーマーが、ウェブで結合し、情報をロンダリングし、ウェブ特有の群集心理で自己強化して先鋭化すると、その問題で人が騒いでいるという状態そのものが自己目的化していく。状況の改善ではなく、自己の心理が社会で共感されている状態を目指す。その認識を否定する他説を容認できる精神的土壌が失われる。



・ 独善性を帯び始める。
 一定の規模になるまでに、この精神状態は正義の実現過程にあるという陶酔状態になる。それが遵法的なのか、モラル的に正しいか、理知的か、といったあらゆるハードルは無視されるか、もともと無視してしかるべき知能の人が主体となる。その行動に理解を示さない個人は悪となり敵であって攻撃の対象となる。どのような非合理な誹謗中傷が行われたとしても容認されると誤解される。

 なんというか、「ウェブは馬鹿と暇人のもの」というのは、ある一定以上、現実を理解する手助けになっているといえよう。

 あんまり興味ないんだけど、例のチャーリータカこと田塩享寛氏が香港でプライベートエクイティで変なことをやらかしているらしいという話がいろいろと伝わってきていて、ついに香港当局からお問い合わせが来たり訪問者があったりしたので面白くなってピックアップ。こういう話、大好きなんですよね。

 3年前の記事はこちら。

某社のマカオプロジェクトを調べていたら田塩享寛氏の愉快ビジネスが出てきて面白い件について
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/03/post_3b05.html

 話では「100億円不動産王クラブ」とかいう面白団体を立ち上げているようです。不動産転がすのに100億円とか正直はした金で、そんなの中規模の商業物件一件か、コンドミニアムの数軒も手を出したらなくなってしまいますがな。しかも、100億円いま種銭があるから追い銭をファンドで集めてより投資効率を上げようという話ではなく、いま100億円もないので数年後には100億円になってるといいねというクソのようなレベルの話であります。

100億円不動産王倶楽部
http://100okuyen.com/global2/

 ベルロックでさえ一時期は100億円以上集めていたわけですけれども。で、そのHQとなるサイトを見ていたら、結構なことになっているようです。
http://www.global-macau.com/global/company.html

 なんかダミーサイトいっぱい作って、自画自賛とかやってて気持ち悪いんですけど。関係先をwhoisで調べてみたら、変なサイトや人物がぼろぼろ出てきたわけだが、この辺は武士の情けということで。

http://the-four-seasons.net/

 で、本来ならその手の金融商品は欲の皮が突っ張った素人だけが引っかかって、和牛商法同様、単純なねずみ講も同然の状態になる可能性もあるんですけれども、どうもこのPEが香港市場に上場しようと計画したらしく、香港当局からご丁寧に調査が来ているのであります。

 当然、アイシーエフから梁山泊豊臣氏の件まで金融庁は田塩氏の本丸やその周辺は良く知っているでしょうし、常識的に考えていくら上場基準が緩い香港市場だからといってまともな弁護士や上場承認担当者は田塩氏の素性を知れば二の足を踏むのではないでしょうか。常識的に考えればこれらの取引には罪に問われるインチキも含まれていますし、当然、投資家側に被害者も出ました。彼らが手にしたそれらの収入は、素人な誰かの出資金の可能性もあるわけですから。

 というか、キャピタルからまともにお金が引っ張れる、まともなファンドであれば、まともに資金を集めてまともな不動産に投資します。あるいは、数千万円程度の案件であれば、普通は手銭で勝負しますし、わざわざ不動産投資に詳しくない人から数百万だ千万だと集めずとも自力でやるのが常識です。信用があれば、黙っていても銀行が貸しに来ますから。30%だ40%だの年利回りが出るのなら、金を借りてでも自分でやります。

 でも、なんでわざわざ苦労して探して取ってきたとされる儲けのネタを、ウェブで集めた見ず知らずの素人投資家に分けてやろうという話になるのでしょうか。 安愚楽牧場もそうでしたが、利回りが10%確実に見込めるのであれば、投資を募るのではなく融資で済ませるのは経営者として当然でしょう。

 田塩氏は、どうも「自分が悪者にされた」と周辺に言っていたようですが、なんでこう日本でも同じような方法論で、右も左も分からないような人間をダミー経営者に立てて不思議な商売をやってるんでしょうかね。私が弁護士かアドバイザーならば、香港市場に上場させたいならば田塩氏やその連想させる人物、法人は極力表に出ないようにするでしょうし、誰が見ても金商法違反である騙し目的の自画自賛ダミーサイトは削除しておくべきです。

 そういう回答を、香港から来た調査会社の人にしておきました。

# あと、以前チャーリータカの手下を自称する何とかGっていう人から連絡を貰いました。彼らは元気なのでしょうか。

 どうやら、本当に降りられるようです。さまざまいろんな問題が残っておりますが、まずは「お疲れ様です」と言うことにしましょう。

菅首相が正式に退陣表明 「約束通り辞める」
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E0E4E2E3EB8DE0E4E2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
 一時期は驚異的な粘り腰で小沢一郎さんを手玉に取ったり鳩山さんがピエロにさせられたりと、いろんなエピソードが残りましたけれども、日本国および日本国民としては、この引き伸ばされた菅政権から何らのメリットを得られず、要するにアレは何だったのかと頭を抱える状況になったのが残念です。

 基本的に、私自身の主義主張としては「一度国民の信託を得たのであれば、なるだけ長期政権を担当して安定した政治状況を作り上げることが国民の利益に資する」という考え方であり、確かに菅さんは期待ほどの成果を出す状況や条件を揃えられなかったけれども「せっかく担いだんだから、震災対応や財源問題など政策的な成果が出るよう民主党その他周辺もちゃんと支えろよ」と思っていました。

 国内政策ももちろんですが、外交の舞台では日本の影響力が大幅に低下していることは内外から指摘されている状態です。どうせ辞める首相と会談してもしょうがないと思う各国首脳が会談に応じないという状況に陥るのは、本当によろしくないよね、と。

 総選挙でもやらない限り民主党が政権党に入るのは当然で、同じく参議院が反対したらまともに法案が通らない現状も変わりません。この変革の時代に、スピード感ある政治が実現できなかったら、そりゃ国民の生活は楽にならず、経済成長もしません。でも、同様に民主主義である以上、そういう制度であり、国民もまたそういう選択をしたのだから、意見はいろいろあるだろうけどうまくいくよう状況下で努力するしかないんですよね。

 もはや、政局に関心が移ってしまっているのですが、首相になるための数合わせは構造上しかたないとしても、小沢さんに前原さんが挨拶にいったとか、小沢・鳩山が前原さん支援をしない方向で一致したとか、首相ってポジションは本当に軽いんだなあ、と。党内の有力者を束ねて、挙党一致で政権運営に携わっていこうという気配がないですから。

 「日本の政治はずっとそうだった」と諦めるのは簡単ですけど、もうちょっとやり様はないのだろうかと考えてしまうところでございますね、はい。

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