月別アーカイブ / 2011年06月

 まさかのルーピー鳩山先生、土壇場の寝返りで事態が急展開に。というか、最後の最後で譲歩して鳩山さんと握り直した菅首相の粘りというのもあるんでしょうけれども、鳩山さんというのは本当に善意の人で、最後に言われた人の意見に最も影響される御仁でもありますので、前日まで小沢さんと握っていても菅さんが後から言えば「そうか」となって翻意してしまうという人間の機微がもろに出た政局でありました。

菅首相、震災対応めどの段階で辞任意向を表明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00498.htm

鳩山前首相、不信任否決で結束呼びかけ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00530.htm
 普通はね、「有事である震災対応が終わったら、首相が退任する」というような有事対応内閣という再定義をして、辞任圧力とかは先にガス抜きするもんだと思うんですよ。でも菅さんはそういうことを考えない。最後の最後まで追い詰められて、ようやく「そうか! 首相辞任の空手形を切ればいいんだ!」となる。

 前首相もまた同様。鳩山さんは最初から菅さんとそういう握りを持っていればよかった。でも鳩山さんのことだから、菅首相が前日のサシでの鳩山さんとの会談の席で「分かりました。党内融和のためにも、震災対応が終わったら辞任しましょう」と言われても、後から小沢さんに「不信任案可決でいいんだよな?」と念押しされたら菅さんの話は吹っ飛んで小沢さん側についてしまいかねませんでした。

 本当に鳩山さんというのは、首相経験者でありながら、善良すぎて脳みそのメモリーがフロッピー並みであり、大きい事案がどんどん入ってくると情報が上書きされてしまうわけでありまして、また物事の善悪がしっかりと認識できないというか、将来どうなるか考えて行動しないというか、非常に場当たり的だけど凄く誠実すぎる人なのであります。

 まったく政局どころか政治には不向きで、組織というものを率いるにはよろしくない御仁がキーマンだったというのは我が国にとっても不幸といいますか、もうしょうがねえなあというところであります。

 で、いろいろとアメリカ政府からのご意向とか、不思議な言説があるわけですけれども、正直良く分かりません。また、今回の件で結構実弾が飛び交ったようにも見受けられるんですが、一部は官邸機密費とやらのようでございますので、当然、フリージャーナリストの方々はしっかりと騒いでいただけるんですよね、と思う次第であります。

 当職としましては、国民不在の状況での政局混乱の回避や、被災地が統一地方選すらできなかったという状況を鑑みぬ解散総選挙が行われないという方向で、最低限の妥結になってくれればいいなあと思います。茶番であって欲しい、と願うのは筋違いとは思いますけれども、いやほんとに茶番であってくださいお願いします。

 繰り返し書くのもしつこく思われるかもしれませんけれども。

 簡便に書くと、私は「政治的安定は国益に資する」と思っています。能力や支持率の問題はあるにせよ、目の前に取り組むべき国家的問題があれば、まずは応急的にその措置が完了したところでその評価として不信任案なり選挙なりがあるのが望ましいという立場です。

 別に菅政権を積極的に指示しているわけではありません。むしろ、どうなんだかね。

 でも、二次補正がどうという以前に、いまなお処理すべき事案が山積みであるどころか、被害に遭われた方への義捐金の払い込みや、東京電力の原発問題で業や家を失われた方々への補償は手付かずの状態ですよね。

 せめて、そういう困窮した事態に直面している人々の生活を安定たらしめる活動をしっかり行ったうえで、その内容への評価を行った結果として、不信任案なり解散総選挙なりをするというのが筋なんじゃないでしょうか。
 野党がその立場ゆえに政局を志向するのは当然のことですし、それをどうこう言うつもりはないんです。でも、話は野党が提示した不信任案を、民主党内に同調する動きがあって、可決されるかもしれないという中身でございます。

 それでいいんでしょうかね。

 政治の機能を本来必要とすべきタイミングで、政局が来るというのは、民主主義がどうという以前に為政者として選良としてリーダーとしてよろしくないのではないかと思うわけですが。

 私は青いんでしょうか。青いんでしょうね。まあ、なるようになるんでしょう。

↑このページのトップへ