月別アーカイブ / 2011年06月

 イケてる人にはどんどん起業して欲しいと思いつつ、大企業の金看板の下で輝いていた人が、勘違いして独立して仕事が取れなくて燻っているのを見ると、起業にはやはり向き不向きが大きいねという当たり前の結論に。

 というか、大企業の事業責任者や、下手すると経営トップやった人ですらスピンアウトした瞬間に輝きを失って連絡すら取るのが億劫になるケースもままあるもので、義理人情とはまた違った何か別の力がやはり起業には必要なのだなあと再認識。
 もちろん、大企業にいた人は中小企業に来た瞬間にサービスの悪さに必ず気づく。給与明細を自分で発行しなければならないとか、経費表を自力で作成しなきゃいけないとか、保険は自分で申請するもんだと知らないとか、予実管理は事業責任者が自分で作成するもんだとか。ベンチャー経営者になったら、利益を出すべき仕事ばかりではなく、つまんない雑用や時間ばかり喰う書類作成なんかをせっせとこなさなきゃいけない。

 そういうオールラウンドの手続きを全部やってみて、小さな経営管理すら実は大変だったということや、資金繰りの苦労、大企業にいたときは経験したこともない屈辱的な契約書での攻防を、世間に出て初めて知るわけです。ベンチャーは楽しい、面白い、スピーディだと思える人は、とても起業に向いていると思うんですけど、残念ながら大企業とはまた違った新興零細企業の現実に気づいて日々の業務に埋没する人も多数見受けられます。

 出来上がったばかりの会社は、初年度の決算すら満足に出来なかったり、月次決算って何だよ的なことが必ず起きるんですけどね。そこで折れるような人たちってのは、そもそも組織から出ちゃいけなかった、ということですよ。

 というわけで、また新しい合弁会社設立の事業計画とか書いてます。それはもう、せっせと作ってます。小さく産んで、大きく育てると一口に言うとかっこいいけど、泥臭い仕事の塊でございますよ。ええ。まあ、楽しいからやってるんですけどね。

 えー、私の家内も医師で大学病院勤務ののち結婚・出産して、育児中の現在は事実上の専業主婦なのでありますが、私の家内は「社会的な犯罪に近い」行為を犯しているということのようです。

http://twitter.com/#!/ikedanob/status/77020262297636866
[引用]医学部を出て専業主婦をやるのは社会的な犯罪に近い。 RT @ragazza103: 医者不足問題の一端に女子の医学部合格率が上がったから、なんて事も言われたりしてるんだよね

 この池田信夫って人、子供がいるんでしょうか。
 もちろん、医学部には国庫から多額の補助金が出ており、一人の医師を育てるのに税金が充てられているという意味もありますので、医療従事者は公器としての側面があることは否定しません。医者不足が解消されるのにハードルを下げるわけにはいかない現在、女性の医師がいままで以上に現場をしっかり守っていくことは確かに大事だと思います。その点については、さまざま議論があることでありましょう。

医学部を出て主婦になるのは悪いこと?
http://togetter.com/li/144584
池田信夫氏の「医学部を出た女性が専業主婦になるのは社会的な犯罪に近い」という発言に対するスズメバチさん(@Hornet_B)による批判と,それに対する周囲からの異論反論.
http://togetter.com/li/145703

 ただ、育児期間が終われば現職復帰する人もいれば、製薬会社やら研究所やらに入る人もいるわけでね。専業主婦というのは時間限定的な話で、未来永劫医療の現場へ戻らないという話もありません。子供と一緒にいたい、と考える女医が、休職して専業主婦になるのは普通のことだと思いますけどね。我が家なんて、年子の男の子二人ですから、お手伝いさん雇ってでもなるだけ良い環境で育てたいと思いますし、家内と子供と一緒にいられる時間を少しでも多く作りたいと私も考えています。

 私も家内から医療業界事情を聴くのみですから、実態は多少違うのかもしれませんけれども、稼げるからと整形外科に研修医が殺到したり、大学の勤務医は結構酷い職場環境で週に二日以上は当直で、稼ぎが少ないので週末はアルバイトに私立病院へ出るとかごく普通の状況のようです。医師の地域偏在なんかも、どこまで強制力を働かせるのかという問題でしょうし、こういう現象は輻輳するもんなんだろうと思います。

 海外とかで病院にかかる状況となると、本当にしんどい思いをすることになりますし、持っているクレジットカードの強い弱いで本当に雲泥の差の医療サービスを体験することになる経験をすると、我が国の医療は献身的な医療関係者の善意(と体力)でもってるんだなあ、と本気で感じることになります。問題山積とはいえ、まずいなりにどうにか頑張ってるんじゃないかと個人的には思うんですけどねえ。

 まあ、ネタ的にはまた池田某の炎上マーケティングなんでしょうけど。はやいとこアゴラブックスごと潰れて欲しいものです。

 もう「何をいまさら」という話ではございますが、Twitterでも触れたのでブログにも備忘録的にメモをと思いまして。

山口もえさん夫が風営法違反容疑 警視庁逮捕、否認の供述
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2E5E2E09D8DE2E5E2E4E0E2E3E39191E3E2E2E2;at=ALL

 時系列的に言えば、懸賞サイトやら何やらウエブサービス事業の草分け的な存在だったアクシブドットコムを起業して、少し厳しくなったところでサイバーエージェントに会社を売却して、芸能関係でいろいろありつつ沖縄・石垣島に逝って、良からぬ筋の皆様方とより強いご縁を得てあれこれ事業をされ、いろんなことがあって風営法違反で逮捕という流れであります。
 概略は探偵ファイルに載ってました。概略はこんなもんなんじゃないでしょうか。もっぱら、石垣島を本拠地にしていた自己啓発セミナーらしきもののネタでございますね。

山口もえさんの夫を逮捕
http://www.tanteifile.com/diary/2011/06/07_02/index.html

 実際には、内閣府にいろいろと食い込んで、暴力団のフロントと噂されたNPO団体に深く係わり合いがあったとも言われておりましたが、本当のところはどうなんでしょうねえ。時間もそれなりに経過して、どうもご迷惑もおかけしていそうなので詳細は削除いたしますが。

 サイトの活動記録とか見ますと、今回風営法違反摘発の現場となったBirth NIshiazabuでアートイベントを頻繁に開催してたりとか、障害者支援の名目でお前さんたち何をしてはりますのんという趣ですね。まあ、障害者だから高級デートクラブ(ただし無許可)で遊んじゃいけないという話ではありませんが。問題は、NPOの審査が甘すぎて、暴力団がここぞとばかりに食い込んで収拾がつかなくなっているという実態があることで、某インターン派遣団体や、某在宅介護支援団体など、少し調べれば分かるだろう的な愉快NPOが堂々と営業してたりするんすよね。

http://www.coupii.npo-jp.net/event_report.html

 で、このクラブ摘発の元ネタとなりました常連顧客に政治家の師弟や大手企業経営幹部などが混ざっておりまして、要するにインサイダー情報を取り出す拠点になっていたんじゃないかという証言がちらほらと出てきております。この中には、成長著しい企業を棄てた良妻に看病されているはずの韓国籍男性も含まれていることもあって、正直どこに火を飛ばすのか、あるいはここで鎮火させようという当局の腹なのか分からんという部分もございます。

 なんでそんな話が出ているのかというと、この尾関さんですがクロニクル(なが多)というおもしろ銘柄ヲチャーには重点監視対象となる大関級クソ企業の取締役に就任しておられまして、そこのストックオプションを何故か大量にガメたあとで株価が乱高下したり、それはそれは箱乗りの醍醐味を魅せてくれたその筋の匠の技を心逝くまで鑑賞したものです。この辺の話が、あんまりよろしくない公認会計士の方や、あんまりよろしくないほかの上場企業のオーナーや、あんまりよろしくない外資系(を装ったその筋の)ファンドなんかがずっとチラチラしてたわけなんですけどね。

 ちなみに、尾関さんと石垣島と沖縄本島の間をコミュータなどでさんざん往復していた地方航空会社にお勤めの方が何人か国外に出てしまって行方が分からない、という話もあるそうです。

 もっとも、そのころには尾関さんはサイバーエージェントにアクシブ株を売却するなどして得た資金の大半を使い尽くしていたのかなあということで、横領事件というか、バイパス事件というか、勝手にエスクロー事件みたいなものも起こしておいでです。上記探偵ファイルにもありましたが、尾関さん、要するに中継地になっていたようで、ご本尊からは程遠い存在だったんだろうと思うわけですね。

山口もえ、夫・尾関茂雄の横領報道には無言
http://netafull.net/talent/035548.html

 正直、沖縄の話やら自殺した弁護士の話やら、不思議な事案が鈴なりになってるようでありますが、私個人といたしましてはなるだけ死人の出ない形で穏便な解決が行われ、事件の全容解明が善き所で為されることを祈るのみであります。関係各位のより一層の奮励を期待したいと思います。

 元SEO会社役員として一言。

SEOの終わりとソーシャルとnanapiのコンテンツの未来
http://blog.livedoor.jp/kensuu/archives/51889800.html

 ああ、もちろんnanapiには頑張って欲しいと願っておりますが。
 文中にあったこの一言が全てだったと思っていまして。

[引用]合理的なSEOコンテンツ生成屋の「DemandMedia」登場

 ええと、Blekkoもそうでしたが、DemandMediaはリンクファームスパムに近いという判断でBANの対象になるメディアと認識されてます。

Blekko Bans Content Farms Like Demand Media’s eHow From Its Search Results
http://techcrunch.com/2011/01/31/blekko-bans-content-farms/

 かのDemandmediaに代表される大量の自動生成記事群に関して言えば、ありゃ最適化でもなんでもないと思うんですよね。良いコンテンツが検索エンジン対策になるかというと、実際はまったく関係なかろうと思います。むしろ、良くない低俗な記事のほうが(英語圏・日本語圏を問わず)メディアとしてもスパムとしてもやはりアクセスは集まるのです。

 あと、いいコンテンツを作れば客が集まって云々というのは、経営者の発言としては納得するけどPV稼げなかったらクオリティを維持できないんじゃないのと思います。検索エンジン経由の流入の割合が、ほかのCGMサービスなどに押されて一時期は随分下がったこともあり、やはり釣り堀はクラスターの中に仕込まないと駄目なのかと悲観論が一色でしたが、現在ではその傾向も落ち着いてきました。

 最後に、SEOが終わる的な話になってますけど、検索エンジンに対する最適化は技術として陳腐化したのでそれ単体で飯が喰えると言うのがなくなった、というだけであって、いまでもプロモーションサイトなどのサイト制作やアドネットワークとの組み合わせで引き続き技術進歩は続いています。検索エンジンの穴を突くスパム的な手法が制限されただけで、その中にあるコンテンツの良し悪しとはまったく関係がありません。

 蛇足ですが、SEO単体ではなかなかビジネスが回らなくなったのは二年ぐらい前からだったと思います。頑張って上場したナイスガイもいましたが、その後の業態シフトを誤って結構しょんぼりな結果に。私もとっとと株売り払ってますし、概念としては陳腐化、一般化したってことでしょう。

 まあ、墓石を指差して「お前は終わった、俺がいいコンテンツを作るぅ!」とかいちいち言わんでもいいから、黙って頑張っとけ馬鹿としか思いませんでした。

 一山超えたところで、やっぱりちゃぶ台が返るあたりは茶番の極みと言ったところでありますが、途中途中で聞きかじる報道の中身から予想された、数々のろくでもない未来のオプションの中でも一番無難なところに落ち着いたということで、さてさてといったところであります。

 結局、小沢さんの乾坤一擲の大勝負を根底から覆したというよりコケにした形となる鳩山さんとは何だったのか、ついつい思いを馳せてしまうところですけど、帰宅して目に入った第一報はこれでありました。

菅首相、周辺に「辞めるつもりはない」 代議士会発言は辞任表明ではないとの認識
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00200711.html

 はい、どういう形であれ乗り切ったのだし、「目途がついたら辞める」ということで具体的な辞任日程については言質を与えていないわけですから、辞めるつもりはないのでしょう。鳩山さんを使うために一芝居打った、といったところはさすが腹黒、しぶとい菅さんの真骨頂でありました。

 なお、某所ですでに出ております菅さん(腹黒)、鳩山さん(馬鹿)、小沢さん(ワル)という比喩は、今回は腹黒が馬鹿を使ってワルを制したという意味合いで非常にすっきりと解説できるところであります。ほかにも岡田さん(石頭)、原口さん(茶坊主)、渡部さん(無能)、枝野さん(地蔵)、野田さん(置物)、安住さん(ゴミ)とかいろいろと評する筋もあるようですけれども、結果的に渡部さんの見通しが正しかったのねということで、やはり政治というのは老人の世界なのだと改めて思いました。
 もちろん、小沢さんを裏切った鳩山さん、こんなことを仰っておられ、こちらも菅さんに乗せられた格好になるわけですけれども、どんなリアクションを明日するのか聞きたいところであります。

鳩山氏 首相辞任へ手続き踏む
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110602/t10013279471000.html

 間違いなく、鳩山さんは本気で菅さんとの会談のなかで辞任に触れる際に、二次補正のめどなど最低限の政治日程を終えたところでの総辞職を前提に考えていたと思います。本当に、今回の政争ではトリックスターの役回りを見事に演じきって、しかもはまり役でしたので、最後まで混乱の中心にいたという点でこの人は本物のアレだと再認識をしました。

小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00973.htm

 勝負に出た小沢さん、勝ち試合を崩したのは鳩山さんのアレっぷりでありました。っていうか、前日まで鳩山さんは不信任案に賛成っていったじゃん的なところでありまして、文字通り小沢さんの政治生命を葬り去ったに等しい象反撃もとい造反劇であったと思います。

 本気で勝ちにいったのは、内閣に組み込まれている政務官や副大臣に辞表を提出させてまで票固めに邁進したところからも知れるわけですし、普通に考えれば党に残るのも党を去るのも展望がなくなることをも意味します。まあ、小沢さんのことですからしぶとく居残るという予想もあるわけですけれども。

 最後に、原口さんの件に触れておきたいんですが。

原口一博前総務大臣 内閣不信任案に反対票を投じた理由
http://news.livedoor.com/article/detail/5606076/

 ある意味で、今回別に何も悪いことをしていないのに一番評価を落とした民主党政治家の一人になっておりますが、上を狙う意欲があり、並居る選択肢と比べても別に劣るところはなく、バックアップしてくれるキングメーカーからきっちり可愛がられているのに、ちっとも日の当たるところに辿り着かないというのはこの人の星なんじゃないかと思ってしまいます。

 間違いなく、菅さんが辞めた後釜か、その後の選挙用の顔として登り詰めたいと考えていたんだろうと思いますが、大勢が固まる前から旗印を鮮明にし過ぎてしまって状況がひっくり返ると実に良く目立つというのが悲しいわけであります。茶坊主界のスターなんですが、どことなく疫病神化しつつあるのかなあというのが残念なところで。

 以下、消えてしまわないうちに記事を時系列に。

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鳩山氏 首相辞任へ手続き踏む
6月2日 16時46分
民主党の鳩山前総理大臣は、記者団に対し、「菅総理大臣が、復興基本法案が成立し、第2次補正予算案の早期編成のめどをつけたときに身を引くことは確認事項だ。それが実現されるよう、手続きを踏みたい。復興基本法案は来週にも成立するし、第2次補正予算案は、6月いっぱいに中身が決まるのではないか。岡田幹事長が『その2つは条件ではない』と言っているのはうそだ。人間はうそをついてはいけない。小沢元代表からは『どこまでしっかりと詰めたのか』という話があったので『私が代議士会できちんと話す』ということで、基本的に理解をいただいたと思う」と述べました。

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小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず

 2日の内閣不信任決議案の採決前に、菅首相が退陣を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表が描いた不信任案可決のシナリオは大きく狂った。

 党執行部は小沢元代表の追加処分を検討している。さらに元代表は「政治とカネ」をめぐる裁判も抱えており、「反小沢」側からは、今回の大差の否決によって、元代表の求心力低下は決定的になったとの指摘も出ている。

 小沢グループは70人以上が造反の意向を固めていたが、結局、造反を明言してきた側近の松木謙公前農林水産政務官が賛成票を投じた以外は、小沢元代表ら計15人が欠席・棄権するにとどまった。

 2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂っていた。内山晃衆院議員は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」とまで公言した。

 だが、首相と鳩山前首相が2日午前に会談し、首相が同日昼の民主党代議士会で退陣を示唆すると、雰囲気は一変した。

 両氏の会談の詳細を知らされていなかった元代表は激怒した。造反を決意していた議員ははしごを外された格好となり、「具体的な辞任時期を示しておらず、これは造反組に対する分断作戦だ」「訳が分からない。“世紀の談合”だ」と怒りをあらわにした。

 元代表は急きょ、国会内の自室に側近らを集め、「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」と述べた。小沢グループの対応については「自分は欠席するが、後は個々に任せる」と語り、自主投票とする方針を打ち出した。

(2011年6月2日21時45分 読売新聞)

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菅首相、周辺に「辞めるつもりはない」 代議士会発言は辞任表明ではないとの認識

菅首相が周辺に「おれは辞めるつもりはない」と語っていることがわかった。
関係者によると、菅首相は不信任案否決後、周辺に「おれは辞めるつもりはない」と話し、代議士会での発言は、辞任表明ではないとの認識を示しているという。
(06/03 00:22)

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