月別アーカイブ / 2011年06月

 「7月5日なら空いてるからこの日にイベントをやろう」と言っていた津田大介がまさかの欠席! しかも本人登場のラジオが当日イベントの裏番組になってしまうという超快挙でお送りする「津田大介欠席裁判スペシャル! 2011年度上半期 勝手に流行語大賞編」を開催したいと思います!

7/5「中川淳一郎(@unkotaberuno)・切込隊長(@kirik)のオフ会2〜夏の大炎上〜」UST中継!
http://shinjukuloft.com/blog/top/archives/201107/05-1512.php
 第一部は、もちろん津田大介の欠席裁判。この日にあわせて出張予定を組んでいた私の立場がナッシング。津田大介ファン垂涎の「関係者証言つき 津田大介あるある100連発!」を企画したいと思います。っていうか、津田大介君はいったいどこ逝ってもうたんや。

 第二部では「2011年上半期 ネット10大ニュース!」と銘打って、この半年のウェブ社会界隈を勝手に振り返ります。流行語とかもいろいろあったけど、その辺の総括もあわせて皆さんと喋れればなおGOOD! 最後には、無断でネット流行語大賞(ただし上半期)を決めてしまって、発言関係者にトロフィーでも送りつけてやろうと思います。

 第三部、これは手前味噌ではありますが、私、切込隊長のほうから重大発表を! 私のパソコン通信時代から綿々と繋がるウェブ社会史を適当に思い出しながら、あの裁判やこのトラブルについて必要最低限の内容でお送りできればと思います。大騒ぎになったあの暴言の顛末や、某ポマードとの法廷闘争の日々など、実録でお送りしたいです。

 イベントとして面白くなるかどうかは未知数ですが、主役抜きでも私らだって頑張ってるんだ! 死ね!

 やっぱりイースタンの大沼登板試合が米国出張中もずっと気になって、ソフトバンクモバイルよりか細いAT&T回線に鞭打ちながら好事家の皆さまから頂戴した大沼映像を食い入るように閲覧しておりました。

 横浜はシーレックスのころから熱心に二軍戦を観ておられる亡霊のような勇者が多くおられ、早いところ新潟なり松山なりに移転して彼らを成仏させてやって欲しいと思うわけですが。今月を振り返って、大沼は二軍でもアレな投球が多いあたりが気になります。

6月1日、大沼2軍でセーブ
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011060100677.html
6月5日、回をまたいで黒星
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011060500715.html
6月8日、大沼貫禄の3四球も無失点
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011060800736.html
6月10日、中継ぎで出てきた大沼、なぜか牧田に被弾
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011061000753.html
6月12日、大沼2四球もサヨナラで二軍初勝利
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011061200773.html
6月14日、大沼珍しく1イニングを無難に抑える
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011061400784.html
6月15日、大沼連投で回をまたぎサヨナラ負け演出で3敗目 しかも一場に勝ちを献上
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011061500795.html
6月21日、大沼今月初の三者凡退
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011062100831.html
6月28日、大沼1回被安打1与四球1無失点
http://bis.npb.or.jp/2011/games/fs2011062800882.html

 大沼が二軍で防御率7点台という魔人ぶりを披露している間、故障の癒えた牛田が一軍に上がってさっそく酷使されていたり、帰ってきたランドルフが先発で炎上していたり、横浜の二軍はなかなかに楽しいです。

● 藤江

 私たちの藤江が一軍に帰ってきました! 早くも34登板で疲れの見えてきた江尻もおりますので、一刻も早く藤江もたくさん登板して疲れたところを真田や大原と一緒に見せて欲しいです。

 二軍でのSTATSを見ていると相当に与四球が改善していて、調子も良くなったのかなという印象を受けますが、一軍での登板ではさっそくボールが暴れていましたのでブラゼルや栗原に颯爽とデッドボールを与える姿が見られるかもしれません。ただでさえ横浜のブルペンはとんでもないことになっているので、西武みたいな状況になる前に藤江には働いて欲しいところですね。

● 魔将ガイエル

 一軍での顔見世もほんのわずか、とても寂しい日々が続いておりますが、もはや名将の疑いのない小川さんにまで「加齢なのかなあ」と衰えを指摘されてしまったガイエルさん、なかなか厳しい状況のようです。二軍戦でも、あまり勇姿を魅せておられない状態で。とても残念なのですが。

ガイエル 今季限り
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20110531-OHT1T00061.htm

 粗いなあと思っていたバレンティンがとても日本の野球に適応したのもあって、いくらホワイトセルが故障がちでもなかなか出番が回ってこない状態のガイエルさん。このままでは外人枠に欠場が出ても、一軍に上がるのはお試し先発として使われそうなフェルナンデスのほうだったりして。
(追記:23:38 フェルナンデスは白鳳大からの育成枠での採用のため外人枠ではないというご指摘がありました。私の勘違いだったようです、訂正いたします。ご指摘ありがとうございました。)

NPB/ Aaron Guiel--A day in the life in Japan's minor leagues
http://www.asahi.com/english/TKY201105050110.html

 二軍戦のベンチ入りのために電車に乗って二時間移動するガイエルさんの疲れた日常を英文記事で紹介されているのを読みますと、どうにか復調していただいてちょっとした活躍をしていただきたい一方、スワローズのユニフォームをそっと脱ぐ日が近づいているのかなあと思ってしまいます。翌年には巨人のユニフォームを着てたりすると笑いますが。

 結構本気で残念に思っている私がいます、スワローズをマジに応援しようと思ったきっかけになった選手ですんで。

● 打者の全盛期

 少し前のベースボールラボの記事ですが、非常に面白かったのでピックアップ。というか、スコアラーのおじさんに聞く分には編成の間では常識だった事案が、おっつけ数字で証明されたということのようですが。

打者の全盛期
http://www.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=7&id=140

 サンプル数も論述も申し分ない内容で、よほど反証に値するデータ群でも発掘されない限り、この原則は覆らないところかなあと思いますので、湯水のようにおカネを使えない球団においては育成し損ねたポジションを過渡的に数年埋めるためだけにFAを採用するというのが合理的な補強方法になっていくのかなあと感じました。

 最近のbaseballprospectusなどをちらちらと流し読みしていると、成績予測から選手の能力を逆算していく方法がポピュラーなようですが、結論としてMLBもNPBもわりあい若いころに守備力のピークが来て、とりわけスピードタイプの選手が勝利に貢献するのは30代に差し掛かるころまでという厳しいデータが出揃ってきてます。FAするころにはバリバリの衰退期ってわけですね。大村さんの悪口を言うなー。

http://www.baseballprospectus.com/

 考えるに、編成をするにあたっては勝利貢献できる打者はなるだけ若いうちからムラなく適量獲得するという夢のないチームが一番コスト対勝利が良い、ただ優勝を積極的に狙うなら話は別、というマーリンズのような結論になるわけでありますねえ。むむ。

● 星野バーカ

 個人的に星野仙一監督が嫌いでしょうがないんですが、ルーキーの美馬がちょっと打たれたぐらいでワーワー切れていてとても腹が立ちます。それでも起用しているんですから、星野さんなりの育成法、起用方針なんでしょうけれども、同じように青山や小山が打たれているのはどう思っているんでしょうかねえ。

【楽天】美馬に星野監督「恥ずかしい」
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20110523-780142.html

 で、星野さんは同じくこんなことも言っています。

星野監督「ミスのDNAある」
http://blog.livedoor.jp/funs/archives/52003755.html

 もちろん、失策として数字に表れないミスもたくさんあるだろうとは思いますけれども、チーム失策最多は今季獲得した松井稼頭央の8、しかもショートで起用してこの数字。次点は不振を極めて二軍落ちしている、同じく今季獲得の岩村と、盗塁を刺そうとして投げたボールが毎回センターに転がっていく不運な嶋が6個ずつ。さらに次点は天才草野大輔の3で、まあ草野ですから草野ってことでしょう草野の場合は。草野草野。

 ということで、ミスのDNAとか楽天の球団芸の問題ではなく、お前が起用している最近獲ってきた選手がだいたいエラーやらかしてるって話なのに、なんで昔からの楽天の問題だというような発言をするのこの馬鹿監督は、と思わないわけでもありません。

 まあ、外人もあんまり打たないですしねえ。でも実はアメリカのマイナーリーグにはデントナっていう膝は少し悪いけどそこそこ打つ外人がいるんですけど、楽天で獲ったりしないもんなんでしょうかね。

● ブラック ノリさん

 一月ほど前の東京スポーツなんですが、我らが中村紀洋さまがまさかの横浜入りする前後に出した記事が面白かったので思い出したように掲載をば。なぜか5番で起用されて、しかもそこそこ打っていたりするのでどうなんだろうと思うわけですけれども、打てばいいんですよ、打・て・ば。

横浜入りノリに「プロ以下発言」と「レントゲン疑惑」の過去
http://www.tokyo-sports.co.jp/hamidashi.php?hid=13843

● 尾花さん

 拾い物ですが、哀愁を感じましたので。

落合
「勝てたのは選手のおかげ、負けたのはオレのせい」
野村
「勝てたのはワシのおかげ、負けたのはワシのせい」
星野
「勝てたのはワシのおかげ、負けたのは選手のせい」
尾花
「勝てない」

http://nakasato.tumblr.com/post/6783017941

● 西武のブルペン

 西武のブルペンが面白いことになっていまして、今日は今日で阪神からやってきた江草が凄い大炎上をやらかし、近代野球ではあまりお目にかかれない1/3回5失点とかすっかり西武に馴染んでおりました。チームカラーとして、良い投手には先発をさせる傾向の強い球団だからというのもあるのでしょうが、せっかくの補強が台無しというか、戦力を補強しようと思ったら可燃性が補強されたというか、本末転倒な感じがしております。

http://www.tbs.co.jp/baseball/game/20110628BL01d.html

 そういえば、我らがスワローズも小野寺力っていうブルペンを西武から獲ってきたかと思えば、中継ぎで登板した瞬間にボークしたり、いきなり連打されて失点して一回で降りたり、何のために出てきたのか分からんような登板を繰り返すので困っています。

 代わりに出て逝った鬼崎はイースタンでのんびり四球を選んでるようですが、どうせ一軍に上がっても在りし日の高木浩之みたいな使われ方しかしないのかなあと思ったりしております。いいトレードだったんでしょうかねえ。

 元はスワローズにいたはずが、何故か球団渡り鳥になって、大沼とトレードされて横浜から西武にいった坂元弥太郎がイースタン32登板とかしててひっそりと活躍してたりしますけれども。何なんでしょう。

● ライアル

 ホフパワーと並んで今季とびきりの微妙外人となったライアル。この前一軍に昇格したかと思ったら、決勝点に繋がるエラーをやらかして三塁のポジションを脇谷や亀井にまた奪われるという残念な展開に。で、なぜかコロラドのフィールズを獲得してくるらしいです、巨人フロント。なんだかとってもデラクルーズ。

2009/06/06 Fields' solo homer
http://www.youtube.com/watch?v=upeYyzhHyg0
Josh Fields
http://mlb.mlb.com/team/player.jsp?player_id=435222

 KCのころは期待されたりしてましたが… 普通に先発の補充でもしたほうがいいと思うんですけどね。いま2Aトレントンに屈指のイニングイーターとして名を馳せるイガーってタフネス左腕がいるらしいので、この辺を獲得したほうがいいように感じます。スクラントンでは最多スターターとして球史に名前も残した名選手であります。

● 広島

 最近のホームランダービーでは広島っていう超絶新人がいるらしいって話。

1バレンティン 16本
2広島 14本
3ラミレス 12本
4スレッジ 11本
5畠山 10本

 ところで、カープファン的にはあの小野村監督はどういう評価になっているんでしょうか。スワローズファン的にはシーズン序盤は広島と一緒にペナント荒らしてて、下位に巨人とか阪神とかいて「ざまあwww」とか思っていたんですが、気がついたら姿が見えなくなって、いまでは横浜とたわむれているという現状に涙するわけですが。

 ブルペンがたまに西武なみに面白いというか、投手起用がどこまでも裏目に出るときがあって、ピッチングスタッフがいつも火の車でかっちょいいなあと思ってますけど、廣瀬にデッドボールぶつけて本当にすいませんでした。でも何も三番井生とか一番石井琢朗はやりすぎじゃねえのかと思いましたけれども。

 早くトレーシーさんが復帰するといいですね。


--

ヤクルトのアーロン・ガイエル外野手(38)が、今季限りで退団することが30日、濃厚となった。今季が2年契約の最終年となる。今季中に39歳となる年齢や高額年俸がネックとなった。 球団関係者は「このままの状態では(契約は)難しい。年齢的な部分もある」と早くも“仕分け対象”だと示唆した。

ガイエルは2007年に来日して今季5年目。球団は、右ひじの故障で11本塁打に終わった08年オフにも解雇する方針だったが、ガイエルは残留への熱意を込めた直筆の手紙を球団に郵送して再契約にこぎつけた。3年目の09年にチーム最多の27本塁打をマークし、オフには2年総額2億円プラス出来高の大型契約を結んだ。

しかし、昨季は81試合で打率1割9分9厘。今季は正右翼手の助っ人・バレンティンの活躍などで出場機会が激減している。23日のソフトバンク戦(神宮)で今季初昇格を果たしたが、4試合で9打数無安打。早ければ3日の日本ハム戦(神宮)から、2軍調整中のセットアッパー、バーネットが昇格し、ガイエルが降格する見込みだ。小川監督も「年齢的なものかなあ」と嘆く助っ人の貧打。シーズン終盤までの巻き返しで、契約延長を勝ち取れるか。

 世情曰く「バンドメンバー募集。当方ボーカル」的な。でもタイミングとしてはいましかない… のか。

鳥肌の立つ未来を創ろう ゲームエンジン開発者・テクノロジーデモ開発者 募集
http://www.square-enix.com/jp/recruit/career/job/game/ge_index.html

 冒頭から「数年先の未来を見据えて」という話を振っていたので唸ってしまうんですが、数年前の過去にはこのような話がありました。

”新MMORPG”でも使用、スクウェア・エニックスの開発ツール“クリスタルツールズ”の魔力とは?
http://www.famitsu.com/game/news/1213818_1124.html

 新技術を体系的に組み上げていくのは大変重要なことだろうとは思うんですが、キーアーキテクトがどの辺に置かれる前提で技術者を募集しているのか、それがスクウェア・エニックスにとってどんな技術を財産として築くことになるのか、外部からは窺い知れないなあと思うわけです。
 「普通にUnityライン作ってカスタムしながら不足部分は別エンジン起こすんでいいんじゃないの」とか「いちから作る必要ないからそこはHavoc組み合わせで」とかはあんまり考えてなさそうです。でも、エンジン技術者を雇って一から開発するのですから、既存のエンジンやツール類を使い勝手、性能ともに上回っていないといけません。正直、それに手をつけるのであれば、過去のリソースをいまのエンジンに流用できるようなフォーマットでも作ってせっせと流し込むところからスタートすればいいだろうし、それであれば難易度的にそう高くないのだから、線表切ってほかのラインではなかなか腕を振るえない二線級のPGにリハビリがてら頑張ってもらえればそれが一番費用対効果が高いんじゃないのかなあと感じます。

 たぶん、社内でもそういう意見が出たであろうし、そういう現実的な意見がリジェクトされて、より野心的な案が表面に出てきた(ように見える)ということは、きっとなんか考えているんだろうなあと思います。というか、そうであって欲しい。始まったの終わったのという短絡的な話じゃなくて、次にどう技術を繋いでいくかを考えたときに、貴重なキャッシュやテクノロジーをどこに突っ込もうとしているのか、きちんと考える必要があるわけですね。

 一般論ですけれども、それは、今後のロードマップとして「商品のラインアップをどう作り上げていくのか」や「プロダクトを通じて自社のバリューやブランドをどこに置こうとするのか」という極めてプリミティブな経営的課題をどう技術戦略に落とし込んでいくのかという話でもあります。株主としても出入り業者としてもそういうデリケートなところはとても気になるんですよね。

 そのためにも、一度は社内のリソースを調べ直して、戦略的に優位なポジションはどこで、どんな資産があるのかの棚卸しぐらいはしっかりやっておいたほうがいいのかなあと思います。ああ自戒。すみませんすみません。

 ちなみに、弊社や協力先でご一緒しているエンジン開発の案件は、キーアーキテクチャーを担当する主任技術者を中心に6名のチームでハンドリングしております。汎用じゃないから比較にはならないと思うけど、大きい会社はやろうとすることが違うなあ。

 我らが池田信夫せんせと夢の競演! 念願の新書がついに発売になりました。



 なんと神々しい帯でございましょう。見本が来るまでまさか池田信夫せんせと並びであることを知らず、封を開けたとたんに瘴気が立ち込めて眩暈がいたしましたが、この体たらくでございます。

 一般論ではございますが、皆さま仕事を請ける際には必ず詳細を聞いてから受注しましょう。
 とはいえ、池田せんせはもちろんご一緒した各論客の論評はなかなかに読み応えのあるもので、皆さん結構な自由主義者かリバータリアン風味の論調を色濃くしておられ、社会統制のあり方とかに言及したい直前で止めてる私がなんか浮いている気がします。どういうことなのでしょう。どうでもいいけど。

 日本のグランドデザインというよりは、そこへ到るまでの物事の考え方やドクトリンのようなものを各々の視点で記述しているという点で、論旨のバラエティ感がかなりある本に仕上がっております。ご関心の向きは、是非お買い上げいただけるとこれ幸い。

 アスキー新書各位には感謝を申し上げるとともに、次回があれば締め切りまでの日数をもう少し頂戴できることを期待してやみません。

 これはいいねえ、トロピコ4だ。

国家建設シム「Tropico 4」のムービー公開。さまざまな困難をかいくぐり,カリブ海にステキなマイ国家を作り上げよう
http://www.4gamer.net/games/128/G012812/20110621044/

 人生がプレジデンテっぽい独立稼業であると、こういうゲームの生々しさやら、ちょっとした偶然のいたずらが痛く心に響くわけであります。

↑このページのトップへ