月別アーカイブ / 2010年08月

 いつも、気の向くままに電波浴をしていたら… まさか現物が送達されてきてしまうとは…。

図解 世界「闇の支配者」 (ベンジャミン・フルフォード・著)



 これはヤバイ。闇の支配者が図解されているからヤバイんじゃなくて、ベンジャミンの脳内が図解で解りやすく表現されててヤバイ。何しろ、1ページ目から事実関係がいろいろ間違っててヤバイ。どうしたもんでしょう。
 イルミナティとかロックフェラーとかロスチャイルドとかフリーメーソンとか、果てはナチスにCIAと、単語的には超ヘビー級のヤバいキーワードが鈴なりになって羅列されるさまは圧巻なのだが、中身は、その、凄いです。

 個人的に事実関係や、一個一個の事実の重要さを知っている項目を元に、おおよそどの程度の代物であるかは判別つくと思うんだが、何と言うか、あの、チベット動乱とかですね、ナチスと交流してたとか、しかもアーリア人のルーツがチベット人だとか、ええと。次。東西冷戦。「金儲けするために仕組まれた、予定調和の対立」だって。うーん。

 300人委員会とか。それ、民間団体…。さらに、トゥーレ協会。アドルフヒトラーの顔に落書きされとる。ヒゲつけてみると、ニコライ2世に似てて、ヒトラーはジョージ5世の隠し子だったんだってさ。ないわ。圧倒的にないわ。

 極めつけは、恐怖のキーワード28。何これ。また出たよ「地震兵器」。もういいってば。しかも新潟中越地震は、ベンジャミンが闇の勢力のやり口を暴露したから報復のために何者かに起こされたんだって。「気象兵器」で電磁波ビリビリで死の嵐とか。麻薬コネクションとか。

 まあ、いろんな意味で1ページめくるごとに、壮絶な磁場が脳裏を襲い、確実に脳細胞が死滅する感じです。何を言いたいのか理解するために異常に血糖値が上がる状況が惹起するというか。酷い。何が酷いって、ほぼ全部が。そんな酷い本を読み切った私は凄い偉い。睡眠時間40分ぐらい返せ。そう思いました。駄目でしょ、こんな本を世に出しては。うっかり売れたら大変なことに。読んだ人の脳内が。私含め。ほんとに。

 あれやこれやと流動的な状況になってはおりますが、ひとつの流れとしてはほぼ衆人の知るところとなった(日本人以外は…)「南沙諸島での中国の軍事活動制限関連」の問題ですが、安全保障という言葉ひとつとっても純軍事的な側面と外交的な側面とでは随分見え方も違うのでメモでも起こしてみます。一応、報道ベースと、それに基づいた記事を中心に。

南シナ海領有権問題に関わる中国と米国
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/08/post-40bb.html
宮家邦彦さんの分析はやっぱり当てにならないかもしれない
http://obiekt.seesaa.net/article/159065958.html
http://twitter.com/finalvent/status/20685939680
 なかでも、相変わらずのクリス・ネルソン氏が鋭い舌鋒を揮っているのだが、和訳にもあるとおり「中核的利益」というのは「あらゆるオプション」というレトリック同様に武力行使も辞さないほどの重要な権益として認識しているVPであって、これを抜きに舞台装置を語ることはできないという問題点があります。

米中関係、にわかに緊張
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/987?page=1

 7月28日に出たこのメッセージは非常に強烈で、シンガポール会議からASEANに向かう日程の中で緊張が先鋭化していき、最後にはチャイナロビー最大の殊勲とまで言われたヒラリー・クリントン国務長官の南沙諸島における中国覇権批判に直結したことがポイントだろうと。結果として、即答的な反論もできずASEANでの中国外交は大失点に至った、というのは既存の報道と同じ。極東ブログで幾つか英字記事の内容を追っているのも同様、恐らくその文脈で南沙諸島における米中対立の構造の紐解き方や、ベトナム、フィリピンといった関係国に対するいままでの中国外交が行ってきた太陽外交の積み重ねの喪失の意味といったものが一列に浮かび上がってくるわけです。

 その直前まで、オバマ大統領とヒラリー・クリントン国務長官の間で対アジア・対中国外交の方針を巡って、必ずしも一枚岩でなかった経緯があるなかで、その間隙を突く形で中国の南シナ海での軍事的挑発が繰り返され、中国のもっぱら軍部と近隣国の緊張がいたずらに高まって南沙諸島を巡る権益の掛け金が上がっていったのが問題となるかと思います。その間に、米中のアジアでのせめぎ合いをしていたのがシンガポール会議からASEANに至る日程の間だったかと思われるわけで、この枠内では見えてないけど米ロだったりベトナムとの協議は続いていたのだろうと考えられます。

 もっとも、外交的な方針が緊張感の醸成だったとしても、軍事と違って事実関係は一本調子で発展するわけではないのと、別に落としどころを探る動きが必ず出てくるだろうことから、しばらくは振り子が振れている状態のまま推移するのだろうと思うのですが、文字通りアジアでアメリカに巻き返された中国が意外に周辺諸国の信頼を得ていなかった実情ぐらいまでは日本人は知るべきであろうし、周辺報道も含めて外交的アプローチの解説は整合性の見出せる範囲内で把握しておいて損はないだろうと。

 いまの中国外交の転換点を「好調だった中国外交の攻勢限界点」と見るのか「近隣政策の実質的な踏み絵」と考えるのかは読み手それぞれなんですけれども、恐らくいまの枠内にはまだプレイヤーとしてのインドやロシアは大きく影響を及ぼしておらず、日本も国内事情で積極的な外交ポジションを築いていないので、米中が緊張緩和の策を考えたとしても米中の対立に利得がある周辺国が多い以上そう簡単にはまとまらんのでしょう。

 あとは、どのアクションを重要と考え、どのアクションが事前通達済み・了承済みだったのか、なんですけれども… このあたりは外部からは分からんのでねえ。ただ、欧米の論調に関しては、遅かりしといえど8月4日付FTのこの社説が一般的、標準的な内容であり、アメリカ側発信の情報は自ずからこのロジック(大義名分)に収斂していくと考えて良いと思います。

[FT]南沙諸島を覆う中国の影(社説)
http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C9381959FE2E6E2E08B8DE2E6E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E2

 その意味で、月末の日本の安全保障関連のコミュニティではかなり活発な議論が起きると思いますし、問題の本質がきちんと報道されるまで二週間以上かかってしまう我が国のマスコミの文脈の微妙さも議題になってくるかもしれません。何しろ、海外では「ホワイトハウスが南沙諸島問題で対中対立のカードを切るかもしれない」と騒ぎだったのに、我が国では「タワラちゃん初登院」とかほのぼのニュースばっかりだったので。

 去年は去年でレーシック土橋による精肉業が盛んだったスワローズだが、今年は城石が三塁コーチになってから本塁憤死が劇的な形で行われるようになって泣ける。走者福地がプチコケして左翼の谷に刺されて本塁憤死とか、明らかにアウトのタイミングで鬼崎を本塁に突っ込ませようとするとかマジないわ、城石。ほんと、馬場さん連れて来いって感じで。
 それにしても、3ボールノーストライクで村中がチャンスでボール球打ち上げるとか、三塁回ったランナーが二度もこけて帰ってこれないとか、良く勝ったなあ。小川さんになってから、随分勝てるようになったんだけれども、不思議な投手起用を含め采配が随分減って、打者の調子の見極めが良くなったのが大きいのかな。

 あとはガイエルさんが帰ってくるだけだな、私的には。うん。

 お食事中の方もいらっしゃると思いますので画像や動画の掲載は差し控えさせていただきますが、まもなく一歳になります我が家の倅がかなり手先器用になってきまして、自由自在に鼻くそをほじるようになってまいりました。
 先日、健診に伺った際も、小児科の先生の前でずっと鼻くそを掘っており、どっちが偉いんだか様相が分からなくなっております。おむつ取替え中に糞をたれると両親が喚き慌てることを知ってか、わざわざおむつを替えてる最中にくっさいくっさいうんこをしやがるので困惑は尽きません。

 自宅の大事な書類を入れる書類棚の開け方まで覚えて全部引っ張り出してぐちゃぐちゃにしたり破ったりしていたのを発見したときは眩暈がしました。これであと数ヶ月して歩き始めたら何をしでかすのか分かったものではありません。健診でずっと付き添ってくれた看護婦さん曰く、ほかの子より突き抜けてやんちゃなんだそうな。そうですか。誰に似たんでしょう。

 今夜のように夜遅く帰ってくると起きてしまうのも困り者で、うっかり録画した野球でも観ようもんなら「俺にも観せろ」となって大変です。これで来年にはもう一人弟か妹ができてしまうわけで、本気でどうしようと思ってしまいます。そういう状況ですので、原稿が遅れております。いましばらくお待ちください。

 今日、というか昨日、ASEANでのヒラリー・クリントン発言を題材に、南シナ海での米中の思惑のズレをブログの記事にしてみたんですが、このブログ、土日は閑散としていることが多いのに中国のBBSでは全文コピペされるわ大量の中華ネットワーカーが訪れるわで、中国本土からはブロックされているはずが大変な賑わいを見せております。熱烈歓迎。

 というのも、5日以降にヒラリー発言のカウンターアクションのような言動が中国政府や人民解放軍幹部などから断続的に発表されていることもあり、思った以上に問題が輻輳状態になっていることが良く分かります。
中国軍、第1列島線突破を断言 海上摩擦増加も
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080701000720.html

 例によって楊毅さんなんですけれども、基本的には中国の対米強行発言をするとき専用のスポークスマンのようなもので、牽制したい場合に「とりあえず、楊毅に何か言わせておけ」的な感覚なので真に受ける馬鹿も少ないはずで。とはいえ、通常のガス抜き&カウンター発言としてスルーしておくには勿体無く、やはり何らかのスイッチが入ったので強硬発言が引き出されたのかなあということで、ひとつ。

南シナ海射程、中国がミサイル基地…香港紙
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100807-OYT1T00640.htm

 上記とは別枠で、こちらも英字紙が報じている通りヒラリー発言に対抗する具体的な動きとして、よりDiplomaticなアクションとなったのがこちら。楊毅さんとはまったく別の動きなので、ヒラリー発言に中国はかなり衝撃を受けた&挑発を喰らった状態であることを示唆するものと言えます。まあ、元から配置されていたものなんですけど、敢えていま喧伝する理由って言ったら… ねえ。

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