月別アーカイブ / 2010年08月

 なんか早くもFACTAで相関図つきの記事が… 仕事早えな。

「中国のハイエナ」が大証裏上場
http://facta.co.jp/article/201009041.html

 知らんネタも幾つかあったので確認してみようとも思うが、チャイナボーチーの件はオフショアか…。
 問題のパシフィック監査法人を調べてみると、いっぱい面白ネタや次の弾丸候補みたいなのが出てくるのが楽しいわけです。確かに隆盛監査法人からの流れもあるんですね。亡くなられた赤坂せんせとも諸事ご関係があったような。

新興監査法人 - パシフィック監査法人
http://blog.livedoor.jp/cheesecakelover/archives/628560.html

 まあ、普通に程里全をファイナンス情報で辿っていけば不思議な形で破綻した比特科技に行き当たり、あっさり関係者も見つかるのは言うまでもないことなんですが、あんまり気にせずヘラは承認しちゃってたということなんでしょうかね。科信能環もスマートグリッド関連の事業で云々という話のようですけど、地域ごとに組成される連合には名前が見当たりません。香港のCEE開発の100%子会社で、その親会社にあたるCEE中国もセラーテムの100%子会社なのだから、外資扱いになる中国では入札資格はありませんしねえ。

 記事中の北京誠信とWCIとの関係においては、常識的に考えるならば実態の乏しい北京誠信を子会社化したことによる中国事業の進出を喧伝することでセラーテムの株価を吊り上げようという風雪のルル的なパターンはすでに主力事業から全部撤退した新華ファイナンスの踏み上げ方法に似ていますね。

 程里全に問題があるからと言って、ただちにチャイナボーチーがどうこうというのもないのかもしれないが、記事中ではもともと中国人とされる宮永氏の件も含めごく少人数の中国人でオープンリーチな感じのアレをかましていて凄いです。

 別に市場監視を総動員して行えというつもりもないけど、ここまであからさまなのはなあ。

 出会い系の業界団体ということなのかもしれないが、あんまり児童被害に改善が見られないまま状況がどんどこ前に進んじゃっているようで、もう少しどうにかならないかと感じてしまう一件ではあります。

非出会い系:児童被害の7サイトを健全認定 監視機構
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100819k0000m040129000c.html
 去年はこちら。

24の“健全”サイトで削除される不適切投稿、1日に合計2万5000件
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/05/28/23598.html

 もちろん、会員の絶対数が多い分、犯罪に巻き込まれる児童が出てしまうのは確率の問題としてやむを得ないという部分もあるのだが、何らか「減っている」「対策が功を奏している」と言える方法論が見えてこないのでは、業者同士で自画自賛して健全だと言い合ってるだけという実情になってしまうわけでねえ。

 なんだかんだでもう二年になるんでねえ。

ネット掲示板は「買春の温床」 警視庁、業者に対策要請
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081701000621.html

 まあ、売り側もきちんと摘発できるような環境を整えてね、という議論も含めて、この辺は「場」がある以上は必ず起きてしまう問題なので、抜本的にどうにかしようという話になると、それこそブラックリスト作りや個人特定の方法についてのガイドラインを運用してごっそり逮捕するような話にでもしないといたちごっこは終わらんのではないかな。

 せめて去年より良い今年、今年より良い来年が見えてれば、もう少し議論も変わってくるんだろうとは思いますが。

 頭髪の薄い岩上安身が眉毛の薄い猪瀬直樹氏に挑む格好になっているのだが、この薄毛対決がまた趣深いのでメモ。

http://twitter.com/iwakamiyasumi
[引用]続き。これからラジオなので、反論はそのあとゆっくりやります。ひとことだけ。いやしくも言論人が、批判されたからといって、ただちに名誉棄損を匂わして威圧するのは、問題外である。しかも、猪瀬さん、あなたは東京都副知事という公権力の座にある為政者・権力者である。その自覚はおありか?

 反論も何も、猪瀬直樹氏の元発言があってだな、これを読むと岩上刺身がどうも早とちりをまたやらかしたとしか思えないのが興味深いわけです。
 事の発端は岩上刺身がこんな話を。

http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/21467240684
[引用]続き。猪瀬直樹氏が私宛にツィートし、当人不在のまま祭り状態に。知らぬは寝込んでばかりいた私ばかりなり。しかも、猪瀬氏の「事実無根」という主張にはたまげた。本人自身が発言しているではないか。http://bit.ly/9pdAAC 「お寿司屋さんも、イオンに行ってネタをかえばいい」

 要は、猪瀬直樹氏が「すし屋もイオンでネタを買え」と暴言を吐いたと思ったことらしい。

 で、話の元になったのはこれ。

猪瀬直樹の「眼からウロコ」 誤報の“伝言ゲーム”
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/inose/080401_35th/index1.html

[引用]ところが、いまやイオンやイトーヨーカドーなどの大手小売店が産地と直接取引をし、バイイングパワーが移りつつある。残念ながら、このままだと築地市場の価格決定力の弱まりを止めることができない。
「(イトーヨーカドーもイオンも)多くの店舗を持っているので、取引量が多い。彼らが、卸・仲卸を経由せず産地から直接購入すれば、そこに価格決定力が発生する。築地が持っていた価格決定力が、イトーヨーカドーやイオンに奪われつつある。もちろん消費者から見れば、イオンやイトーヨーカドーが価格を決めても問題はない。お寿司屋さんも、イオンに行ってネタを買えばいい。あるいは、生産地と直接契約して買えばいい。そうなれば、実際にそうなりつつあるのだが、築地市場の価値は下がり、ジリ貧に拍車がかかるだろう」


 どう読んでも、すし屋が使う築地市場よりも大口需要家に価格決定権が移ってしまい問題だ、と猪瀬直樹氏が主張している話である。別に築地利用者が価格決定権のあるGMSの仕入れに屈しろ、そのほうが良いと猪瀬氏が語っているわけでもない。むしろ逆の話であり、状況の説明に過ぎない。というか、それ以外どう読むのだろう。

 で、猪瀬直樹氏から「事実無根だ」と反論されたら「権力者の威圧」とかに岩上刺身がすり替えてて、何だこいつという話に。単に読み間違えたんなら「すいません、読み間違えました」って言えばいいじゃん。

 それとも、別のところで猪瀬直樹氏が「すし屋もネタはイオンで買え」とか主張したログでもあるんだろうか。良く分からん。

 岩上刺身がどっかで反論するらしいので、改めてそれはそれで熟読したいと思いますが。

 両輪だとは思うのだが、タイトルを売ろうとするとどうしても制作者の顔を出して「うちはこんなクリエイターが頑張ってタイトル作ってるんですよー」的なマーケティングをやりたがるパブリッシャーが多いのもまた事実で。

クリエイターやメーカーを神格化するのはやめようぜ。
http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-1668.html

板垣 「日本ゲーム業界は終わる」 塊魂作者 「未来は暗い」 小島・稲船「業界危機」
http://blog.esuteru.com/archives/755955.html

 確かに据え置き機業界が厳しくなって、大規模投資をしなければコンテンツを作れない、売れるゲームが出せない状況になっているいま、旧態依然とした組織体で開発環境を維持できなくなっているというのは分かる。

 何しろ、環境が激変しているしなあ。

 で、川下側の環境変化はこちら。黒執事の作者が吠えております。もっとも、コンテンツの違法ダウンロード自体は先のエントリーでも書いたとおり構造の問題でもあるので、違法ダウンロードのない事業環境を整備するためのオンラインゲームでありソーシャルアプリだったりする部分はあるとは思うのですが。

「飢えて死にます」――「黒執事」作者、ファンからの「海外動画サイトで見た」メールに苦言
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/17/news048.html

 ゲーム、アニメに限らず、著作権や制作環境、流通、あらゆるものが再整理されるべき状況なのは間違いなく、クリエイター個人がどうというよりシステムの問題になってしまっているので、どこかの事業者が好調だからみながわーっと真似てすぐ陳腐化して、また別の事業者が好調になって、の繰り返しにならないような何かが必要なんだろうと。

 それが、アメリカ式のハリウッド型制作技法なのか、欧州式のギルド型のネットワークなのかは分からないけれども、環境を整備する法人とモノ作りをするクリエイター、そこにリスクマネーを提供するエンジェル的なアプローチ、収益を逸脱なく回収できるもう少し効率の良い流通、といったところを業界横断的に本来は考えるべきで、対中パクリ対策も含めて、これは業界団体なり行政にももっと仕事をしてもらいたいところです。

 言い方としてはやはり過渡期としかいいようがないんだけれども。ずっと過渡期であり続けるのかもしれないが。でも、最終的には大資本に集約されていく過程で、中堅のデベロッパーやスタジオが成長の途中で必ずどっかに買われないと環境の変化に対応できるだけの体力を蓄積できないというのもまた問題だろうと。

 関係ないが、世界に冠たるentrypostman村井氏はどう見てもサンドウィッチマン伊達みきおの弟分にしか見えない。

AppBankの村井でございます。よそいきのスーツだ。
http://www.appbank.net/2010/08/17/iphone-news/156795.php

 あーもー。

 「できない」こと自体は、恥ずかしいことじゃないから。
 「できない」ってのは「できる」ようになるまでの期間すべてのこと。むしろ、「できる」までの継続的な努力を怠るとか、私とか上司の時間の空きを見て質問をするとか、概要だけでも調べて段取りを考えておくとか、習練しなければそりゃいつまで経っても「できる」ようにはならないよね。

 恥ずかしいのは「できる」ようになる努力を怠ることだと思うんだ。

 あと、もっと恥ずかしいのは「できない」口実を作ることな。「できてる」ほかの人がいて、キャッチアップする努力をしないうちから「それはできません」というのはどうなんだろうね。

 やってみて、駄目だった、というのは、撃てる弾の範囲内で許される。でも、「できない」口実を作ってやらないというのは、お前って何のために居るの? って話になりかねない。

 最近そういうのが多くてさあ。滅入るねえ。

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