月別アーカイブ / 2010年05月

 ついちょっと前まで「[ゴーログ]鳩山首相:無能→無脳→無NO!」とか政策・政権批判を繰り広げておられました木村剛、なんか突然の休止宣言であります。

[ゴーログ] しばらく休止させていただきます
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-6f54.html

 一般論ではありますが、リモコン操縦しても、電波が飛んだら役職になくともそれは作為であります。コンプライアンスを知る者であれば承知されているはずですので、まずは二重譲渡の顛末を待つということで引き続きヲチしていきたいと思います。

 民主党本部の皆様や、鳩山政権を支える(はずの)お役人がたとも様々お話をしておりましたが… 一連の普天間移転問題やら、宮崎県の不幸な口蹄疫問題など、さらには社民党の政権離脱のドタバタを見るに、「きちんと指示を確認しないまま、党内で騒ぎを起こす自称側近」の無原則な活動による被害というのが多くあります。

 「その手の連中を身辺にのさばらせておいた鳩山首相が悪い」という意味合いもあるのかもしれませんし、マキアヴェッリも「その君主の才能を知るには側近を見れば分かる」と金言を残していたのを考えれば仕方のない部分とも思うわけですけれども、民主党であれ自民党であれ、党内の意見の集約を図りきることの困難さと共に、初動で決めた方針が悪いと後でどう修正を図っても収拾がつかなくなるという事例が頻発しているようにも思うわけです。
 今回の例でいうならば、五月末決着という楽観的な見通しを普天間から海外へ、あるいは沖縄県外へ、という党内の当初のロジックのまま突き進んでしまったという点で、不可能な現実を約束してしまった十字架を党内に持ち込んでしまったのが問題であり、初動の問題解決が失敗したとも言えるわけで。

鳩山由紀夫首相の嘘
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/05/post-5329.html

政治評論の「責任」
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-4965.html

 雪斎氏は「政治学は、自然科学とは異なる「認識の学」である」と喝破しておられるけれども、その認識を政権奪取当初にきちんと見極めていた側近が一人でもいたのか、その後、ある程度現実的な認識を持ち鳩山首相に修正を図らせようとした政治家がいたのかという話になるんですけれども。

 結論からいうと、北沢さんも岡田さんも、物事の困難さに直面して、一担当閣僚、一政治家として問題を認識し直し、軌道修正を図ろうとしていました。ところが、民主党本部の中を見る限り、実に不思議な三重構造というのがあるようでして… いまでは小沢さんと鳩山政権の二重構造というけれど、実は鳩山内閣と鳩山側近も事実上の同床異夢であり続け、そしていまも、認識のずれが行動の不一致を起こして結果として鳩山政権の行動のブレを惹起し、結果として国益を大きく損ねる状況に陥っていると考えるほかないと思うのです。

 正直、国として福田さんや安倍さんが突然辞めちゃった前後と同じぐらい、非常にマズい政治的空白というものが麻生政権を挟んで四年ぐらい続いていて、外交や産業政策で指導的なポジションが取れず競争力を失ったり外交上の失点を重ねている現状があるわけですけれども、与党としての民主党にもう少し頑張ってもらわないと本当に未来が失われかねないなあと危惧するところであります。

 最近無闇に忙しいのもあってどうも具合悪いのだが、どうも落ち着いた用事が土日に入る傾向が強くて何となくゆっくり休めないなあ。

 で、パートナーがシンガポールから東京へ遊びに来ていたのでミーティングをしたあと、雑談で映画とかゲームの制作体制のあり方的な話に。
● コンテンツ産業における何某王国化、誰某王朝化

 コンテンツ業界は売上を維持し体制を確立するためにも国際化しなければなりませんね、売上比重も国内より海外を重視しようね、というのは当然どこも考えるお話。なので、海外のスタジオを買ってみたり、海外のコンテンツに投資してみたり、海外のクリエイター集団に発注してみたり、海外の現地法人に予算をつけて開発させてみたり、様々な試行錯誤をやってきた。

 結論でいうと、「それは日本の会社が持っていた独自性が生きなくて、日本メーカーがやる必要なくね?」というオチとなって、うっかりすると北欧とかロシアの会社にWW展開で負けるという不思議世界に。

 で、前回仕事で一緒になった連中と話をしてみると、日本人の仕事のベクトルが独特で、中世欧州の封建主義みたいだねという感想で。まあどことは言わないけど、上場もしてるし株式会社なんだが創業家が経営を手放さずある意味でキングダムであり、制作グループは騎士団、バックヤードは宮廷官僚みたいに感じるんだそうな。

 言われてみれば、「俺も領地欲しい」と飛び出した騎士団長が独立してみたもののなかなかうまくいかなくてどうにもならなくなって別の王国に「お金出して」と言ってみたり、腕利きの騎士団長が独立したというので金を出してみたら仕掛けた戦争は全敗してお金だけ損して終わったとかそういう話が日本では良くある。

● 日本が勝っているのは職人芸が創る一品モノの良さ?

 海外の買い付けやプロジェクトローンチやる奴らからすると、日本のコンテンツは独特だねえ、オールジャパンの体制は復権するんじゃないかというような話も。何を根拠にそう言うのかは知らね。ただ、なんかソーシャルアプリの市場とかでも日本の某社が出してるものとか見ると、模倣は模倣なんだけど積み上げているコンテンツ的な手触りの良さみたいなものは感じるんだと。

 言われてみれば、いまうちらが企画で下請けしているときでも日本のメーカーとの打ち合わせでは「これはこう遊んでもらいたい」というようなところから仕様を煮詰めようとする傾向が強い。海外の連中は「まあ、こんなもんじゃね」とか「こういうコンポーネントは考えられるけど、いまはここまでだから、とりあえず出しちゃえ」みたいなことを言う。作ったり壊したりしながら作り込んでいく日本のやり方を海外のスタジオにやらせようとしても、なかなかうまくいかないのは事実なんだよね。

 オーソドックスなFPSとか日本のメーカーでよい作品がなかなか発表されずにきたのも、日本にFPS的な市場がいままで乏しかったからというより、FPSそのものではなくFPS的なものを咀嚼していままでのゲームの文脈に置き換えて簡素化しようとする職人的な圧力が加わるからじゃないかと思う。実際、日本人のチームであれこれ考えて作り上げた企画書が、依頼されたものであるにも拘らずなかなか理解してもらえず通るのに時間かかったり。

 でも、モックやプリプロを納品してみると、海外のEPさんとかはWOOとかGREATとかいうんだ。いままで日本のメーカーでやってきた仕事を振り返るに、そんなところで関心されても困る。羽田や青物横丁はもう数回突っ返されるわけだし。

● 作品ポートフォリオとかなあ

 発注側の都合ではあるけど、作品ポートフォリオとかパイプラインとかいろいろ言われる。それは正規軍のお話であって、私たち傭兵にとってはあんまり関係ないんだけれども、これから出す予定の作品のジャンルが会社のブランド方針に沿ってまんべんなく散るよう調整しようとし、社内からそういう企画が上がらなかったりラインが空いてないと外注を使おうということになって傭兵が雇われる。しかし逆に言えば、それは社内の誰もがやりたがらない仕事であり、だからこそ社内から企画があまり上がらないわけであって、したがってそういう企画を出せと発注しておきながらなかなか提出した企画に予算がつかないという不思議事態になる。

 それ以上に、「この時期に売るものがないので至急なんか作れ(調達しろ)」というお題が出る。それは、だいたい正規軍が企画の変更や仕様の増大など様々な理由があって開発が遅延して、年末に出そうとしたのに年度末になったりする不始末の類だ。年末商戦向けなのにDSタイトル1個PSPタイトル2個みたいな極寒のシベリアを逝く的な下期になっているメーカーが稀にある。

 で、そういう話は会社に取って都合の悪い話だから、最後の最後まで対策を取られない。誰が責任を取るのかとか、そういう宮廷政治みたいな権力闘争があるらしいのだが部外者であるところの我々の知ったことではない。ただ、いざ対処がとられると、やたら短い納期の依頼であったり、異常に低いクオリティの素材提供を受けての開発であったり、どうしようもなくなったダッチロール済みプロジェクトのサルベージであったり、とにかくモチベーションのさっぱり上がらない発注ばかりが降ってくる。断ればいいんだろうが、でもライン空いてたら請けちゃうよなあ。

 テレビとかと違って、本当にどうしようもなければクオリティを犠牲にするか納期を延ばすかの二択になることが多い分、何となればそう対処すればよいと最初から割り切ってるPとかいる会社は困る。最初から予備費が二割とか積んである的な。

● ローカライズ費用をケチって売れないタイトル群

 洋ゲー、というか洋ゲーという括りは本来良くないのだが、海外タイトルを日本で売る場合、当然日本語化などのローカライズをするわけであるけれども、たまに凄いローカライズをやりやがる会社がある。戸田奈津子の字幕に比するクオリティ。

 でも、海外大手からすると日本市場は小さいので、風土に合わないタイトルはたとえ大型タイトルでも日本では発売しないという選択を良くする。これは正直仕方がない。日本のパブリッシャーもやりたがらないタイトルもあるし。

 一方で、日本発のコンテンツを英語化するという作業は結構ヤバイ。どうヤバイのかというと、日本のゲームクリエイターやシナリオライターって日本人目線でモノを作る、それは良いことだし変えようもないのだが、下手をすると神父が祈りを捧げてモンスターになったり、敵の組織が月のマークの紋章を身につけてたり、少女が大剣を片手で振り回してたりする。こんなものロシア以外では売れない。

 セールスイラストとかもなあ。

 タイミングよく取締役を解任され、傀儡社長を操れば俺は大丈夫と周囲に豪語しておられた現役・エステ王(ただし利用者側)我らの木村剛。わざわざ当局に聴こえるような人選で「健在でーす」とアピールする姿を率直に応援したい気分であるわけです。

 その日本振興銀行が、検査局から監督局へ回り次第、凄い勢いで行政処分観測が上がっており、わくわく感が尽きません。どうなっちゃうんでしょうか。

金融庁:日本振興銀行を行政処分へ 出資法違反の疑い
http://mainichi.jp/select/today/news/20100527k0000e020050000c.html
金融庁、振興銀を行政処分へ 内部管理に問題
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052701000234.html
日本振興銀を行政処分へ 不適切な取引で 金融庁
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100527/bse1005271005009-n1.htm
 木村剛は自称コンプライアンスの鬼でありまして、もちろん検査忌避も出資法抵触もないよね、あるわけないよね、と思うわけですけれども。やるわけないよね、そんなこと。我らが木村剛だもん。てめえんとこで経済政策語っちゃってるよ。

[ゴーログ]若者よ、天下りを目指せ!???
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-d94d.html

 完全な第三者として公平な目で冷静に客観的な立場で申すならば、検査結果を見た監督局が処分を下す可能性を察知して取締役を辞任、もしくは解任されたからといって、代表取締役でもない平取会長の立場で業務を執行する幹部に対して指導的役割を果たしてきたことはすでに証拠証言の類が出てくるのであれば、何らか刑事訴追の可能性が実現してしまった場合はもちろん逃げ切れるものではないと思われます。

 ましてや、株主の立場で経営に参画するということなど、コンプライアンスを徹底している木村剛本人がやるとも思えないですよねー。きっと、木村剛の周辺で木村剛を貶めようとしている面白情報を流しているブラックジャーナリストがいるに決まってるんだよ!!

 今後、さまざま不思議な報道が日本振興銀行がらみで出てくることになるかと思うんですが、ちょっと数え役満な感じで、SFCGの件も含めて万一何かあったときに救済案も通じて最悪2,000億超というJAL級の税金投入が行われたりすると痛い感じです。構造も規模も二信組なみ、という話もあるようですが、処分、事後策共に、金融・銀行行政への不信感に直結しないような厳正な対処を求めるものであります。

 個人的には、木村剛本人が直接の関与をしているとはどうしても思えないのですが、現在どこぞの半島で起きている事情に密接にリンクしているんだというような話をしている某インテリジェンスマスターもおられ、興味深いところではあります。報道的には二枚三枚歯に噛んだ内容のものしか出てきていませんが、SFCG騒動の資金逃避先や、某銀がコルレス口座も満足にないのにロシアの地方銀行と提携して保証入れてたりとかの行動は国内というより海外から察知されて通達されたという側面もあるのかなと邪推するわけですけれども。

米、独自の金融制裁実施へ 韓国と連携、北朝鮮政策見直し
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052501000078.html

 で、木村剛曰く日本は法治国家じゃないんだそうです。

[ゴーログ] 日本は法治国家じゃないんです
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-413d.html

 そんなわけねえだろ。

 我らが神宮戦隊、高田監督が休養・辞任かという噂が駆け巡っております。

高田監督 正念場…本拠地・神宮で5試合ぶりの戦い
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/05/24/13.html

http://twitter.com/asahi_tokyo/status/14693561490
[引用]プロ野球セ・リーグで最下位に低迷しているヤクルトの高田繁監督が、辞任の意思を固めたようです。あすにも、正式に球団側に辞意を伝える模様です。
● ガイエルさん、死球数単独トップに躍り出る

 チームメイト飯原のまさかの死球王ダービー参戦で、一時はその座危うしかと思いきや、着実にデッドボールを貰い放題で現在単独トップになっております。このペースだとシーズン26死球で、2007年のラロッカ28死球のシーズン記録も狙えるかどうかという数字であり、頑張って欲しいものです。

● 阪神のマートンがシーツ先生過ぎる件

 オマリーがクビになった後釜に入った阪神駐米スカウトのシーツ先生、マートン連れてきて現在アベレージは350だわOPSは950だわBB/KやISoDも高水準だわRFもセンターにしては充分だわと、ある意味で超シーツ化しています。助っ人ヲタである私の目から見ても、まるで広島時代のシーツに選球眼と走力を加えたような感じで、非常に素晴らしいです。何気に阪神の盗塁王。なんぞ。

 何と言うか、シーツとロードンを足した感じなんで、どうしても広島臭を感じるんですが、まあ広島は阪神のファームですのでまあいいでしょう。

● 高田監督勇退の件

 先週土曜にそんな話を聴いて、まあ自ら辞任するのであればこのタイミングでしょうという雰囲気の話だったのが、本当にそういうことになりげな感じに。ヤクルツとしては痛恨なんでしょうが、点が取れない(もちろん12球団ワースト)だけでなく得点効率が悪い(もちろん12球団ワースト)、得点圏有効打が低い(もちろん12球団ワースト)、代打成功率、作戦成功率いずれも下位(打率下位は金本や葛城を代打で出し続ける真弓阪神)ということを考えるに、普通に打撃コーチの淡口の責任だと思うわけですけれども。

 好投を続けてきた中澤やバーネットも息切れ、村中もローテーションで回るごとにS/B比が悪くなっている以上は、先発の駒が揃ったとは言え上がり目もなく、小川さんにでもバトンタッチしておくのがよろしいのかなあとは理性的には思いますね。

 スワローズファンの感情としては「とっとと辞任しろ」としか思わないわけですが。

● 横浜

 広島とヤクルトが沈んで、横浜がまさかの堂々4位、CS狙いは微妙だけど下はもっと悲惨なので4位安泰という不思議な流れになっております。期待した橋本が機能せず、言われているほど先発も良くないのに勝利貢献度で牛田がまさかのトップ10入り、カスティーヨや石川も全然四球選ばない割にそこそこ打線を繋ぐので村田がクソでも三浦が炎上してもどうにかなっちゃってる雰囲気です。カスティーヨの外野守備を見てたんですが、セカンドのあの驚くべき守備範囲の微妙さが外野では解消されてて、もうライト本職でいいんじゃないのとか思っちゃうわけですが。

 さすがに尾花さんだけあって、投手陣の建て直しはかなり成功していて、S/B比もWHIPも改善してるし、何より武山が意外に使ってみると良かったのも大きいのかなと。あとは、ランドルフと三浦でしょうかねえ。ランドルフは夏場良くなりそうなタイプと聞いてますけど。どうせですから、CS争いの一角に加わって、落合中日を凌駕して欲しいです(笑)。

● 松中

 5億円の置物と揶揄されたハゲ松中がヤフードームに帰ってきました。ビデオでしか観てないんですが、とっても劣化してて物悲しいものがあります。あれ、大丈夫なんでしょうか。140kmの内角をバッチリ引っ掛けてセカンドゴロとか、緩い変化球を内角に投げられてバッチリ引っ掛けてセカンドゴロとか、全盛期の桧山のようなフルスクラッチ・セカンドゴラーとしての才覚を全面に発揮しています。

 スイングが遅くなってて、右打者で韓国から大枚を叩いて連れてきた●億円のつくえこと李机浩(ボム、または、つくえひろし)と一緒になってゴロ量産な感じで。なんていうか、もうだめなんでしょうかねえ。田上も落ちましたし。

● シコースキー

 スワローズでも炎上要員として活躍し、巨人では当時最多登板を実現したシコースキーさんが西武で抑えのエースとして毎日投げてて感動的です。ある意味で、この人ほど毎日投げてる感のある人も珍しいというか。

 で、なんか知らんけどチェンジアップが凄い良くなってて、ガニエみたいな球投げててびっくり。このまま斎藤隆みたいにメジャー復帰してタンパベイあたりでクローザー務まるんじゃないかと思うぐらい。

 あと、西武投手陣ではあの谷中も登板、普通に抑えててこれまたびっくり。何というか、西武の面倒見の良さというか、ああ、単に置いてやってるだけじゃないんだなあというのを見て感動。その一方で、西口が酷いことに。フォームは綺麗なままストライクが入らなくなって変化球も曲がらず球速はもちろん出ない。悲しい。ミニキャンプでも張らせて一軍と二軍を10日ごとにエレベーター登板とかしながら頑張って欲しいです。

● 岩村

 PITに左遷されてる岩村、全然打てなくて葬送モードになってる感じですけど、我らがスワローズ宮本が「次は俺だから帰ってきて」とか変なモーションをかましたらしく、代理人にでもバレたらどうするんだと物議を醸しております。ていうか、スワローズOBってチームから出て逝くとのびのびやるの法則でもあるんでしょうか。

 しかし次は宮本とかって自分で言っちゃうあたり、M派は露骨であるなあ。

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