月別アーカイブ / 2009年03月

 まあ、陰謀説が語られたところで実害はさしてないのもまた事実ではあるんだろうけど、宮家氏まで陰謀説取り上げて否定してしまうと、逆に何かあるのかいなと思われかねないのに。

【宮家邦彦のWorld Watch】陰謀説のウソは看過できない

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090326/stt0903260821002-n1.htm


 本当に陰謀論を否定するのであれば、実際にある陰謀(のようなもの)を例示して「これが陰謀だから」とやるのが一番だと思うよ。

 『日経ベンチャー』がいつの間にか『日経トップリーダー』に変わってた。四半期遅れで更新されるマイ連載もまた微妙だ。

困った会社見本市
http://nvc.nikkeibp.co.jp/nveye/komata/

 身の回りの駄目会社や自分の会社の駄目なとこを羅列する連載をしていると、うっかり本人が読んじゃって「死ね」とか普通にメール来る世の中なんだぜ。
 昨日も出張帰りに茅場町で会議があって、そこで列席したシャチョーと歓談してたら、人手が足りないからハロワに求人出したけどクソみたいな奴しか集まらない、不況が悪いんじゃなくて無職連中が無能だからいけないんだ、と平気で言う。

 お前んとこが人手足んないのは、年末の売上が激減したので青ざめていきなりリストラして、反対した古参社員をみんな辞めさせてしまったからだろ。反動で仕事が回らなくなったから慌てて雇い入れようったって、そううまくいくかよバカタレ。

 そんなエキサイトバイクみたいな経営してたら、そりゃおかしくなるだろ、とも思う。でも、経営という観点から言うなら、売上が減っても何も決断できない、決めても実行できない会社のほうがヤバイ。人格者の経営者より、ワンマンで俺様系の経営者のほうが、中小企業では生き残りやすいというのは、私の親父がそうだった分だけよく理解できるところなんだよね。

 さて、打ち合わせ逝くか。

 我らがホークスの親会社の債券が凄いことに。
禿「順調に借入金は減っております!」

「何このCP?」
「どうした」
「額面があわせて2,000億もあるのに償還時点での換金率が保険込みだと1,760億円になっとる」
「超低金利だな」
「低金利つーかマイナスだぞこれ」
「あー。それ償還いつ?」
「09年8月」
「4ヶ月で8%マイナス?」
「うん。年利で30%ぐらいマイナス。マジでありえ茄子」
「誰だよ引き取ったの」
「ドイツから回ってきた」
「クビだろ、その担当者」
「うん、昨年暮れに失職した」
「ジャンクなんだから保険かけんなよ、って話だよな」
「日銀は柔軟に対応してくれんのかね?」
「格付け足りないのに弾力的になるわけないだろ」
「でもそれ、もしかして全量出回ってるの?」
「いや。手元にあるだけ」
「はは。 終 わ っ た な」
「むしろ 終 わ っ と る な」
「明日はどうにかなりそうだから、まだいいじゃん」
「そういう問題じゃない。誰か助けてくれ」
「だが断る」

 気がついたら、今年のパリーグの最下位争いは債権回収機構バファローズ対NTTホークスの一戦になっているかもしれん… どうなってんのか、うちの国のパリーグは。

 月刊ベルダがようやく活字にしたらしいです。本誌のサイトが見当たらないという大変使えない雑誌であるようで、とりあえず富士山にでもリンクなど。

月刊ベルダ
http://www.fujisan.co.jp/Product/1281681633/
【注目記事】ベルダ4月号「検察が狙う『小沢事件』の先 北朝鮮に関わる根深く大きな事件」
http://outlaws.air-nifty.com/news/2009/03/post-58ad.html
 今月号のベルダは「日本振興銀行の危険な正体 銀行の皮を被った投資ファンド」など面白記事も含まれていて注目度高い気もするのだが、自作自演とか言ってはいけない。

 月刊ベルダの記事中、わざわざS氏などと匿名になってますけど、まあ白川司郎氏であるようでして、水谷建設の事件や、海外不正送金問題ではたびたびお名前が浮上される御仁の一人でございますね。本件では、香港での銀行口座のプール金の話とかと絡んで、これまたアウトローズさんのところが報じております。歌舞伎町の土地転がしは風鈴会館だったっけか… 忘れた。

 中央ジャーナルでも一部書かれていますけど、これはこれで大変ちょんちょんしておりまして、しかもそれなりに裏づけの取れている話ですから、万一立件しないんだとしても週刊誌が適当に書き飛ばして中吊りに出すのも時間の問題かなあという気もしますが。でもどうせならやって欲しいですね。故・金丸さんの亡霊みたいな事案ですから。

西松建設政界裏金ルートのカラクリ―白川司郎が海外逃亡(2009年01月25日発行)
http://chuohjournal.jp/2009/01/post_2063.html

 なお、記事が飛んでいってしまわないうちに言及しておくと、亀井静香氏が余計なことを喋っておりまして、とはいえ事実からそう遠くないという話になりますと先のエントリーどおり二階さんのところも関係してくるのでありましょう。

「自民の資金団体はダミー」=亀井氏
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200903/2009032500727

 白川氏については、適当にぐぐってもらえれば分かるとおり、故・三塚博氏の元秘書で政界フィクサー的なポジションを取っているけれども、んー、まあいわゆる紹介屋、中抜き屋と揶揄される程度の微妙な人という評価が大勢ではある。というか、一度自民党が下野した前後から利権構造からはとっくに外され、三塚氏が亡くなって以降あまりこれといった事例にタッチできていないように思う。事実関係は微妙に違いますけど大筋ではこのあたりの話もありまして。

水谷建設とその周辺人脈
http://www.zero-in.jp/archives/arc001.html

 根本は、北朝鮮の砂利利権なんで、個別の建設会社を幾ら漁っても出てこない事案であり、この辺はやはり北朝鮮系商社を張ってた外事のマターと思われ、外部からは良く分かりません。ただ、大久保さんの逮捕、起訴の本丸は斡旋収賄じゃないかと思っていた割にそっちはあまり伸びず、鹿島の話も出ないとなると、鴻池さんや漆間さんの失言の性質から考えると北朝鮮砂利問題に小沢さんの一件が飛び火、という見立てもゼロではないなと思います。

 一方で、山岡俊介氏がまったく事情が180度違いそうな記事をアクセスジャーナルに掲載しておられます。

北朝鮮ビジネスと麻生財閥
http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/

 オラスコムと北朝鮮が合弁会社を作って、そこと取引してるから麻生グループはヤバい、という論調らしいが、どうにもこうにも。

 話を戻すと、一応利権の顔つなぎとして、ある種の役割は果たしている白川氏についてはやはり亀井さんは良くご存知であろうと思います。高飛びをされてしまってるのですが、ここでカンボジアあたりで死体が上がりました、とかなると大変にウザい。麻生幾氏や一橋文哉氏あたりが月刊誌で煙幕記事をぶち上げそうな予感がします。

 ただ、摘発されようと取り逃がそうと、いわゆる北朝鮮利権の系譜というものはしっかり断絶させておいて貰いたい、というのが正直な気持ちです。砂利も野村旗守氏があれこれ書かれていますが、可能性としてはゼロとは到底言えないでしょうね。

北朝鮮利権の真相 著者/野村 旗守
http://tig.seesaa.net/article/102882848.html

 今回に関しては、検察が奥の手を用意しているということのようなので、話の展開が国民にとって良い方向に転ぶよう期待しておくほかないですね。

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