前半部分はweb3.0のおさらいだから別に何とも思わない。佐々木氏らしく、よくまとまっていると思う。
http://japan.cnet.com/blog/sasaki/2008/05/27/entry_27001839/
だが、後段の黒川紀章氏の話は何だ? 黒川紀章氏の先鋭的な部分もあるが、情報分野に関する無料経済万歳は本来黒川氏はテレビのことを指して言ってたはずだぞ。もっと言えば、彼のある種パラノイア的な反マスコミ、反テレビ的思想だったと思う。情報発信は、テレビからお茶の間や井戸端会議に戻る、そのための都市設計をしましょう、ゾーニングしましょうという内容。情報に関する捕らえ方がネット的だという点では首肯できなくもないが、じゃあなんで黒川紀章氏はいざネットが普及したときネットに飛びつかなかったか、少し考えれば分かるだろ。彼は都市に生きる人と人とのかかわりを情報に置き換えて論考していたのであって、ネット的な情報社会なんてもともと念頭に置いてはいないんだ。情報社会を建築家なりに再構築したという点ではもちろん先見の明があるのは明らかだけれど、webで言い換えるなら、web3.0どころか、CMS前のweb1.0でそもそも完結してる話だ。
「ウェブ3.0の時代のメインテーマーーレコメンデーションシステムの構築」って、別にweb3.0だけの問題じゃないから。もっと言や、無料経済なんてネット(広告)の中にしか存在してないから。いま、ネット中立性問題含みで、ネットの総量規制と法規制、情報の再有料化、トレードオフとしての個人情報の集積とネットにいる個人のゾーニングっていう、従来社会がネットを取り込もうとしている状況なのに、いったい何をのんびり後講釈してるんだろう。
とっても面白かった。
http://japan.cnet.com/blog/sasaki/2008/05/27/entry_27001839/
だが、後段の黒川紀章氏の話は何だ? 黒川紀章氏の先鋭的な部分もあるが、情報分野に関する無料経済万歳は本来黒川氏はテレビのことを指して言ってたはずだぞ。もっと言えば、彼のある種パラノイア的な反マスコミ、反テレビ的思想だったと思う。情報発信は、テレビからお茶の間や井戸端会議に戻る、そのための都市設計をしましょう、ゾーニングしましょうという内容。情報に関する捕らえ方がネット的だという点では首肯できなくもないが、じゃあなんで黒川紀章氏はいざネットが普及したときネットに飛びつかなかったか、少し考えれば分かるだろ。彼は都市に生きる人と人とのかかわりを情報に置き換えて論考していたのであって、ネット的な情報社会なんてもともと念頭に置いてはいないんだ。情報社会を建築家なりに再構築したという点ではもちろん先見の明があるのは明らかだけれど、webで言い換えるなら、web3.0どころか、CMS前のweb1.0でそもそも完結してる話だ。
「ウェブ3.0の時代のメインテーマーーレコメンデーションシステムの構築」って、別にweb3.0だけの問題じゃないから。もっと言や、無料経済なんてネット(広告)の中にしか存在してないから。いま、ネット中立性問題含みで、ネットの総量規制と法規制、情報の再有料化、トレードオフとしての個人情報の集積とネットにいる個人のゾーニングっていう、従来社会がネットを取り込もうとしている状況なのに、いったい何をのんびり後講釈してるんだろう。
とっても面白かった。