月別アーカイブ / 2008年02月

中国国家品質監督検査検疫総局魏伝忠副局長 曰く、
「中国の関連法律では2008年1月から、輸出契約している工場を除き、メタミドホスの生産、販売、使用、所持、運搬は厳重な違法行為だ」
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080228-OYT1T00676.htm


中国最強のアリババが世界に誇るメタミドホス販売企業群――中国全土でどなたでもお求めいただけます
http://search.china.alibaba.com/search/offer_search.htm?keywords=Methamidophos
http://s04.megalodon.jp/2008-0229-1722-36/search.china.alibaba.com/search/offer_search.htm?keywords=Methamidophos


誇らしき青のドラム缶でキメた5トンのメタミドホス
http://china.alibaba.com/buyer/offerdetail/110070288.html?tracelog=auction_quotation_cat1_quantity
http://s03.megalodon.jp/2008-0229-1713-08/china.alibaba.com/buyer/offerdetail/110070288.html?tracelog=auction_quotation_cat1_quantity


各濃度のメタミドホスを取り揃え顧客のニーズにバッチリフィット
http://search.china.alibaba.com/search/vespa_offer_detail.htm?uri=05be159af228e710&keywords=Methamidophos
http://s03.megalodon.jp/2008-0229-1726-34/search.china.alibaba.com/search/vespa_offer_detail.htm?uri=05be159af228e710&keywords=Methamidophos


 今後ともよろしくお願い申し上げます。

 昨日だかのニュースで共同通信の記者が販売禁止の薬物メタミドホスの所持で拘束される事件があったが、そのメタミドホスを満載したトラックが中国高速道路で横転して激しく漏れ出すという斜め上の事件が発生の模様。


http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0229&f=national_0229_005.shtml



 何をやってるんだか。


 オフィスマツナガの記事では日本は中国に舐められているという話が前面に出てるけど、どうなんでしょうな。それはそうかもしれないけど、あんな話を堂々と流す外務省事情通は困ったもんすね。単純に、メタミドホスに限らず中国での混入で事件が存在することを認めると、同様の輸出食材での健康被害が発生したときに同様の対応をいちいちやらなければならないし、そもそも同様の事件事故は国内でほぼ日常的に発生していて対応することができないから突っ張らざるを得ないのだろう。中国は対日より対米が大事という内容になっているけど、そんなの外交日程抜きにしても当たり前だと思うんだが…。


http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50555332.html


 これで福田政権がまた何も言わないと腰抜け批判が出てまた支持率が下がるわけだが、これもそもそも論でいうなら福田政権の樹立を強く望んだのが中国政府で、この福田政権がダメージを受ける事案はなるだけコントロールしようとしてきた節はある。ところが、今回の件は日本側が中国に対して配慮をする一方、中国は全ツッパリしている状況であって、それも「北京五輪までは何とか」というモードでもない。中国政府は想像以上に統制が取れていないのかもしれない。


 …にしても、中国のネットで一瞬だけこの報道で盛り上がってたけど一斉に消えた? 数時間前はあったような。

メタミドホス購入で、共同通信記者を一時拘束 中国
http://www.asahi.com/international/update/0228/TKY200802280427.html
共同通信社記者、中国当局に一時拘束…メタミドホス所持で
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080228-OYT1T00676.htm

 何だこりゃ?

 空港を爆破するなど破壊工作は毎日新聞の独壇場かと思いきや、共同通信とな? 流れがさっぱり分からん。まあ、分かったところでどうなるもんでもないが。

 いわゆるコアがあって、評する人がいて、オーディエンスがいる、という図式がある。街角で大道芸人がいて、大道芸人と掛け合う客がいて、その客込みで観ている観客という雰囲気だ。


 ネットでも同様のことがある。京都移転を決めたjkondoがいて、ネットで反応するユーザーがいて、その論評を読んでいるネットワーカーがいる。島というか、ユニティというか、そういうの。


 今回の物件は「深町秋生の新人日記」である。


2008-02-25 一青 窈さんのPVがすごすぎる件について
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20080225


 この手の論評はとかく荒れやすいのだが、確かに私の目から見ても一青窈のPVは凄いというよりクソっぽいのであって、それも固めのクソというよりはむしろビチグソ系の、紙で拭ききれない不快感を感じさせる内容であろうとは思う。観る人が観れば不快であろうし、別に自分のブログで不快だから一青窈バーカと書く分にはそれほどの問題にはならないだろうと感じる。「まったく受け入れられない」というのも私は良く分かる。


 ところが、コメント欄を読んでみると最初の数コメントは宿主と細菌の関係を髣髴とさせる微妙な馴れ合いを見せたあとは、何か知らんがクソの投げ合いへとエスカレートしていくのである。この緩やかな閾値の上昇は新しい。コメント欄を読んでいてようやく深町秋生氏が作家であることを知った。柳美里を超える何かをやらかして欲しいと願いつつ、コメント欄で暴れている人が何か知性的であるのに気づく。一応、書き手に対する批判という体裁からはあまり逸脱せず、一青窈バーカという軸線からも外れずに、深町氏のブログでの発言内容を酷評しているのである。


 さて、そのオーディエンスとして存在するはてブはどうか。


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20080225


 「このエントリーを含む日記」でも、はてブの一行コメントでも、被写体である深町氏やコメント欄との絶妙な距離感を保っているのが興味深い。観客は大道芸人のすぐそばで見物するのではなく、十何メートルか離れて観るのが礼儀だというような、サイバー距離感とでもいうべき状況が洞察される。


 それでいて、一青窈自体がどうだとか、カルト臭さがああだといった議論にはまったく発展していない。お前ら深町氏の伝えたいことをちゃんと読んでいるのか。クリエイティブがキモいのでちょっと見してるだけじゃないのか。


 やはり一青窈は素材として地味であり、地味なものをどうにかしようと過激なPVでも作るかと頑張ってみたら、地味な作家氏にはてなで叩かれ、ネットでは遠巻きにしてネットワーカーがぼんやり見てる、というような心象風景で終わってしまうのだろうか。もったいない。

 あー、終わっちゃうのか。


DivX Shuts Down Popular Piracy Site Stage6
http://www.techcrunch.com/2008/02/25/divx-shuts-down-popular-piracy-site-stage6/


 結局、表向きはコスト(実際もコストだろうけど)で裏側は海賊版対策が不能という非常に分かりやすいオチだったのだが、何か凄いビジネスモデル考えているんだろうなあと思っていたら何もなかったという状況は驚くべきことだ。売却も失敗したのかよ。買いたいってところあったはずなので(それ以外の微妙な中小動画系サイトでも買収に応じてくれる場合は多いようだ)、ブランドイメージに傷をつけない良いディールが見当たらなかったということか。安く売っちゃうとそれだけで痛いことになるしね。


 で、つらつらTERRAZINEみてたら、MAD置き場に困っている人用の情報が載ってたりして興味深い。こうやって見てみると、捨て六って偉大だったんだな。そりゃフリーライダーてんこ盛りになって終わるのも致し方ないわ。


stage6終了後のMAD素材置き場に適したサービスを探す
http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20080226/p1


 こういうとき国内サービスで名前が挙がるのが一個もないのが「なんだかなあ」という気分にさせる。どうにかならないのかよ。So-Netとかサイバーエージェントとか採算度外視ビジネスいっぱいやってるんだから、もう少し頑張ってもらわないと。うん。

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