月別アーカイブ / 2007年04月

 オリックスの試合をまとめて観ていたんだが、何あのカーター。抑えなのに球遅すぎ。防御率4点台なのに5セーブ。本来ならカラスコのようになるはずが、普通に活躍してる。早くも日本ハムのグリーンとか広島のフェルナンデス(この前抑えたけど)とか見切られそうな外人がいるなかで、奇妙な低値安定。メジャーではバリバリのクローザー、ただしデビルレイズで、っていうあたりが微妙の根源か。個人的にはウィットさんももう少し頑張ってもらいたい。


 ただ、ブキャナンとかカーターとか言われると共和党候補のジョン・ブキャナンと、ウォーターゲート直後の民主党大統領で、大統領現役時代は冴えなかったが引退後に大活躍して「偉大な”元”大統領」と評されたジミー・カーターを思い出してしまうわけだが。

 ここまでくると「工作員とは何か」という話になるわけだが、昔から工作員だった人が潜伏する場合と、工作員が協力者を作って新たに工作員になる場合とがあって、これらは機能が違うため分けて考えないと駄目なんじゃないかと思う次第。ただし、工作員といっても人畜無害な市民活動に従事しているだけの人や、別の経済的事情があって不法入国者を自社の工場や飲食店などで雇用している人も含まれるようなので、純粋な工作に携わる人はもっと少ないだろうなあと妄想。


 まあ、我が国にも国会議員に選出されてシャドウキャビネットに入っていながら特定アジアに利益を誘導することを公言してやまない野党議員もおるようなので、何ともかんとも。ついでに、毎日新聞によると2ちゃんねる上で民主党が10万件以上の誹謗中傷をされたということで捜査に乗り出したって話まで出て世も末であります。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000014-mai-soci

 という線が見えないのが困る。仕事であれ趣味であれ、ここまでキリの良いところを終えたから、じゃあ明日はこれをやろうという話になる。全体の量がこれぐらい。今日はこのぐらい。順調にやれば何日ぐらい。たまにはやる気が無い日はあったとしても、遅れてもこの期間で終わるだろう。そういう見通しが立てられるから、すべての業務は成立するのだ。


 問題は、全体の構造がいまだに良く分からないのである。当面のところはこういうことなのだろう、だから、このような理解で済ませておけば大幅な乖離もなく無難に落ち着くだろうな、と考える見立て自体が狂ってとんでもない騒ぎに。しかも困ったことにそういう事案は立て続けに起きて、さらに折り悪く体調が悪かったりしてどんどん懸案事項が積み上がっていくことに。


 別にいいんだけどさ。でも、物事は時間をかけたら解決できるタイプと、時間がかかると二度と普及できないタイプとある。緊急なのは、当然後者のほう。すぐにでもどうにかしなければならない。優先順位を付けて上から順番にこなす、ただその優先順位自体もどこでどう間違ったのか、何か延々と関係ない作業を淡々とこなしている人たちの群れが遠くのほうで見えていたりする。おい、それは違うだろう。


 勉強になったのは、どうしようもないことをどうにかしようとするのは馬鹿らしいから、誰よりも先に諦めるほうが良いという、生活的損切りの哲学は生きている、ということである。駄目なんだからしょうがない。いやほんと、ここ二週間ぐらいで「しょうがない」って言葉を何回発したか分からん。ヤバいっス。あー、まーしょうがねーなー。ヤバいっス。あー、まーしょうがねーなー。ヤバいっス。あー、まーしょうがねーなー。って感じ。


 どうにかなるだろ、といいたくても、どうにかするのは結局他でもない自分だったりする。誰も助けてくれない、というよりは、誰かに助けてもらおうとすると説明しなければならない。そんな説明できるかいな。恥ずかしい。ただ現状はそうなっちゃってる。だから、あー、まーしょうがねーなーとブツブツ言いつつ一歩でも前へ歩こうとするのだ。焼け残った燃えカスにも何か使えるものがあるかもしれないと信じつつねえ。


 仕事ってのはそういうもんだ。いやまったく。

 独り言なんですが、ナイテーの話です。


 「噂にはなっているんだけど、捕まりそうで捕まらない」人がおります。彼が関係している会社はどれもアブナイ。もうすでにあすこの捜査機関が入ってるんだとか、今回のあすこの株安は見切った大株主がなりふり構わず売りに出てるとか、そういった話が山ほど飛び交うわけです。でも良くわかんないんだよね。


 何かその手の話が表沙汰になって周辺が緊張するたび、この辺で取引やめておこうか、みたいな思惑に駆られます。こりゃ機微ってもんで、すいません、来月から現金取引でお願いできますかとか、手付けで半金欲しいんですよ、となると、怒る担当と理解してくれる担当が出て、電話口で怒鳴られても、あー、じゃあまあしょうがないですねー、なんつって、二週間ぐらいすると知らないフリしてまた連絡がかかってきたりするわけです。ほかからも断られたんだろうね、と思いながら、先に現金でお願いします、なんて話をするのです。


 えー、もちろん振り出しは六本木ヒルズの上のほうの階を追い出された、微妙に無名なベンチャー企業です。いまじゃご近所になってしまったライブドアではありませんで、むしろVC業界で問題作として名声を得た感じだったですね。


 非常にゴチャゴチャしてたんですけど、残党の皆様が何とか頑張っておられるようで、掘っ立て小屋のようなサイトを立てて営業しています。でも、だいたい残って何かしようとしている人たちって、まだまともな人たちなんだよね。本当の悪党はとっくにお金かっぱいで逃げたりしている。


 その悪党が、別の悪党から金巻き上げられて自己破産しかかってるとかって、もうね。蛇の道は蛇とか言ってる場合じゃございません。ヤバイ。何ていうか全然仁義ないんです。「あいつ、パクられるらしい、逃げろ逃げろ」って感じで始末が悪い。むしろ、自分に嫌疑がかけられないようにするために、別の誰かを陥れようとしてるんじゃないかぐらいの勢いで、出資した金は剥がすわ、共同でやってた事業から金持ってっちゃうわ、社員ごといなくなってるわ、恐ろしいことになるのです。


 ほかの人にお金返せなくなったから、いますぐどうにかしろ、なんて言われても知りませんよ。詰められてて大変ですね、頑張ってくださいねって同情はしますけど、出資金返せっていまさら言われてもどうなんでしょうね。羽振り良かった人が羽振り良かった人同志、その当時は意気投合して甘い青写真でウハウハしようとしてたんでしょうに。困りましたなあ。


 結局のところ、前回のネットバブル崩壊のときもそうでしたが、だいたい宴の後ってのはこういう玉突きが発生するんでしょう。上場したら回収できるからって空手形切られてもアンビシャスじゃなあ。換金できない株担保に入れるったって、そりゃあ無理ってもんだろう。たいした価値の無い株式転がして金を借りたり貸したりしてたら、どこかで自転車操業が行き詰るのも当たり前のことじゃないですか。だからこそ、投資と実業は両方手がけてないと駄目なんですよ。


 信頼してたのに裏切られた、って世迷い事のような相談されても私には解決法など分かりません。お金で繋がっている関係は、お金がなくなったら霧散するのは仕方がないでしょう。そのときはウナルほどお金はある、僕の小遣いはこれだけある、ってジェット機を乗り回していた人が、一個歯車狂うだけで真っ逆さまに転落するのは誰もが見てきたこと。あいつは友達だと思っていた、とか酒の上の席で聞くのはいいんですけどね、相手も貴方のこと、そう思っていたと思いますよ。


 結局、誰が裏切ってこうなったんでしょうね。いや、実は誰も裏切ってないのかもしれないですな。状況が人をそうさせただけで。誰もが誠実に生きたつもりで、結果がついてこなければ、そこにいた皆が傷つくという状況は起こりえるのでしょう。そう考えたほうが次に繋がると思いませんか。何人かは塀の中に落ちるだろうし、その数倍の人数は二度と仕事ができない状況になるかもしれない。そういう敗残者と生き残った者の違いというのはどこにあったのか、あくまでただ「運」であったと、彼らと私たちの間にはささやかな、しかし確実な「運」の溝があったんだと思うしかないんじゃないでしょうかね。

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