ネットではもちろん賛否両論で、どっちの意見もきちんと出るというのはいいことだなと思う一方、論拠については割と雑にみんな扱っているのと、国民葬でも国葬でも民主主義的にはどちらもあまり変わらないこともあって岸田文雄さんが「安倍ちゃんの葬儀は国葬にしたい」と決断したんならまあそれでいいんじゃないかとも思っております。

 NHKでは、早速世論調査をしていました。気のせいか70代以上のジジイが多く回答しててちょっと偏ってねえかという気もしないでもありませんが、議論は二分しており、おおいに安倍ちゃんの治世についてあーだこーだいう言葉の手向け的にはこんな感じじゃないのかなと思います。

 亡くなって初めて分かる、安倍ちゃんの存在感。

「国葬」を「評価する」49% 「評価しない」38% NHK世論調査
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/86361.html

 若い人が割と安倍ちゃん国葬に賛成が多いのは、いくつか世論調査でも特徴的に出る傾向が今回も分かりやすく出ているのかなと思うのですが、何よりも「アベノミクスで(選ばなければ、安くても)仕事はあった」「若い人にとって、(良くも悪くも)日本政治イコール安倍晋三であった」ことに尽きると思います。選挙権を持ち投票所へ向かうとき、ずっと内閣総理大臣は安倍ちゃんだった世代は、穏やかな日本経済の状態の中で受益したという意識はある程度あるのだろうなあと思います。

 国葬儀のありようについては、弁護士の山中理司さんが分かりやすくまとめておられます。
 ぜひご一読ください。

国葬儀
https://yamanaka-bengoshi.jp/2022/07/16/kokusougi/

 岸田文雄さんのいう国葬の法的根拠も、戦前の国葬と異なり国民が喪に服す義務を課さない違いなど、議論が整理されていますが、過去の議論を敷衍しても、まあこんなもんなんじゃないかと思います。それでも国葬に法的根拠はないのだ、国は予算を出すべきではないのだと主張する人がいるのも事実ですが、それはそれとして、粛々と国立武道館で国葬がしめやかに執り行われることになるのでしょう。

[引用] やはり国の立場におきましてそれに相当すべき場合に葬儀を営むという考え方はとれるのではないかという認識を持ったわけでございまして、具体的な例といたしましては、故吉田茂氏の葬儀の場合に、昭和四十二年十月二十三日の閣議決定によりまして国葬を行っております。
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 安倍ちゃん級の人物が亡くなって、国際的な話題のなか海外からの多くの弔問客をお受けするにあたって国葬やるぞってのは、儀礼的にもまあ適切なんじゃないですかね。

 重ねて、神の御許に召された安倍晋三さんの魂が限りない平安のうちにあることを心よりお祈り申し上げます。