安倍ちゃんがマスク2枚を国民全員に支給してくれるそうです。やったね!

1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相 | NHKニュース   https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362911000.html

 個人的にはうちらの大将さすがに馬鹿なのかなと思うわけですけれども、これならまだ和牛券を頂戴したほうが精神衛生上良かったのではないかと思います。

 で、さっきまでクソ長丁場の専門家会議の記者会見をやっていました。皆さんお疲れ様でした。

 日本医師会がしびれを切らして勝手に医療危機的状況宣言をやり、また、改めて政府に対して緊急事態宣言を要望する事態になりました。だからボク言いましたよね。

日本医師会VS.安倍総理官邸の譲れない戦いが勃発!? 医療クラスタの方はめちゃくちゃ怒ってます。 https://youtu.be/xAmafCDlSII 

 本来であれば、3月27日ぐらいの週末にかかる前に緊急事態宣言ができていれば、あるいは救える日本人の命もまた多かったのではないかと思うと残念でなりません。

【速報】「医療が危機的状況」宣言 日本医師会 緊急事態宣言を
https://www.fnn.jp/articles/-/27490
日本医師会、緊急事態宣言を要望…「油断すると欧米と同じような状況に」 : 医療・健康 : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/medical/20200401-OYT1T50228/

 専門家会議では、厚労省クラスター班で北海道大学教授の西浦博さんが上手い言い回しで「緩やかな感染拡大が認められる」という発言と共に、約2.5日で2倍の感染者が確認できる状況になっているという話をされています。

 いわゆるクラスター対策が効果を上げて我が国がコロナウイルスの感染拡大が諸外国に比べてゆっくりとしたペースであったのは、間違いなく西浦さんほか対策班の目論見が当たり、また、都道府県および自治体の協力もあって、全国の保健所、医療機関の献身的な働きがあったからこそ防げていたことは事実であろうと思います。

 しかしながら、これらのクラスター対策は原則として発症してコロナウイルスに感染しているという確定診断がCT→PCR検査で行われたところで感染日時を遡って把握し、感染症モデルに落として感染の「巣」になっているクラスターを特定し、濃厚接触者を探し出して調査するという手法です。

 平たく言えば、まだ感染拡大のペースが遅く、クラスターが特定できるから効果を挙げてきた手法であって、また、最終的に確定診断が必要であるぶんだけ、記者会見でも話が出ていたようにPCR検査などの病院・保健所の検査体制に強く依存しているからこそ、現場が疲弊していることへの警戒感と、ここへの資源投入を求める提言を政府に対して繰り返ししていたことになります。

 そして、このまま東京が感染者数の拡大ペースを落とさずに増えていくようなことがあれば、間違いなくいままで効果を挙げてきたクラスター対策では追いつかなくなります。感染経路不明の感染者数が拡大することや、輸入感染者の問題は重大で、「良く分からんけど感染した」という感染者の増大こそ「次のフェーズの課題」であることは間違いないのです。

 それこそ、国民の位置情報をICT技術で確保してデータ処理を行い、適法に感染症対策を行う座組が早期に組めればよかったのでしょう。ところが、厚生労働省がLINEと協定を結んで行ったアンケートや、総務省が携帯電話キャリアに対して情報提供を求める仕掛けは即効性があるとも言い切れず、ダイヤモンドプリンセス号で得た教訓を全国に活かしていこうという方法論は出だしでつまずいてしまっています。

 ここまで来ると、山中伸弥先生が提言されているように、医療クラスタへの資源投入を進めたうえで徹底的なPCR検査を行う方向へとフェーズは変わっていくのではないかと思います。医療機関への負担を押さえながら、やや精度に劣るPCR検査もしっかりと実施していって実数を把握しながら国民の外出をコントロールする方向にシフトしていかなければならないでしょう。

 だからこそ、日本医師会も政府に対して非常事態宣言を行うべきタイミングであると強く申し入れをする一方、国民に対して強制力のない外出自粛ではなく事実上のロックダウンにあたる感染症法33条による一部交通機関・幹線道路の封鎖を念頭に置いた移動の制限を物理的に行うことが求められていると言えます。

 おそらくは、半月前ならばPCR検査を疑い例すべてに対して行うことなど、医療機関に感染者も単なる風邪の連中も一斉にやってきて病院が一大感染拠点になってしまうので、無暗にPCR検査をやらないほうがいい、というのは道理であったと思います。それは、他に有効な手立てとして西浦さんのクラスター対策が効果を発揮してきたこともあります。

 しかしながら、感染拡大のペースが上がっていくと、個別のクラスターを叩いて感染拡大を鎮める方法では対処ができなくなる恐れがあり、また、どの規模の外出自粛を国民に要請するのが望ましいのかという根拠になるデータが取れなくなってしまいます。

 判断のむつかしいところではありますが、感染拡大を防ぐための方法は拡大の時期によって異なるのではないかという議論はどこかできちんと整理して、精神論ではなくサイエンスとして裏付けのある対策を打ち出すべきであって、なんとなく思いつきで政府がいきなり全国一斉休校してしまうようなことのないよう願うのみであります。

◇有志が告知用アカウントを作ってくださいまして、よろしければフォローをお願いします!

◇山本一郎(やまもといちろう)YouTube




pet_echo_kensa_cat.png