告知の時間だああああああ

 というわけで、白桃書房から私が解説を書いた『激動の時代のコンテンツビジネス・サバイバルガイド』が発売になりました。



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 なぜか企画ページも立ち上がっていまして、下のほうに津田大介らしき金髪の画像もありますが気にしないでください。

『激動の時代のコンテンツビジネス・サバイバルガイド』 - 白桃書房デジタルソサエティ関連書籍フォローアップサイト
https://topic.hakutou.co.jp/digitalsociety/archives/category/streamingsharingstealing
激動の時代のコンテンツビジネス・サバイバルガイド<BR>山本一郎氏解説抄録
https://topic.hakutou.co.jp/digitalsociety/archives/83


 著者はいずれもカーネギーメロン大学に籍を置くスミス教授とテラング教授で、私自身も関係先でのコンテンツファンドでご一緒させていただいているなかで大変に信頼できる学識者であることは間違いありません。

 本書では、デジタルによる既存ビジネスの破壊と価値生成について各分野において議論が広げられ、レンタルビデオチェーンがオンライン動画配信サービスに駆逐されるさまや、レコード会社、流通・小売とあらゆる分野で怒涛のように進む破壊的なデジタル化、ネット化についての議論がこれでもかと網羅されています。

 また、単にネット化されることへの問題だけでなく、そこに生まれる利便性や付加価値、顧客の満足に対するポジティブな変化が、社会をより豊かにし選択肢を増やしていくプロセスについても語られ、総花的なデジタル産業論とはまた違った趣のある内容に仕上がっています。

 私たちの関わりで言えば、特にネットニュースがデジタル化されて配信され、新聞社や通信社のようなレガシーが破壊されて葬り去られるだけでなく、娯楽のキングであったケーブルテレビ(日本なら地上波)や映画産業、ラジオといったメディアにおいても、また出版社や個人の書き手と言ったプレイヤーにも目配せがされているのは特筆されるべきところです。

 そればかりか、ネットの時代に先行したはずの各社が技術革新や市場トレンドの波に飲み込まれ、ダイナミックに世代交代していくさまもほんのり解説されていて、第4次産業革命という言葉自体がすでに陳腐化していることすらも実感させられる好著であると思います。これはもうしょうがないのよね。

 個人的には、もう少しグローバルマーケットでの競争や、国家間を跨いだサプライチェーンの問題、また成長余力を刈り取るようなキャピタルの動きなども言及してほしかったと思うわけなんですが、彼ら的には「それはマーケティングの範疇ではなく次の論文や書籍で意欲的に取り組みたい」とのことでしたので、興味のある方々は正座してお待ちいただければと存じます。

 翻訳が上手く、私としても原典同様の熱量であっさりと読み進めることができました。さすがは小林啓倫さんの仕事ぶり、改めて敬服いたします。本当に読みやすいですよ!

 ということで、ご関心ある方はぜひお手に取って読み散らかしていただければ幸いです。



 よろしくお願い申し上げます。



 ついでと言っては何ですが、単著『ズレずに生き抜く』もぜひよろしくお願いいたします。



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