界隈が淡々と受け入れていたので回覧されても最初「ふーん」としか思わなかったんですけど、よく考えたらこれってアレですよね。

東京大学 大学総合教育研究センター 特任研究員(特定短時間勤務)募集
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400117093.pdf

 契約期間が今年度いっぱいで、勤務時間が月曜~金曜日のうち 1 日 7 時間 45 分以内・週 3 日・1 週 23 時間 15 分以内であり、かつ、時給が1,410円。

 そして、応募資格は以下5項目、すべてを満たす人。

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下記の全てに該当する者。
1)博士の学位を有していること、または同程度以上の能力があること
2)インタラクティブ・ティーチングの内容をよく理解し、関連する研究に従事することができること
3)大学教職員の能力開発プログラムの企画・開発・実施・評価経験を有する者
4)チームワークをもってプロジェクトを円滑に進められる素養があること
5)ウェブサイトの管理運営がある程度できること

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 これが、週給3万2,783円、月給に直すとざっと13万1,130円。手当てが別とはいえ、実入りだけで考えたらコンビニエンスストアや書店でアルバイトしたほうが多いわけですよね、これだけの人なのに。

 で、たぶん応募がいっぱい来るんだと思います。私も東京大学にいたときに「え、なんでこのクラスの人がこの仕事をこんな給料で頑張っているの」という人がちらほらおられました。東京大学がこんな微妙過ぎる待遇で人を集めようとするのは、それで人が来てしまうからであって、文部科学省の大学行政がいかによろしくないかという話を論ずる前にこういう求人が悪意なくまかり通ってしまう現状のほうが怖ろしいんじゃないのか、と思うわけであります。

 考えるに、この薄給で不定期の仕事をやる人は、とても大事な仕事を担当するわけですよね。
 そりゃ環境が荒廃しますし、人材の扱い方をもう少し丁寧にできる方法がないのかと思ってしまうわけですが、どうなんでしょうか。例えば自分の息子たちが頑張って学術方面に進もうとして、その出口がこういう働き方をさせられる可能性を考えると、親として「いや、仮に実家が太いとしてもその仕事はない」と言うでしょうし。

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