本田雅一さんが執筆された『蒲田 初音鮨物語』が、NHK「逆転人生」で今夜ドラマ化されるそうで、おーと思うわけです。

 序盤が無料で読めるそうです。

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 小説としてはむしろ実録寄りすぎて「これってルポなんじゃねえの」と思うわけなんですが、個人的にはこういう人生の捌き方もあるんだなあと感じるところは強くあります。何というか、熟成された人生だからこそ、脂が落ちたように俗世の欲を捨て去り、逆にそうなってから人としての道が拓ける。

 若くてギラギラした人たちの太陽の季節が過ぎ去っても、人生終盤に訪れる光が慈しみの輝きを放ち、それに満たされ癒される人たちが集って言葉と絆を紡ぐ寿司を握る的な感じでしょうか。

 小説というか文芸として読むよりは、現実の老夫婦の奮闘記を実録的に追体験していく形だと思うので、間口は広いと思うんですよね。夢中になって読むよりは、噛み締めて共感しながらページをめくっていく、そういう内容に仕上がっているので良いと思います。

 ただまあ、一個、一対の夫婦の人生がある種の「作品」だとするならば、私がいま歩いている時間はそういう作品の完成度を高め、豊熟された何かを生み出しているのかなあ、とつい自問自答したくなります。読後感が深い自省の念になってしまうのは、私がまだ欲得にまみれた下賤のありようから逃れられていないからなのでしょうか…。



 ご関心があるようでしたら、ぜひに。