公私ともにあれこれありましたが、その最大のドキドキであった妊娠を乗り越えて、先週、家内が無事に山本家の第4子となる長女を出産しました。
何というか、長かった。何がって、妊娠期間が。もともと家内はアレルギーで上昇した好酸球値(白血球)が納まりつかないぐらい増えてしまう病気を3年ほど前に発症してしまい、ステロイド治療を2年半もやって体重が20kg激増し、体調的にも大変だった時期がありました。治療の甲斐があって、ようやく寛解したところの妊娠発覚で喜んだのもつかの間、また妊娠期間中盤から例によって切迫早産の疑いであれやこれや起き、実家では年寄りが介護の手配を待ち、家庭ではいつまでも宿題をやり始める様子をみせない兄弟のケツを叩き、馬鹿みたいに長いゴールデンウィーク進行によって予定は滅茶苦茶になり、何しろ家内が絶対安静を言い渡されて動けないのでゴールデンウィークはどこにも行かず、かといって子どもたちを家に置いとくわけにもいかないので都内各所あちらこちらにワンオペで連れて行き、たくさん写真を撮り、デイケアや施設から老いた両親を引き取って一時間運転して帰宅する…… みたいな生活を送っておりました。家内も妊娠期間中はとてもしんどかったと思います。
自分の人生において、自分以外の人の人生のためにここまで時間を使った記憶がありません。もちろん自分以外の人と言ってもかけがえのない家族であり、何といっても愛する家内であり、親族であり、そこにまた一人、新しい命を迎えられたことは、何にも換えられない喜びです。月並みな言い方ですが、何人できても子どもはかわいいのです。赤ちゃんはかわいい。生まれるたびに、あたらしい感動があります。別に世の中が少子化だからみんなが一人でも多く子どもを産まなければならないというわけではないけれども、私の次の世代にしか今後の社会をどうにかできる人はいないのだから、全霊をかけて育てなければなりません。でもそれは、日に日に成長する子どもたちと一緒に素晴らしい時を刻むだけでなく、私自身もまた46歳にして新たな一歩、次なる挑戦に誘(いざな)ってくれる使徒として、神から命を授かったのではないかとすら感じ、心より感謝するしかないのです。
家内の体調に関しては、また無理をして再発でもしたら大変ですので、家内には産後の体力回復のためにも体をいたわってもらいたいと切に思っています。実際、三男が出生してから5年、夫婦で「4人目ができるとしたら、早い方がいいね」と話し合っていたのが、ここまで間が空いてしまったのは他ならぬ病気の発症があったからで、家内もかなり頑張ったし、家族もみんなで支え合いました。今回もまた、上手く乗り越えられることを祈っています。
そして、長女は無事の出生を待つ三兄弟の待つ自宅にやってきました。それはもう、一家は大騒ぎで、祖父祖母から5歳の三男まで、勢ぞろいして初帰宅を祝いました。新たなベビーベッド、小さな服、たくさんのおむつ。孫の誕生を待つ祖母と世話好きの長男が頑張って、次男も珍しく掃除を手伝ってくれて、お出迎えの準備を万端に整えておりました。三男は椅子にのぼって存在を強くアピール。下に妹はできるけど、みんなにかける愛情は減らないんだよ、と伝えてあげました。長女を抱いた家内が、無事の帰宅をしたとき、ああ、一区切りがついたのだなあとうっすら涙ぐんでしまったのはちょっとした秘密です。
奇しくも、今回文春から本を出した刊行日に、長女の誕生日が被りました。そんなことがあるものなのかと思いましたが、実際そうなのだから仕方がありません。本のあとがきに、この本が出るころには長女の出産妊娠が終わっているかのような話を書いてしまったのですが、実際には誕生は刊行日当日だったという。また、私の経営情報グループ『漆黒と灯火』でも、新規会員第10期の募集が始まりました。どうなるのかなと思いつつ、もう5年目ですか… この津波のようなプライベートのお陰でいろんなものが押し流されてしまったようには感じますが、それもまた人生ということで…。
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積まれに積まれた各種業務は、睡眠時間の許す限りちゃんとアクセルを踏みつつ頑張ってまいりたいと存じます。いろいろと無理を申し上げた関係各所には、改めてお詫びかたがた引き続きのご友誼ご愛顧のほどをお願い申し上げます。
また、この文章を最後まで読んでくださった皆さまにも、神の祝福と日々のご多幸があらんことを心よりお祈り申し上げております。
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