私立正則学園高校というとこで教師によるストライキがありまして、早朝に理事長や学園長に挨拶をしなければならない、遅刻したりサボったりすると叱責されたりいろいろあるらしいというので報じられていました。

正則学園高校で先生たちストライキ!「毎朝の理事長への挨拶と参拝強要やめて!」 
https://www.j-cast.com/tv/2019/01/09347579.html 

 で、どうもその裏側に「私学教員ユニオン」という労働組合ができているようで、これはこれで騒ぎになっております。正則学園高校は教職員約50名のうち、ストライキに参画したのは18名とのことなので、全員ではないってことだそうで。

 なにぶん、私の住居から徒歩で15分ほどのところにあることもあり、教員の方や、ご子弟を正則学園高校に通わせている親御さんも管理組合などでご一緒してたりするので、去年ぐらいからあれこれ雲行きが怪しかったことは伝え聞いております。もちろん、現場で取材したわけではありませんから、私が全容のすべてを知っているわけでもないのですが、教員や保護者のお話を総合すると「行き届いた厳格な教育環境を作ろうとする校風である」とのことで、この辺が教職員に対するストレスの原因になっているのではないか、というのが共通した意見でした。

 ただまあ、500名以上の学生が通う高校とのことで、また都会のど真ん中に位置することもあり、いろんなタイプの学生が学んでいる学校だという風にも言っておりまして、保護者の中には「理事長が漬物石のようにどっしり仕切っていないと学校が生徒ごと弾けてしまうんじゃないか」と笑う人もいれば「このご時世で軍隊的な縦社会を作って高校生活を送らせるのは生徒にとってもストレス」と困っている人もいます。都立九段高校(いまは閉校)や日比谷高校に行けなかった子が行く高校、と自嘲する人もいれば、親子で正則学園にお世話になった、厳格でいい高校だという人もいます。

 これほど見事に賛否両論になることも珍しく、その意味ではそれなりに歴史がある中で濃い特徴・校風が培われた学校ならではのアクの強さもあるのでしょう。

 で、教師・教職員は公立私立を問わず非常に膨大な仕事量を捌かなければならない状況に置かれていて、内田良さんの『ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う』なんてのも読むと「おい、これはちょっと」という職場環境の困難さってのが浮き彫りになります。

 両親が共働きになり、核家族化が進んで子どもたちの教育だけでなく一般的なしつけも学校に押し付けられる傾向が強まる中で、いろんな個性を持ち、必ずしもデキが揃っているわけでもない学校教育を円滑に行うにあたって、一定の教師数ですべてを賄うのはもうなかなか無理なんじゃないの、と思わずにはいられない事例です。質実剛健だからパワハラされる学校の環境で良いとは全く思いませんし、きょうびの教育の在り方を見直すような事案に本件も組み込まれていくのでしょうか。

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