弊社「来週いっぱいまでに内容検討して折り返しますので、月曜着で関係書類を送ってください」
御社「分かりました。書留で送ります」


三日後


弊社「まだ書類が到着しませんが、如何しましたか」
御社「現在調整中です。しばらくお待ちください」


三日後


弊社「もう木曜なんですが、まだ書類出ませんか?」
御社「もう少しかかります」


金曜


御社「今週いっぱいまでにご検討いただけると仰っていましたが、どうなりましたか」
弊社「……」


 書類をやりとりできない上場企業というのが存在する時点で驚きだ。

 むろん、ホークス暗黒時代の王監督が繰り出す「ピッチャー吉田」に辟易し続けてきた私たちからすると何をいまさらという気もするのだが、昨今の王監督の発言は凄すぎるのであります。


http://blog.nikkansports.com/baseball/professional/hawks/ougoroku/2007/04/post_130.html


-多村が故障
王監督 思ったより軽いみたい。明日(5日)精密検査を受けさせます。


-多村は福岡に戻して精密検査
王監督 何言ってんだ。明日も出ますよ。144試合出るって約束したんだから。


 思ったより軽そうだというだけで、精密検査受けさせる多村を試合に出さす宣言。さすが、今季で勇退を噂される王監督、自力で花道を飾る意欲は並々ならぬものがあります。もちろん、多村が「全試合出る」と王監督にできない約束をしたのが悪いわけですが、冗談が通じる人にのみ冗談をいうべきだったと私は思います。


-横浜の寺原が初勝利
王監督 寺原も向こうじゃ4番手だろ。うちじゃ4番手には入れないからね。


 横浜に失礼です。むしろ、王監督が横浜に対して同情すべきはレフト鈴木尚、ライト古木、サード村田、ファースト吉村という、ファイティングな横浜野手陣の守備事情ではないかと思うわけです。


-西武の調査委員会が裏金問題の調査結果を発表
王監督 そりゃ大変だね。明日の新聞が大変だな。どうせ発表するのなら、前の段階で出しておけば良かったのに。どうなのかな。


 ヒトゴトです。

 寝る前にうっかり以下の記事を読んだ。ちくしょう、面白いじゃねーか。ちょっと気になったので、のんべんだらりと書く。別に議論をまとめようというわけではない、いま思いつくままに書き記しておこうそうしようということである。もちろん、WEB2.0的集合知(愚)というコンセプトは私なりに理解したつもりだ、という前提つきで。


http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20070403#1175529758


 最近批評はどうですか。


 さて、私が気にしているのはいくつかあって、1)語るべきものを持たない個人が、ネットという原則無料のツールを与えられ、何か語らねばならない衝動に突き動かされ、他人に無意味かつリソース的無駄なつぶやき系日記やウェブサイトクリップがネットでばら撒かれてしかもそれらが大勢を占めていること、2)人間が一人で持ちうる知見は限られていて、興味対象であったとしてもそれらを正当に評価する能力を欠くか、正当に評価する能力があっても論じる能力を欠いた結果、集合知どころか単なるオーディエンスに堕する結果となっていること、3)インターネット初期の原理主義的な(あるいは共産主義的な)情報発信は誰もが等しく行え、社会的な地位や本人の価値を問わず対等に議論できるという空論が信じられ、結果として特定の問題に特化して時間を湯水のように使える暇人がネット上のポピュラーでない論調をコントロールできるような状況になっていること、4)特定のオピニオンリーダーが相互に相反する主張を行ったとしても、両方のオピニオンリーダーの名声や正論の質を吟味することなしに称賛し、その結果、対立したり矛盾する立論両方を「同感」「禿同」などといって無原則に支持するネットユーザーがマジョリティを占め、空気的うなずき系ばかりが量産されること、5)ネット系の情報はマスコミから自由だと頑なに信じるネット狂信者がいる割に、特定の問題を認知させ議論を紛糾させる技法がネット上である程度の再現性を確保できるところまで確立され、存在しない問題や質の低い本質的でない議論があったとしてもそれを排除する自浄能力をネット自体が持たないこと、といったあたりでノイズが増えるのだろうと思ったわけです。


 「この『批評の死2・0』、それなりにビッグ・ウェーヴではあるものの、本質的に新しい問題をふくんでいるわけではない」はまったく同感な一方、ネット世界に適切な批評が過去に存在しており、それらが経験則として社会的に機能するところまで確立しているのであると仮定するならば、草の根BBSやパソコン通信からインターネット上のコミュニティに至るフレームや構造的問題、あるいは瑣末なマナーまで凡そ一定の周期で問題が再燃し、事件が発生し、議論が沸騰するのは解せない。ネットにおいては2.0がどうとかいって批評の死と銘打たれる以前に、批評が生まれてもいなかったのではないかという眩暈のような錯覚を覚えるのである。


 また、上記に付け加えるならば、6)批評する人間の大多数は批評、あるいは罵倒されることに対する耐性を持たないため、非常に簡単な論理ミス、議論誘導の失敗、根本的なところにある思想のズレやそれに伴う頓珍漢な内容をやってしまうと一気に叩かれ炎上してしまい、それにメゲて二度とネットで批評や時事評論を掲載したくなくなるという問題があって、結局叩かれ強い人間しかその空間で生き残らない。しかも、そういう人に限ってノイズを流したりする(自分のことを棚に上げて言うが)。


 そして私は猛烈に眠くなった。

 だいたい物事が流動的な状況から収束に向かい、誰もが関心を払わなくなるころ、決まって登場する爺がいて、突発的な事件でも何がしかの教訓にまとめてしまうわけである。爺はまとめるために議論に参加するため、流動的な状況でははっきりと指し示さず、抽象的なことをいい、あとになって「ああ。爺は読み解いておったのだな」と思い返す人々があるものらしい。


 先日の「読み逃げ」問題でOKwaveで出火し、ITmediaの岡田女史の記事に延焼した件について、佐藤信正氏がオチをつけている。


http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20070330/121427/


 「ニュースサイトは反省を!」という魅惑的なタイトルがつけられているが、今回の物件の場合、釣られてニュースサイトが反省するというよりは、提示された問題(ネタである可能性を含む)がどれだけキャッチーで、ネットの論争を呼び起こしうるのかという点でおそらく「分かっててやってる」部分は少なからずあろうと思う。


 同様に、次のような記事もある。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/30/news070.html


 もちろん、ネタである。どこがネタかというと、前フリのところに書いてある。ドコモ公式の、当時9サイト選ばれた検索エンジンのひとつがF★ルートなのであって、ケータイの需要が旺盛だから”良いサービスさえ提供できれば”100万ユーザーが簡単につくなんてことはありえない。F★ルートは120万会員だが、それだって「ドコモのiモード検索で連携している」という一種の既得権益みたいなものを獲得しているから達成できている部分もあるだろう。当然、iモード検索で連携したところは当然それなり以上のアクセスを持ち、それらをコアにしたサイトグループ構成で各々100万登録会員を超えるサービスを抱えているはずだ。


 モバゲータウンやmixiモバイルみたいに突然化け物になるケースを除いては、小さく産んで大きく育てる的な地道な作業の連続になる。ニュースサイトしかり、コミュニティしかり、音楽や漫画などのコンテンツサービスしかり、ECサイトしかり。もちろんビットレイティングス佐藤氏は聞かれたことを誠実に答えているだけだろうが、切り取り方ひとつでこんな不思議状況に見えてしまうというのは私だって驚く。


 そこを抜きにして、ケータイで検索かけないと死んじゃう連中なんてそういう顧客層なのだから、そういう行動様式があって、そりゃあ30代も半ばに差しかかろうという私からすれば異常すぎるのは当然だ。渋谷でヤマンバを見て腰を抜かす地方高校出身理系大学男子みたいなもんだ。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/18/news090.html


 では、3キャリア+Willcom向けの有料サービスで実働100万個以上(一週間に15分以上のアクセスをしていると予想される)のメールアドレスを確保しているサービスはどれだけあるの? といわれたらどうだろーね。また、F★ルートが今回取り上げられたけれども、じゃあIxen(旧シーフティ)はどうか? gooモバイルは? といったとき、まったく違う顧客属性が織り成す別の行動様式があるのかも知れんぞ。


 別にビットレイティングスが良いとか悪いとかではなくて、恐らく聞けた話のうち、もっともエッジの効いた、尖ったところを並べて書いているから実態とかけ離れたようにも見える不自然な記事のように感じるのだろう。モバゲーが成功したあとで参入したのは事実だとしても、PC系サービス大手がそんな急にケータイ参入できるわけもないしな。もっと前から準備はしておったわけだ。だが、そこらへんだけ抜き出すと、あたかもケータイビジネスが「10代の田舎者に振り回される馬鹿の巣窟で井戸を掘る人々」と思われかねない。異様だな、と。


 その下の記事でサーチテリアの奴もあるけど、こちらも何か凄いことになってる。確かにサーチテリアは頑張ってる会社に見えるがこの記事ではレップの基本的な機能を難しく書いて記事にしてるだけだって。媒体広告枠仕入れてきてマッチングする仕組みがそんな大層なのか? という話だ。


http://bizmakoto.jp/bizmobile/articles/0607/11/news042.html


 ただし、ネタ記事、すなわち本質的でない事案をコアにして分からない人向けの解説をこしらえたり、「読み逃げ」のようにそもそも存在しないように見える問題を取り上げてしまったり、という読者としての判断は、ある程度その世界に通暁していないと分からない。そして、本当に稼げているモデルをネットで誰もが知ることのできる形で開陳することなどありえない。すべての記事は、結果をもとに書かれている以上、過去の延長線上にない未来を読み解くのに役立つとは限らないのである。


 きっと佐藤信正って人は、そういうことを私たちに言いたかったに違いない。

 せっかくリニューした携帯電話がさっそく行方不明… やはりチェーンで腰に繋がないとなくしてしまう運命なのだろうか。

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