前回人が大勢来てくださったので味を占めた私は今日youtubeライブをやることにしました。
 もちろん以前からやることは決まっていたのですが、年末進行で仕事が忙しく告知をするのが面倒くさいというADHDみたいな理由でギリギリになったのはご容赦願えればと存じます。

 話そう、やろうと思っていることの式次第は順不同でこんな感じです。

・ コーエーテクモのソシャゲ『三國志覇道』大幅アップデートお通夜会場&新フィーチャー解説&高額のほうのガチャ25連ぐらい実況
・ マイナンバーでお前らの成績が管理されるサイバーな感じの新常識の解説
・ テキーラ飲ませて女性を死なせちゃった小粋なアイツとその周辺に関するお話
・ 川上量生さんとの裁判で完勝したけどすでに川上さん失脚しちゃっててどうすんだよ話
・ コロナ対策どうすんだよ問題
・ みんな大好き健康食品会社DHCのオヤビンが極右で面白かった体験あれこれ
・ 俺たちのEテレを高橋洋一の魔の手から死守しつつ我が国の公共放送の在り方について語る
・ 年末から年始にかけてのクソ景気問題、からのガースー解散総選挙できるの問題、からの東京オリンピックどうすんの問題
・ 携帯キャリアがドコモの奇襲で大騒ぎになってるけどその辺どう着地すんのよ話
・ ファーウェイもZTEもアリババもテンセントもみんなすごい勢いなんだけど我が国ジャパンもなかなかこまっちんぐ問題
・ その他お前らからのチャットを夜間飛行のスタッフが拾い上げて私が適当に喋る

 などなど、どうでもいい話題が目白押しになっております。

 なお、このLIVEのためにスペシャルゲストを呼んだんですが来ませんでした。
 コロナとか時節柄いろいろありまして。

 というわけで、以下告知文。緊急事態宣言はあるのか、冬の入り口で皆さんのご来場を待っております。

<第2回Youtubeライブ>

12月18日(金)19時00分〜20時00分
クソ忙しい中なんですが、ご要望もたくさんいただいておりますので、「第2回youtubeライブ」をやりたいと思います。

もっとコメントに答えてくれ、という話も頂戴しておりますが、まあ、スタイルについては、その場のノリで決めたいと思います。
ぜひのぞいてやってください。

また、前回同様、このライブのアーカイブについては、私のメルマガ「人間迷路」の購読者様限定で視聴できるようにする予定です。

もし、アーカイブ視聴にご興味のある方は、お手数ですが、下記リンク先より、メルマガの登録をいただければ幸いです。


Youtubeライブのリンクはこちらです。リマインダー設定よろしくお願いします。→




<ウェビナー対談>

12月18日(金)17時〜18時30分
私のサロン「漆黒と灯火」の会員さん向けに株式会社トレタの中村仁さんをお呼びして、「コロナ禍における飲食店の現状とこれから」についてウェビナー対談を行います。

「漆黒と灯火」では、定例の勉強会に加えて、こんな感じのウェビナー対談も行っています。
もしご興味のある方は、下記のサイトよりお問い合わせください。
(現在、新規申し込みは受け付けておりませんが、ご連絡をいただいた方には、新規申し込みが始まった時には優先して席をご用意いたします)

 いま会員さんで満員なので募集してないのよね。


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結論から言うと、リアルだろうがフィクションだろうが、思い入れがあろうが自殺や自死を扱う記事は、よほどの公益性がなければメディアは掲載したがらない。

 Cakesの現場編集部も執行役員(?)もアレな対応かもしれないけど、あさのますみ(浅野真澄)氏が一方的に暴露するのもどうなんだという感覚を持ちます。

 その点では、私も副業としての商業書き手なので、いろんな編集部とのお付き合いをしていく中で、ご評価を戴き生き残って連載をさせていただいたり寄稿依頼を頂戴したりしている以上、そりゃまあいろんなことがありました。

 不合理なことを言われて腹を立てることもありますし、せっかく入れた原稿がボツになって他の媒体に改めて持ち込んだりする。

 その中で言えば、あさのますみ氏がnoteに書いているここで回答は出ています。
 現場の編集者は、自殺・自死の連載を安請け合いしたという問題はありますが、Cakesという媒体として、自殺に関する記事は掲載できないと判断したことは妥当です。

 リアルだろうが、公益性のない自殺記事を掲載したら、「おんどれの媒体は人様の死の記事に広告つけて銭儲けしとるんかボケ」という反応が出ます。いったん連載をしましょうと言ってしまったので、現場では頭を抱えたんじゃないかと思いますね。

cakes炎上と、消滅した連載|あさのますみ @masumi_asano #note https://note.com/masumi_asano/n/n5f3f3ad8ad5e

 で、こういう書き方をすると、Cakes編集部や企業側の倫理が問題視され、同情が集まるのも仕方がないと言えます。

 しかし、実際には「こんなものは安易に載せられない」という判断のほうが、圧倒的にまっとうな可能性もあるので、Cakes編集部側がどういう判断にいたったかの事実関係も含めて、両側の意見を聞かなければ判断できないタイプの案件だと思います。

 ここまで書いたところで、同じくライターの安田峰俊さん(パンダハガー市長)が言いたいことを全部書いてしまっていることに気づいたのでツイートを引用しますけれども。



 友人の死を遺品なども踏まえてリアルに描くことをしたければ、自身でサイトを立てて掲載したり、このブログのように個人の発表にしたり、ギャラを出してくれる(勇気ある)商業媒体を探すしかないんじゃないかと思うんですよね。

 むしろ、伊藤春香(はあちゅう)さんみたいに、編集部が気に入らない対応をするとネットで暴露をするような書き手だ、となると、あさのますみ氏の書いたものがどれだけのものだったとしても起用しようと思う媒体が減ってしまうだろうなあと心配になります。

 Cakes編集部の対応を見た限りでは、私は違和感を覚えませんでした。担当者の保身もあるかもしれないけど、それだけ自殺コンテンツは扱いがむつかしいということはもっと広く知ってもらいたいと思います。

 なぜ自殺や自死を扱うコンテンツがアカンのか?

 それは誰か親切な人が別で解説をしてくれることでしょう…。


山本一郎既刊!『ズレずに生き抜く』(文藝春秋・刊)

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目下、霞が関やさいたまでは新たな暗号資産、海外税制からデジタル人民元まで、解決しなければならない問題が山積しているところに、とんでもない与太記事が流れてきてみんなで唖然としていたわけです。

 この前、いろいろやらかした、Kyash社っていう会社さんなんですが。

残高に年利1%の利息提供 新たな形の銀行目指すKyash - ITmedia ビジネスオンライン https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2012/01/news081.html

 おまえ、それ銀行業じゃん。認可取れよ。

 タイトル読んだらみんな真っ先にそう突っ込みますよね。残高? 利息? 年利1%? 普通銀行じゃねえか。

 で、記事を読み、インタビューの詳録が回ってくると、唖然から呆然に変わります。

[引用] [引用] 付与されるのは、Kyashバリューで現金引き出しは行えない。

 おまえ、それただの自家ポイントじゃねえか。資金決済法良く読んでから供託金積めよ。メルカリか。

事業者のみなさまからよくあるご質問
https://www.s-kessai.jp/businesses/faq_01_b.html

 で、自家ポイントで年利1%とかって、おまえ預り金に金員に類する金利つけるって言っても楽天なんかグループ内で売買したら5%以上楽天ポイントつくんですけど。

 さらに、Kyash社は預り金の運用方針も開示していません(20年12月7日現在)。さすがにいかんでしょ。イノベーション以前に、それもうみんな考えて、やってみて、競争になった結果が、預かった預金の運用先がなくて、仕方なく国債買ったり日銀さまの踏み上げ期待でETFにしたりしてるんですよ。

 先日も、過大請求をされたとかいうトラブルも起きていたようですが、良く分かりません。

kyash使ったら過大請求されてた #BLOGOS https://blogos.com/outline/343188/

 そして、今日になって、Kyash社はプレスリリースで「反響が大きかったので、サービスを見直します」とかいう撤収の話が出ていました。

「残高利息」サービスの内容見直しについて https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000020416.html

 「残高」であった瞬間に、それは銀行業であり金融庁様の査察の対象になるということも良く分かっていなかったようです。

 そんなKyash社をどう評価したと言うのか、47億円の増資が決まったうえで、さらにBUSINESS INSIDERで提灯記事が書かれていました。

追加調達47億円、Apple Pay対応。決済ベンチャーKyash鷹取氏語る「そろそろ本勝負」の真意|BUSINESS INSIDER https://www.businessinsider.jp/post-210897

 この結果として、銀行法ど真ん中の、詰め切っていないサービスリリースをやる前のめりな会社になってしまったのだとしたら、鷹取真一さんにとっても投資家にとっても実に残念なことです。

 いいか。

 「Kyash社に技術力がある」と標榜するならば、一番やっちゃいけないことは自前で人様のカネを預かり、運用して、金利でお返しすることだ。

 商業銀行業務なんて、みんな儲からないから困っているのでフィンテックに投資をして事業領域の再編をしたいと思っているところへ、そのフィンテックで投資資金を集めた会社が自ら商業銀行業務やってどうするんだという話です。

 こんなもんのどこにイノベーションがあるんだよ。本業の技術開発で売れる仕組みが作れないから苦し紛れに銀行業にでも進出してみようかと思ったんじゃないかというような出来栄えです。

 また、なだたる金融機関や証券会社系のVCも名前を連ねていますが、これを見て「お前ら、誰も止めなかったのか」というのは素朴に疑問です。

 なんで投資した技術会社が、モグリの銀行おっぱじめようとするのを止めないんだよ。
 コンプライアンス以前に、実務の分かっている大人が一人もおらんのかという話でございます。

 たぶん、高い金利を保証して預金が集まれば集まった預金を使ってヒーハーというメルカリ感溢れる事業展開を考えていたのでしょうが、預り金に手を付けては駄目だし、それは銀行業務そのものですからね。

 このクソ忙しい師走に面白いネタを投下してくださって、本当にありがとうございました。

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山本一郎既刊!『ズレずに生き抜く』(文藝春秋・刊)

 今日2020年11月25日、東京高等裁判所で川上量生さんとの裁判で判決が出まして、私の一審勝訴を支持する、控訴棄却となりました。まずは順当な判断を高裁にはいただけたということで、ホッとしております。


 ご支援くださいました皆様方、ならびに担当代理人として勝利に導いてくださった壇俊光先生、神田知宏先生ほか対カワンゴ訴訟団の先生方、本当にありがとうございました。深く感謝を申し上げます。


 私は一連の裁判において、本件は一番重要な裁判であると考えていました。

 第二訴訟である本件裁判は、訴額こそ1円ですが、大企業カドカワの経営者がツイートで間違いを指摘されたことに対してSLAPPまがいの訴訟を提起し、言論を封じようとする行動に他ならないからです。
これはもしも相手が法的知識のない人からすれば、1円とは言え法的措置を取られたことに大変に動揺し、萎縮することは間違いありません。当時まだカドカワ代表取締役であった川上量生さんが、私の所属先である情報法制研究所に私のツイート等に対して削除と謝罪を要求してきた文書に対して、債務不存在の確認訴訟を私どもが提起したところ、それに対して起こしてきたのが本件1円訴訟であったことを考えれば、法的措置のなんたるかをご存じない人は立ち往生してしまうことでしょう。


 本件は、すでに弁護士ドットコムでも報じられました。


川上量生氏の控訴棄却「上告しません」  山本一郎氏に対する「損害賠償1円」訴訟…東京高裁|弁護士ドットコムニュース https://www.bengo4.com/c_23/n_12045/


 また、なぜか控訴人の川上量生さんからのお悔やみの記事もアップされておりますが、何を言いたいのか、イマイチ意味が良く分かりません。


山本一郎氏との訴訟についてのご報告

https://web.archive.org/web/20201125120305/https://sp.ch.nicovideo.jp/kawango/blomaga/ar1968585


 川上量生さんは、この一番最初の債務不存在確認訴訟が「もっとも大事」と指摘していますが、すでに川上量生さん自身がカドカワ代表取締役から降ろされているんですよね。もちろん決して第一裁判や第三裁判を軽視して良いとは思いませんが、すでにカドカワどう大事だと思っているのか、ぜひ改めて聞いてみたい気も致します。


 で、今回の裁判に関しては、大きく分けまして3つのポイントがあったのではないかと思っています。


■東京高裁、川上量生さんを「認識不足又は注意不足の程度が著しい」文脈での馬鹿を認定する


 川上量生さんはネット上の口喧嘩であるので、裁判官にどっちもどっちと判断されたから負けたと言いたいのかもしれません。しかしながら、このたび東京高裁からは「控訴人(川上量生さん)の認識不足又は注意不足の程度が著しいことを意味するもの」として、この文脈上では川上量生さんは馬鹿であると認定されました。社会的地位は低下しない層なので、そのように認定されて、良かったですね。


 このまま最高裁判所に上告いたしますと、本件はどう考えても最高裁が取り扱う憲法問題とはとても言えない内容ですので、川上量生さんが弁護士ドットコムの取材に答えた「上告しない」という方針は良かったのではないかと思います。最高裁が認定する馬鹿になってしまう危険がギリギリで回避されたことを、心からお慶び申し上げます。


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■津田大介さんや浜村通信さんが提出した証言・陳述書が東京地裁から完全に無視される


 特に新たな争点もないなかで控訴してしまったため、何かしなければならないと思ったのか、よりによって川上量生さんは津田大介さんや浜村通信さんに助けを求め、川上量生さんにとって有利になるような証言をしてもらうという暴挙に出ました。


 代理人の許可を得次第、後日アップできればとも思いますが、当事者である被控訴人の私が一読して「これのどこが控訴人(川上量生さん)の立場を補強する証拠なんだ。不動産屋が広告でつけるポエムみたいなものじゃないか」と思ったわけです。


 津田大介さんの書いたものは「ぼくとインターネット」みたいな散文で、いかに自分がネットで叩かれて可哀想な存在であるかを書き綴っていますが、それは大概において津田大介さん本人の責任なのであって、私ではありません。ネットで中傷された僕は可哀想というエッセイを私と川上量生さんの控訴審で提出されても私も困ります。


 さらには、なぜか浜村通信さんが出てきて「ゲーム内での表現とはどういうものか」という、津田大介さん以上に本件控訴審とは無関係の内容を提出してきて度肝を抜きに来ました。百歩譲って浜村通信さんがゲームについて語ったとしても、「それはあなたの感想ですよね」と横から西村博之ばりに応じて終わるべき内容です。


 その結果として、控訴審であるにもかかわらず控訴人である川上量生さんが出してきた津田大介さん、浜村通信さんという一部関係者による提出書面は、このたび高裁判決において一文字も、一片たりとて引用されることなく、「判決」表記から「これは正本である」まで全無視されております。いったい、何をしに出てきたのでしょう。


 単純に、津田大介さん、浜村通信さんは、オヤビンの負けそうな裁判でタスケテーと言われると意味も分からず陳述書を書いてくれる人という良い人認定で終わったという点で画期的でした。もしも控訴審で新たな証言を積み重ねる場合は、人選とテーマと新事実をしっかり踏まえた内容を揃えましょう。


■東京高裁も『シヴィライゼーション4』の台詞は著名と認め、そのソースはニコニコ大百科


 東京地裁での判決では素敵な文言で『シヴィライゼーション4』について「著名なゲームの言葉」と認定してくださいましたが、東京高等裁判所でも本件『シヴィライゼーション4』の「貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ(宣戦布告)」という表現が「ゲームの著名な言葉」と改めて認定されました。


 長く『シヴィライゼーション』シリーズやParadoxゲーム、コーエーテクモ『三國志』や『信長の野望』を楽しんできた私からしましても、川上量生さんがどうであるかはほっといてこの認定を戴けたというのはまさに感無量であります。


 しかも、高裁判決の中では「(私が14日投稿で)引用した『CIVILIZATION 4』というシミュレーションゲームにおけるプレイヤー側の開戦の言葉は、少なくともオンライン百科事典『ニコニコ大百科』にもその同一の文言が掲載されており、同ゲームをプレイした者に限らずその言葉を認識できる状態にあったという意味では、当該文言自体は著名だったといって差し支えないものといえる」とまで認定してくださっております。


 「ニコニコ大百科」、すなわち川上量生さんが経営するドワンゴが運営するサービス内にある記事が、東京地裁をぐるんぐるんと旋回して返ってきて川上量生さんの眉間に刺さった瞬間であります。自分とこのサービスで書かれている内容が裁判所の認定で決定的に不利な証拠として激しく採用されたことについて、川上量生さんは何を思っておられるのでしょう。


 皆さんも、今後川上量生さんに対して論評を加えるときは、私のように「ニコニコ大百科」で掲載されるような著名な言葉を駆使して思うところを述べていっていただければと存じます。

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■SLAPPによる言論封殺されること、言論封殺されなかった私


 とりもなおさず、川上量生さんは当時はコンテンツ産業の大御所の一角カドカワの代表取締役であり、実際のところ私自身もカドカワや傘下KADOKAWAとはプロダクションを通じて少なくない取引がありましたので、そのカドカワの経営者である川上量生さんとの係争に発展するにあたっては、いろんな方からのご心配の声も頂戴しました。私自身も、なにひとつ不安はなかったかというと、嘘になります。


 ただ、一連の海賊版サイトに対するブロッキング議論については、私自身が問題と感じ、民主主義である日本において事前検閲にも模される海賊版サイト遮断をプロバイダに求めることで、児童ポルノのような緊急避難の俎上に著作物という財産であるマンガなどのコンテンツを同列に議論することはできない、と考えてきました。


 つまり、川上量生さんはコンテンツ産業の財産であるマンガを守るために、憲法や業法の解釈を曲げてでも海賊版サイトを取り締まるべき、と主張したことで、これはひいては我が国のあらゆる機微情報やネット上の財産が緊急避難の名のもとに遮断される、中国のような専制国家におけるインターネットと同等の存在になり下がることをも意味します。私は政府内審議で最後まで戦ってくださった森亮二先生の見解を強く支持します。


 同様に、では海賊版サイトを野放しにしてよいのかという議論は、山口貴士弁護士が明らかにしたように、既存の法律でも充分に対応が可能であったこと、また、NTTグループが一度はブロッキング賛成に回った件には中澤祐一先生が、さらに海賊版サイトの差し止めについて山岡裕明先生も道筋を示され、我が国の法律家も総意として海賊版反対でありつつ現在の自由なインターネットを守るために動いてくださったのもまた事実です。


 情報法制研究所では、一連のブロッキングに関する政策議論について情報開示請求を重ねて行い、多くの資料から高木浩光先生や鈴木正朝先生が問題点を整理され、シンポジウムまで開いて我が国における海賊版対策とはどういうものであるべきか、実効性と理論両面から検討を重ねてきた経緯があります。そして、まだ実は「漫画村」問題は主宰者星野ロミさんの逮捕、公判のプロセスにありながらもまだ現在進行形で続いている面もあります。これについては、私も深く関わっているため、時期を見て改めて記事にしたいと思います。


 そのような議論において、例えば防弾ホスティングの状況で漫画村で使われたクラウドフレア社の情報開示の状況について川上量生さんはカドカワ代表取締役の立場にありながら誰からも情報提供をされておらず、ネット上で与太話を流すなどして、本件でも注意不足又は認識不足の程度が著しい状態にありました。この指摘に対して、川上量生さんはカドカワ代表取締役の立場で一連の記事やツイートを削除し謝罪するよう、私の所属する情報法制研究所に封書を送ってきたのです。


カドカワ川上量生氏、クラウドフレア社は法的措置では対応できないという見解を示す(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20181009-00099878/


 これは、おそらく私(のような訴訟慣れした人間)でなければ太刀打ちできないだろうし、海賊版サイトのブロッキング議論という公益性の塊のような議論において、圧力に折れて記事を削除したら誰もこの注意不足又は認識不足の程度が著しい裸の王様とも言える川上量生さんを止めることはできなかろうと考えたのです。


 ところが、裁判結果を受けて川上量生さんはどうも本件を「挑発」としか受け止めなかったようです。非常に、残念なことです。


 おそらくは、いまでも、一連の議論は誹謗中傷であり、挑発であるとしか思っていないのでしょうが、川上量生さんが封書で送ってきた削除と謝罪の要求は言論封殺以外の何者でもなく、私は一連の指摘に対して誹謗中傷であるとして裁判を起こしてきた川上量生さんのこの「第二裁判」こそ、一番大事な訴訟であると認識してきました。


 本来ならば、この削除と謝罪を求める「第一裁判」も大事なのですが、なにぶん川上量生さんはカドカワ代表取締役を降ろされちゃったうえ、裁判では「自分(川上量生さん)は削除を求めていないし、今後も求めない」と主張しだした時点で、どうも川上量生さんはご自身で吐いた唾をジョッキで飲み干す趣味でもあるのかもしれません。いや、おんどれが書面で削除と謝罪を求めると書いてきたから債務不存在訴訟に発展したというのに、何を言っているのでしょう。圧力をかければ黙るととっさに思ったんじゃないかとすら邪推してしまいますが、死体蹴りにならない程度に、適切に対応をしてまいりたいと思います。


 重ねてになりますが、ここまでやってこれたのも金銭や情報提供でご協力をいただいた皆さま、壇俊光先生、神田知宏先生および対カワンゴ弁護団で対応してくださった専門家の皆さまのお陰と思っております。重ねて深く御礼を申し上げますとともに、引き続きのお引き立てのほどをよろしくお願い申し上げます。


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 日経平均株価が29年ぶりの高値を付けたとのことで湧いている一方、今年度卒業の新卒大学生の就職率がリーマンショック以来の70%を切ってしまいました。これが続くようなら立派な就職氷河期に突入してしまうことでしょう。

日経平均、終値2万6014円 29年ぶり高値:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66316140X11C20A1000000/
大学生の就職内定率69.8% リーマン以来の下げ幅:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASNCK4CR3NCJULFA030.html

 もちろん、コロナウイルスのような強烈な感染症が流行っていて政治的に対策を行う以上、経済が無事であるはずもないので、政治が悪い社会が悪いと言っても仕方がなく、生活を自衛しながら打たれる対策に乗っかって凌いでいくしか方法はないのですが。

 ただ、証券も不動産もやけに堅調で、強い物件はいまなお強く、株価も相場を張っている側ですらちょっと怖くなるぐらいで、まあ、おっかなびっくりなわけです。

 また、youtubeでも喋りましたが、日銀発表で言えばすでに事業者の運転資金を中心とした資金需要はすでにピークアウトし、年末に向けての仕入れがあまり増えなかった(さらに、たぶんハロウィン特需もなかったであろう)ことは間違いありません。各業種の状況で言えば、どこもあまり景気の良い師走とは言えないんじゃないかと思います。



 つまりは、実体経済はズタボロなんだろうけど、証券市場のように公的資金がジャブジャブになっているところは天空の城状態になっていて、これはなんで浮いているんだろう? という話になります。そういう浮いている経済状況で買われる銘柄と生き残る企業に乖離があったとき、結構悲惨な結末になりかねないことは何となく予想がつきます。

 一方で、二期目になり何をしでかすか分からなくなりそうだったトランプさんが負け、ある程度、落ち着いた政権運営をしてくれるんじゃないかと思われるバイデンさんがアメリカ大統領選で勝ちました。グッバイトランプ、俺たちのバイデン。これからは民主党の皆さんと超党派議会の動向を見ながら生きていきます。で、そこにきてファイザーやモデルナが相次いで有効なコロナワクチンの開発に成功。人類は早くもコロナウイルスに勝てる見込みが出てきたわけでありまして、これもまた、証券市場の楽観論に拍車をかけております。

 問題は、熱狂が冷めたときにどうなるのかということです。
 こんな調子がいつまでも続くはずはないんだけど、なにぶん世の中は美人コンテストですので、自分がどう思うかではなく、世の中のお金持ちがどう思うと思うかが問われています。極論、お前らがどう感じようが関係ない以上、「そんなはずはない」と首をかしげながらも上がっている以上は買い上がらなければならない運命にあります。

 翻って、我が国の経済の足元は述べた通りドベカスの状況です。ほんと、どうするのでしょう。

 GOTO イートで無限くら寿司だGOTO トラベルだと騒いでいるうちに、これらのおカネは将来国庫に入るはずだった税金であることにいずれ気づくことになるのですよ。MMT理論もクルーグマンさん指摘の通りケインズ経済学を言い換えただけに過ぎないとするならば、実はいま猛烈な勢いで駄目な経済政策の路線に乗っかっている怖れはあります。あるけど、じゃあどうなのかと言われれば、どうにもならないのですよ。やらないわけにはいきませんから。

 結果として、いまの私たちはどうにもならないトロッコが真っ暗闇の中で猛烈に加速してどこかに向かって行っているのではないかと気づきながらも、降りるに降りられず、ワーワー言いながら身を委ねるしかなくなっているのだろうなあと思います。

 なんかこう、牛肉は腐り際が美味いというか、飛行機墜落間近は無重量状態の浮遊感が体験できますというか、まあもうどうにもならないのだろうなあという気持ちしかないんですよね。

 気休めだろうけど、シートベルトでも締めておこうか、みたいな。

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