いろんなところで2017都議会選挙の総括が進んで、また横浜市長選と内閣改造後を占う話がどんどこ出てきているわけですけど。

民進党蓮舫代表「野田佳彦幹事長以下の執行部、全員更迭」とかいう方針の波紋(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20170721-00073535/ 

 個人的な主観で言うならば、「反自民の受け皿」としての民進党として弱い野党という向きについては、本来であれば政権選択の選択肢として民進党に期待感を持たせるために、という目的が大前提になるので、そこの党首・代表として蓮舫女史が良いのかどうかという発想になるはずです。

 ところが、実際には党内融和の象徴としてとか、野党共闘路線や支援団体である連合からの受け皿の機能さえも衰えて見える部分は、これは蓮舫女史が単体で悪いとは言いづらい部分はあります。何といっても党の執行部全体の問題であって、全部のことを蓮舫女史が指示を出すことなどしないわけでね。

 都議会選挙の自民党の自爆を総括する一方、自爆で浮き上がった票を最後3日で都民ファーストと共産党に攫われて、民進党は票の上積みがほんの数%ほどしか出なかったというのは反省するべきだ、と言いつつも、「自民党でも都民ファーストでも(共産党でも)ない受け皿」である民進党が「民進党に投票するぐらいなら投票に行かない」という選択を有権者にさせてしまった反省はどこでするのかという話になるわけです。

 あんまりテクニカルな話をしても、誰かさんは「それでどうしたら良かったんですか」みたいな話をするので、まあ困ったもんなんですかね。
 というわけで、また明日から普通の引退生活に戻ります(ブクブクブクブク

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 いやね、田野っちが墨田区のプール最高とかいうブログを書いておられたわけです。

墨田区の市民プールが最高すぎて教えたくないレベル http://tano.blog.jp/20170717/sumida

 拙宅山本家の子供たち、あんまりプールに行きたがりません。水泳習っていても、どんなにお外が暑くても、行きたがるスポットは博物館とか展覧会です。まあ、建物に入っちゃえば涼しいんですけどね。行くまでが暑いです、行くまでが。

 で、やっぱり週に一回はプール行こうよってなって、地元の区民プールに足を向けるわけです。某ホテルのプールとかもいいんですけど、値段はともかく「水泳の練習をしたい」というニーズには合わないのです。で、行くのは千代田区のプール。

 これがね、田野っちの言うような至れり尽くせりとは真逆の、質実剛健。設備の良いプールがあるだけ。ただただプール。これ。タオルの貸出もなければウォータースライダーとか何それレベル。ひたすらプール。何も考えず泳げと言われるがごとき、付加価値の無さ。それが千代田区のプール。だいたいどこも千代田区なら一緒。歩いていけるか自転車に乗るかぐらいの違い。

 だがそれがいい。アメニティはないけど大学生と思しき若い職員はみんな礼儀正しいし、清潔で行き届いてるし、ちゃんと温水プールだし、プールサイドは床暖房だし、ジャグジーも採暖室もある。余計な装飾一切なし、それが千代田区。おしゃれなプールで楽しみたいやつはオータニにでも行け。アメニティなら星野リゾートでも足を向けて来い。こっちはひたすら泳ぐだけだ。

 そして、どの時間にプールに到着しても、50分からは強制的に10分間休憩させられる。49分に到着したら1分しかプールに入れない。例外は許されない、ただストレッチしたりジャグジー入って10分間無理矢理休まされる。素晴らしい。ホワイト企業かくあるべき。良いぞ千代田区強いぞ千代田区。

 当然、自動販売機なんかない。冷水機があるだけだ。喉が渇いた? 水でも飲んでろ。水着を洗う場所がないとか、甘えたことを言うな。ちなみに併設されているのは図書館だ。プール上がりに休みたいとかとぼけたこと言ってないで本でも借りて帰れ。別の施設では、他にアメニティはありませんが土俵はあります。四股踏み放題ですよ奥さん。そういう強いメッセージを千代田区政からは感じるわけですよ。なんてったって、5選を果たした75歳区長が小池百合子女史の推薦で無事当選した我が区、千代田区ですからね。

 張り紙がありまして、そこには「このプールではカネとって水泳教えるな」。いい。最高だ。愛しているよ千代田区。泳げればそれでいいんだよ。分かったな。

 おかげで、いつもだいたい空いてます。サービスとは提供されるものではなく、心の中から湧き出すものなのだ、と教えてくれたのが千代田区です。ありがとう。ありがとう。


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 かねてから比較文化論では出てくるネタではありますが、日本人は「自分のことを問われると自画自賛しないで抑制的である」という特質がもろに出てしまうアンケート調査が毎年ありまして。

日本のZ世代は世界に比べて「創造的」ではない?
自らを「創造的」と回答した生徒はわずか8%
http://www.adobe.com/jp/news-room/news/201706/20170629-japan-gen-z.html
Adobeの若年層(12-18歳)に関する衝撃的な調査発表。 - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1130045

 なぜかこの内容を真に受けた中村伊知哉せんせがtweet連投という惨事を引き起こしていて、微笑ましく思うわけです。もちろん、中村せんせが感じた危機感というのは健全なもので、それを否定するつもりも毛頭ないのですが。

 で、過去にもなぜかサーチナでも記事が出るぐらいに、日本というのは文化的な差異もあって創造性は評価されてきておるわけですが、彼我の差というのはごく単純に「身の回りにもっと創造的な人間がいるので、相対的に見て自分は創造性がないのではないか」「まだまだです、自分は」と回答してしまう日本人のメンタリティによる部分が大きいと考えております。

日本人の「創造力がない」という自覚は、外国からの評価に反する=中国メディアが調査結果を紹介-サーチナ http://news.searchina.net/id/1592095?page=1

 この辺は文春オンラインでも記事にしたんですけど、日本人に欧米人と同じ訊き方でアンケートしてはいけない、そこで出た結果を真に受けてもいけない、というのは中学校の公民の教科書に入れておくべき事実だと思うんですよね。日本人は自信がないのではなくて、他人と比較して登るべき山が高いことを自覚する人たちによる社会なのだ、と思うので。

「お陰様で」「ぼちぼち」を世界で盛大に誤解される日本人 http://bunshun.jp/articles/-/2733 

 蛇足ですが、他人に対する評価がとても辛いのも日本人です。

「日本のゲーム評価は少しでも気に入らない点があると極端に低評価になるので海外優先になる」という話を聞いて納得した - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1061605 

 っていうか、多様性って大事だと思うんですよ。

 日本人は創造力が豊かだ、と海外から言われるのも、日本人の育ち方や文化が特殊だからです。で、その特殊な文化を持つ日本人と、世界標準の欧米人とでアンケート結果の傾向が異なるのは当たり前で、そこで「創造力がありますか」と尋ねると日本人が突出して「いやいや、私の想像力なんてまだまだですよ」って謙遜する回答が大多数になるというのは、まぎれもなく世界から見た日本は多様性の象徴であって、あれを見て「ヤバイ、日本人の創造性が危機に瀕している!」とびっくりするのは単なる馬鹿であることをぜひ知っておいていただきたいと願っております。

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 昨今の世論調査の結果を受けて、昨日から取材やらインタビューやら頂戴しておったわけですけれども、これで内閣改造されてうっかり支持率が回復してしまうと、一生懸命安倍政権を叩いてきたメディアは梯子を外されて恥ずかしいことになるわけですね。もちろん、そのまま安倍政権が倒れて禅譲、あるいは総選挙に追い込まれればまた話は別なんでしょうけれども、今回は森友、加計とレイプ揉み消しといった一連の課題や、安倍昭恵女史やら何やら様々問題が立て込んだので「いい加減にせえよ」と女性中心に支持が剥げ落ちた話なので、まあ有体に言えば女性に支持をされそうな閣僚が入閣して前面に出れば一定の回復はするんでしょう。

 むしろ、昨年の「一億総活躍社会」とか、最近の「ひとづくり革命」とか、いろんなスローガンは出てきていますけれども、要するに経済成長を見込んで政権が何をするかというステートメントをどこに持つかが問われているのですが、アベノミクスの息切れ、失速が鮮明だと投資家サイドすらも思うので、何か新味のあるネタを安倍晋三首相を中心に捻り出すのも大変だ、ということです。

 そこにウルトラC的に出てきたのが消費税減税問題であります。え、プライマリーバランスどうするんだよとか、これから社会保障にかかる費用が増えていくのに大丈夫かと思うわけなんですけど、乾坤一擲の策として、支持率回復と減税による景気浮揚効果→税収増ってことで、緩みがちな公明党との絆も回復するし万事OKじゃねーのという話なんですかね。

 ついでにいや、これぞ先を見ないバラマキだと野党が批判することになるんでしょうが、じゃあ批判するお前らは増税路線ですかそうですかとなれば、膨らみかけた野党支持も崩壊に瀕すると思ってるかもしれないんですよね。正直、私にはその辺の機微は良く分かりませんが、目先の政争のために将来の成長余力を食うというのはやめてほしいですし、できれば税収が維持、確保できる手の打ち方をきちんと模索するべきなんじゃないのかな、と思うんですよね。

 そのためには規制撤廃や移民奨励も重視されるんでしょうが、人気取りだ、ポピュリズムだというネタで終わらないようなきちんとした政策論争、財政や人口論、社会保障まで議論が浸透してくれることを期待してやみません、はい。

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 よくビジネス本なんかで「戦国武将に学ぶマネジメント」みたいなのがあるじゃないですか。

 孫子とか徳川家康とか、成功した人物の発言や行動からエッセンスを抜き出してひも解いて「で、お前らはどうなんだ」って気付きを与え行動の変化を促すようなやつ。自己啓発とも言えるし、歴史から学ぶ姿勢を求めているとも言える。良いとか悪いとかじゃなくて、ローマの歴史とか見てみると、やっぱり大いなる人間のつながりの中で、歴史は動いてきて、自分もまたその一端のわずかな一滴なんだって実感できるわけなんですよね。

 んで、本書はそういう日本人の中でも成功した畏敬される戦国武将の一人である「天下人」織田信長の実像に、最新の学説や資料で丁寧に迫る内容です。なんかどこぞのNHKのヒストリアみたいですが、まあ実際そういう本です。

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 ところが、中身を見るとですね、これがまた「等身大」織田信長の人間臭ぇこと。個別にあれこれ書くのは気が引けるんで割愛しますが、まあ要するに「大した器量の武将ではなかったようだ」という事例がこれでもかと書いてあるわけです。さほど先進的でも革新的でもなく、組織的な家内運営をしているわけでもなく、実のところ自分から裏切ったことはなく、信頼している部下や同盟先に裏切られて呆然としている織田信長の、まるで携帯電話販売会社社長が上場してみたらにっちもさっちもいかなくなったような、そういう事例であります。

 私たちの持つ織田信長と言えば、そりゃあもう「信長の野望」であり、第六天魔王であり、楽市楽座をはじめとした経済面での異端児であり、室町幕府よりも天皇家のほうを価値があると見抜いた当代随一の知識人であって、三段撃ちであって、桶狭間なんですよね。

 でも、資料や周辺の状況を詳しく見てみると… というネタが詰まった本書を読むと、もっともっと近いところから虫眼鏡で織田信長をつぶさに観察するような舐め回し方がとても心地よい。うーん、なるほどと。



 正解など絶対にない歴史の、知識を更新する喜びってやつでしょうか。従来の怖い織田信長像だけではない、いろんなネタが詰まった一冊で、お薦めです。


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