仮想通貨(暗号資産)取引の世界で頑張っていたKAZMAXこと吉澤和真さんが薬物の件で御用になってしまいました。非常に残念なことです。

資産50億円トレーダー・KAZMAX、麻薬取締法違反の疑いで逮捕!「マジやばいのあるから来て」 
https://bunshun.jp/articles/-/15389

 なぜか文春が第一報になっているんですけれども、いったい誰がタレ込んだんでしょうか。

 また、半年ほど前に別件で問題になっていたので、KAZMAXさんやサロン周辺の面白メンバーの話は有料メルマガのほうで序文の記事にしたところ、KAZMAXさんのお陰で大変な目に遭った方々から素敵なご連絡を戴いたりもしていました。いまとなってはさすがに事実関係を追うこともなかなか大変ですので、本当か嘘か分かりませんが、KAZMAXさんもなかなか業の深い世界で思い悩んでいたのだなと思わずにはいられません。まあ、何といってもおカネは拾うものだそうですからね。売り文句とはいえ、そんなわけねえだろと思うわけですが。

人間迷路 Vol.264 仮想通貨改め暗号資産、オンラインサロンにフィンテック、人工知能と世の中魑魅魍魎が跋扈しすぎな件』―夜間飛行 http://yakan-hiko.com/BN8796

 で、KAZMAXさんの件で言うならば、アクセスジャーナル(山岡俊介さん)で報じられたオウケイウェイヴ社の松田元さんも名前が取り沙汰されていました。さすがに薬物関連は無関係じゃないのとは思いますが、なんかいろいろとややこしそうですね。別件もあって裁判になったようですが、いったいどうなったんですかねえ…。

アクセスジャーナル 「ウルフ村田」も推奨ーー詐欺的投資塾入会を勧誘するKAZMAXの背後にあの松田元氏 http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=8335

「オウケイウェイヴ」松田元社長を告発、集団提訴などの動き https://access-journal.jp/12068

 KAZMAXさんの逮捕からストレートに別の犯罪(仮想通貨取引を通じた投資詐欺や韓国などを通じた租税回避・脱税に関する問題)にまで発展するとは思いませんが、金融庁も警察庁・警視庁も仮想通貨絡みでは失点も多かっただけにあれこれ考えるのではないでしょうか。

 さらに、KAZMAXさんははあちゅう(伊藤春香)さんや落合陽一さんらとの交遊をTwitterで披露し、無事炎上してツイート削除するという騒ぎも引き起こしたかと思えば、DMMからはオンラインサロンを追放されてしまうなどの逸話にも事欠かず、ちょっと可哀想だなと思います。「KAZMAXさんに騙された」と思う人にとっては、芸能人やはあちゅうさんとの交遊を羨ましいと感じるかもしれないし、養分構造はどうしてもこの世界には付き物なので吸い上げられたことを後から知る立場の人にとっては今回のような事件があったらたまったもんじゃないとは思いますが。

 あれだけ才能があり、物事に集中できる人だったのに、ひとたびお金の魔力に吸い付かれると人間はこうも簡単に闇に吸い尽くされてしまうのかと感じるぐらいにKAZMAXさんの一件は「マジか」という思いでしたし、良い意味で、心を入れ替えて再起してもらいたいと願っています。人間、そういう回り道もあり得ることだし、自分で道を切り開いてきた部分もあるでしょうから、KAZMAXさんの人生にさらに先に光があり、いったんは暗闇で途方に暮れることはあってもまた歩み出していってほしいんですよね。

 むしろ、本当の更正、再起があるのならば、人の好き嫌い、恨みは別として、どういう生き方をしていきたいのか見定め、話すべきことは話し、自らを律してその才能を活かせる道を拓いていってほしいと願うのみです。

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 先日、情報法制研究所の共同研究先でのシンポジウムや政策調整会議(らしきもの)があり、永田町をハシゴする機会がありました。

 話自体はまっとうな内容であり、先生がたも相応に真剣に取り組まれる中で「いますぐ法律にして政治家としての仕事をまっとうすること」と「そうは言っても、現実はすでに悪化しているのだから、目の前で起きている問題が直接解決できること」との相克を乗り越えなければ「法律ができて、その問題がきちんと解決する」という救済にはならないわけです。

 そうなると、現状維持でいいと考える人や、場合によっては利害関係において正反対の人たち両側からの議論を受けて審議することになるわけですけれども、例えばプロバイダ責任制限法があったとして、これの改正をするべきか、改正をするとしてどういう内容にするべきかという議論が出ます。もちろん、既存のプロバイダの人たちはこれ以上ネット上の変なことでいちいち法務対応することのないよう改正に後ろ向きな一方、このプロ責法ゆえにいろんな問題を解決できない人たちは早く改正しろよと働きかけるのです。

 さらに、関係する役所は多岐に渡り、そこに介在する政治家さんも複数出てきます。メルカリなどC2Cの件でも、金融庁、警察庁、消費者庁に総務省、経済産業省、場合によっては財務省と、いろんな役所がエアポケットに入るので何か一つ変更しようとすると大変なことになります。最近ではパブリックアフェアーズなどと言いますけれども、つまりはロビイング活動をしながら各役所に呼ばれたり政党に行ったり議員会館で議員さんにお願いしたりということで、面倒は多くなります。

 で、そういう話をしていると「先日、ここに誰それが来て、こんなことを言っていった」という話と共に、かなりの割合で欠席裁判が始まるのです。何それ怖い。自分のいないところで何を言われているのか分からんぞと思うわけですけれども、議論の道筋があって、政策論争があれば、誰それが何を言い、有識者として業界関係者は紅組、この大学教授は白組だということで、いわゆる「陣営」が決まってきます。これはもう、しょうがないことだと思うんですよね。

 そうなると、例えば著作権法改正議論において目立つ人が何を言うかは必然的にみんな耳に入り、整理総括の対象となります。あの大手出版社はこういう立場である。こっちの作家はあんなことを言った。その結果として、業界は概ねこういう問題を抱えていて、このような法律にしてもらいたいのだろう。だが、それって実効性があるように法制局と話ができるのか。なんてことを整理しながら匍匐前進するようにゆっくりと話が進んでいきます。

 然るに、一方的な立場から強く政策主張をする人はノイズと判断され、せっかくいろんな実績があり活動を続けているのに「まあ、あの人はああいう人だから」というネガティブリストに入ってしまうことが往々にしてあります。著作権法改正や200個問題、プラットフォーマー規制、公取委などでの話では特に端牌扱いされると重要なことを言っているのに門前払いされてしまうケースがあるんですよね。本丸である会議体があり、そこで偉い人が議論しているところへ、一番大事な当事者の人たちの声が届かないってことはごく普通にあります。

 また、酷い場合は役所そのものが問題解決における所轄官庁であるにもかかわらず当事者能力を欠いてバンザイしてしまうことがあります。あの課長が来年人事でいなくなるからその前に通常国会で改正案をどうにか捻り出そうとか、省庁間協力の座組は年内で終わりになってしまうので調査部会から来週までに具体案を出してくれなどという途方もないオーダーが降ってくることもあるのです。いや、政策議論に直接かかわらないから調査部会なんですけど。

 さらには、与党と野党の間でたいして重要ではないけどバーターの具としては必要な案件があると、当事者の抱える問題や困惑とは異なる次元で譲歩する材料として改正案を条文つきで出せとかいう話になる。え、それをバーターにするって、次の国際会議でも我が国の代表は赤っ恥をかきにいくことになりませんか。

 政治家の側としても、議員さんたちはどうしても災害対策や都市開発など目立つしおカネの大きく動くところは興味も関心も示してくれるけど、政治的にまったくおいしくなく、票にもおカネにならないことに対しては(結果的に、当たり前のことですけど)とても冷淡です。もうリミットに向けてカウントダウンが始まってるのにレクのための時間を用意してくれない。

 それが政治なんだよと言われればそれまでなんでしょう。だけど、消費者系や著作権方面、あと技術への理解が面倒くさいネット関連、何をしても叩かれる業界関連法がらみは、各お役所のノンキャリの皆さんがせっせと問題を積み上げてうまく対処をされています。ああこれが日本の官僚組織の末しょう神経の強さなのだなとここ数年実に体感するところなんですけれども、この辺ももうそろそろもたなくなってきて、よりカジュアルにいろんな話題が乱舞する「目立つ」「カネになる」案件だけはメディアも取り上げるから、それじゃいっちょ一肌脱ごうかって議員さんが動き出す、でもそれは社会的に特定の人たちが儲かるだけであって日本人全体の利害からすればたいして重要でもないしょうという話が優先されるのも、仕方のないことなんでしょうか。

 あるお役所の人たちは、ほとんど日常業務と各種調整で文字通り瀕死になりながら命を削って現場対応を進めている状態なのに、いまいちその辺の迫真が理解できないお偉方がさしたる価値も意義もない会議を乱発して報告書を出させ雛壇に多忙極まりないお役人を並べようとするものだから、真の意味で霞が関が不夜城になっているのはもう少し省みてあげて欲しいと思います。

 議員さんもお役人さんももっと価値のある仕事に取り組みやすい環境ができれば、いろいろと調べものしたりアイデアを出したりする側もできる範囲が広がりますし、いいんじゃないかと思うんですけどねえ。




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 先日、戸田総合法律事務所の中澤佑一先生が提訴されたブロッキング訴訟の控訴審判決が出て、被告となったNTTコミュニケーションズの主張や知財本部も併せて「三方一両得」的な内容になりました。

NTTコム・ブロッキング差し止め訴訟、原告弁護士の請求棄却「必要性認められない」|弁護士ドットコムニュース
https://www.bengo4.com/c_23/n_9362/

 あくまで「ブロッキングを行うことに対する差し止め請求」なので、判決としてはサイトへのブロッキングを行う必要性は認められないという内容になっていますが、さすがに東京高等裁判所、今回問題となった海賊版サイトへのブロッキング問題について、きちんと踏み込んで判決文を書いておられます。

[引用]「本件ブロッキングを実施した場合には,第1審被告によりユーザーの全通信内容(アクセス先)の検知行為が実行され,このことが日本国憲法21条 2項の通信の秘密の侵害に該当する可能性があることは,第1審原告が指摘するとおりである。児童ポルノ事案のように,被害児童の心に取り返しのつかない大きな傷を与えるという日本国憲法13条の個人の尊厳,幸福追求の権利にかかわる問題と異なり,著作権のように,逸失利益という日本国憲法29条の財産権(財産上の被害)の問題にとどまる本件のような問題は,通信の秘密を制限するには,より慎重な検討が求められるところではあるが, 訴訟費用の負担の問題の結論を左右する問題ではないものというほかはない。」(東京高裁令和元年10月30日判決)-ここまで-

 何度読んでも味わい深い判決ですね。

 一文ずつ読んでみましょう。

[引用]本件ブロッキングを実施した場合には,第1審被告によりユーザーの全通信内容(アクセス先)の検知行為が実行され,このことが日本国憲法21条 2項の通信の秘密の侵害に該当する可能性があることは,第1審原告(山本註:中澤先生のこと)が指摘するとおりである。-ここまで-

―― ブロッキングによる海賊版対策が、日本国憲法21条2項の通信の秘密に該当する可能性を指摘しています。ありがとう高裁。これは、かの議論で我らの森亮二先生が状況の概要整理として官邸に提出した内容と100%一致するものであり、まさに不動の守護者森亮二の名前に恥じない堂々たる正論であったことは言うまでもありません。川上量生さんに届いてほしい、味わい深い一文です。

[引用]児童ポルノ事案のように,被害児童の心に取り返しのつかない大きな傷を与えるという日本国憲法13条の個人の尊厳,幸福追求の権利にかかわる問題と異なり,著作権のように,逸失利益という日本国憲法29条の財産権(財産上の被害)の問題にとどまる本件のような問題は,通信の秘密を制限するには,より慎重な検討が求められるところではある(略)-ここまで-

―― そして、緊急避難についての言及です。ありがとう高裁。例示は児童ポルノ問題まで踏み込んでいて、丸橋透先生ほか、児童ポルノで被害に遭われた子たちの救済についてギリギリまで議論してきた関係各位の議論が、しっかりと高裁判決文にも判断として掲載されております。川上量生さんに届いてほしい、味わい深い一文です。

 よりテクニカルに言えば、海賊版を含む特定サイトへの電気通信事業者によるブロッキング問題は遮断行為ではなく検知行為の問題であり、日本の司法は本件についても通信の秘密直接適用説であることが明確になったという点で、極めて意義深い裁判ではなかったかと思います。改めて、こんな(差し止め自体は)勝てるはずのない徒労以外ない裁判で高裁判決を取ってくださった中澤佑一先生には感謝しかない一件です。日本の司法が何を考えているのかが私も理解できて幸せです。本当にありがとうございます。

 一方、川上量生さんは先日の朝日新聞のインタビューで「それでもブロッキングは必要ですか」と煽られて語った内容がありまして、実に見事なカウンターアタックをその眉間めがけて高裁にぶち込まれたことになります。彼は何でこんなインタビューを受けてしまったのでしょう。

 なんかこう、川上量生さん関連は毎回「川上量生さんが大上段に何か言う」→「状況が動いて全否定される」の繰り返しで、私との話でも「NTTグループがブロッキングするようですが」「それは嘘だ」→「NTTがブロッキング発表」とか、「クラウドフレアは情報開示しない」→「山口貴士さんが頑張ってクラウドフレアから無事情報開示」など、この人わざとやってんのかと思うほど状況が見えていないように思うんですよね。

 今回も「川上量生さんが朝日新聞で『ブロッキング議論があったから海賊版議論が進んだ』と自画自賛する」が「高裁が判決でブロッキングの検知行為そのものの違憲性や違反の可能性を指摘する判決を出す」って流れになっていて、一般論として、人間落ち目になるとこういうことが次々と起きるのか、それとも元からこの程度の人だったんだけど一発当たっていたのでみんな明示的に認識していなかったのか、良く分かりません。

川上量生さん、いまでもサイトブロッキングは必要ですか:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASM9N468TM9NUCVL00H.html
川上量生さん、素人サイトのガセネタに引っかかって、ぬか喜びをした模様 #川上量生 - やまもといちろう 公式ブログ https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13237114.html


 児童ポルノの緊急避難の正当性に触れ、そのうえでブロッキングのような財産権に緊急避難性があるわけないだろと高裁に真っ二つにされておるわけですけれども、先日も、不思議なご人格の元社員にドワンゴ退職エントリーをぶちまけられ、事情を知る有識者にフォローされていました。もちろん川上量生さん一人が悪いという話ではなさそうですけれども、一時期は日本のデジタル文化を率いる寵児として第一人者扱いされた足元ではこのような話があり、そしてブームが去った後はゴミのような話題しか残らないという残念な状況になっているあたりは、川上量生さんにそこはかとない同情を覚える次第です。

 上手くいっているうちは周りをイエスマンで固め太鼓を叩かせて悦に入っていたけど、いざ風向きが悪くなってカネがなくなると太鼓を叩く人がいなくなり、茶坊主もお茶を持ってこなくなって、残念な人だけがまだ自分の身の回りに人垣があると思ったまま放言を繰り返している的な。物悲しい。

ドワンゴのslack事情 https://anond.hatelabo.jp/20191102095312

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 すでに一部ではご回覧いただいておりましたが、改めて告知など。

 2019年11月25日、19時から。八重洲ブックセンター本店にてということになっております。
 
白桃書房デジタルソサエティ関連書籍フォローアップサイト https://topic.hakutou.co.jp/digitalsociety/archives/364 


Amazonリンクはこちら 『激動の時代のコンテンツビジネス・サバイバルガイド』

 本件、なかなかの力作でありまして、従来のコンテンツ事業が如何にしてデジタルの荒波に揉まれて業界の大きな転換を余儀なくされたかというテーマで各分野の産業を網羅した内容です。

 私も地味に本書で解説など寄せさせていただいているのですが、今回は本書の訳者であられる小林啓倫さんとのトークイベントが企画されたということで、個人的に総立ちであります。

 実は、非常に近い界隈で棲息している小林さんと私のはずが、なぜか今日にいたるまでお目にかかる機会はなくて、以前マストドン 次世代ソーシャルメディアのすべて (マイナビ新書)を執筆しておられた際は、畏友のコグレマサト、いしたにまさき、堀正岳各氏が名を連ねておられるにもかかわらずお会いしたことはないという。また、まつもとあつしさんもイベントで遠巻きに存在を確認した程度で、しっかりとお話をしたことはないのです…。なぜだ、こんなに世界は狭いはずなのに。

 とはいえ、こちら方面の事業コンサルや投資も粛々と手がけてきた私としても、今回小林さんとこの本の出版でご一緒できたことは何よりの誇りですし、もしも家庭の事情がひと段落したならば、改めて勉強をし直してこの業界のさらなる発展の礎の置石の一個ぐらいにはなりたいと願っています。

 そして、私たちの住まうこの世界が、技術革新によって様変わりしつつもこんなにも豊かで、より良いものになっていったのだという振り返りが、本書『激動の時代のコンテンツビジネス・サバイバルガイド』で一望することができます。先日、某大学で学生さん向けにお話をする機会があったので、本書の一節を切って出したら、レコード業界の変遷も含めた内容はすでに「産業史」の一部になっていて、昭和からデジタルと一緒に歩いてきた私たちとは全く違う感慨を若い人たちは持つのだということを改めて知りました。

 彼らからの反響の中で、何よりも大事なことは「何かを知り、脳みそにインプットする方法は技術と共に移り変わっていくのだ」という点で、そこにビジネスモデルが如何に巧緻に組み上げられていようともデジタルの奔流の中で新たな価値を創造するために私たちは住み慣れた世界をいずれは捨て、どんどん新しいことにチャレンジしていかない限り埋没していってしまうのだということを本書は教えてくれるのです。

 そんな話も含めて、当日は小林さんと長い目で見た業界の変遷、そしてこれからどうなっていくのかを交えながら、思うことを語ってまいりたいと存じます。もしもご関心のある方は是非本書をお手に取り、イベントに参加していただければ幸いです。

白桃書房デジタルソサエティ関連書籍フォローアップサイト https://topic.hakutou.co.jp/digitalsociety/archives/364

 くれぐれも、会場をうっかり爆破予告をしたり、トイレで後ろから刺したりすることのないよう心からお祈りしつつ、皆様のお越しを心より待っております。


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 巨大台風一過ということで、凄い快晴になって気温もぐんぐん上昇して夏本番の東京界隈ですが、一昨日から昨日にかけて、かなりの暴風雨が吹き荒れて本当に往生しました。これはもうなるようにしかならないと思い、テレビ観ながらの宅飲みを決め込んでビール出してきて飲んでたんですが、階下は雲が低くて実に微妙でした。低気圧ってほんと何か変なのが降りてくる感じがします。亡くなられた方は大変気の毒ですが想定していたほどの大事件もいまのところなくて良かったですね。

 で、テレビで連呼されていた「落ち着いて、命を守る行動を取ってください」という表現、凄く大事なことだと思うんですよね、災害で大変なところを田んぼや川の増水の様子を観に行って死んでしまっては元も子もありませんから。また、もう台風が吹き荒れてしまっているところでうっかり外出して身を危険に晒すよりは、頑丈な建物の上階にいてじっとしていることがこの手の災害では一番の方策であることは良く分かっています。

 もちろん、そう呼びかけられたところでどうにもならないだろうという気もします。東京都でも、荒川区や江戸川区、墨田区のあたりは台風による堤防決壊だけじゃなくて高潮にも注意しないといけないし、いま「高いところへ逃げろ」と言われても、もう逃げられる状態にないわけでね。

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 まあ、意識高い系東京都民としてはそういう事態に追い込まれて右往左往する前に、なるだけきちんと備蓄の水や食料を買っておくことや、乾電池や懐中電灯、バッテリーなどの準備は大事だってことは分かってます。ですけど、あればあったで「あれ、3日分しかないお。これでうっかり本格的にここが陸の孤島になったらどうなるだろう」とか「目の前に流れている神田川が御茶ノ水駅を超えてこっちにきたら大丈夫か」などと余計な心配を始めることになります。

 高い建物に住んでいたら住んでいたで、台風のような大風だと建物全体がギーコギーコと音を立てて揺れるわけでありまして、猫ちゃんは暴れるし、赤ちゃんも泣き止まないので、まったく落ち着きません。

 そんなわけで、心配なので雨脚が強くなる前にと思って買い物に出かけると、みんな似たようなことを考えているのか見事に商品がない。


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 雨に濡れながら、戦果なしで帰宅するわけであります。ハイリスクノーゲインですよ奥さん。

 でもまあ、家庭の中では台風がゴーゴー言わせる風の中で、家族みんなでワイワイ言いながら一日中ごはんを食べ、テレビをみんなで観て、穏やかに過ごしました。

 で、朝になって地域の活動に出てみると、さすがに都心なだけあって堅牢な建物の上階に避難するなどして、みんな無事で、落ち着いた表情をしていました。あら、元気なら何より。意外としぶとくて安心しました。

 交通機関が死んでいるので、仕方なく車で浜離宮経由で青海方面に行くのですが、例のトライアスロン会場の近くを通ったら大変そうな物体がたくさん浮いていました。大雨だからあれこれ垂れ流しになるのは仕方がないとはいえ、大腸菌祭りと流木大集合のコンボって結構しんどいと思います。小池百合子が悪い。

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