懸案もあるので、行きたくもない韓国ソウル出張を強行しましたが、案の定それほどの実りもなく早々に切り上げて帰国することにしまして。

 顛末については、一部メルマガにも書きました。

韓国情勢「再評価」で、問題知識人が炙り出されるリトマス試験紙大会と化す | プレタポルテ by 夜間飛行 http://pret.yakan-hiko.com/2019/08/24/yamamoto_190824/
やまもといちろうの『人間迷路』 | The Book Project 夜間飛行
https://yakan-hiko.com/kirik.html

 これはもう駄目かも分からんねって思います。というか、話が通じないってのがここまで酷いことは無かったぐらいに、ちょっとあり得ない話の連続です。FNNでは日韓議員セミナーの様子が報じられていましたが、民間や情報関係でもほぼ同じような状態になっていて、本当にそう思っているのか不思議なぐらいに説明にも釈明にもなってない政府見解を繰り返し、真意を問うと怒って反駁する、の繰り返しでした。

韓国ネタは膝から崩れ落ちる系が多い|山本一郎(やまもといちろう)|note(ノート) https://note.mu/kirik/n/n63bc6b9e8a8d
「ギャップがありすぎてダメ」日韓の“議員対話”で見えた関係修復の難しさ - FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/posts/00047845HDK 

 相互理解には程遠いんですが、このような事態になる前にも交流する中で違和感が拭い去れなかったわけですけれども、私の理解には及ばない別の何かの力学でも働いているんでしょうか。

 ただ、救いなのは韓国国内も、青瓦台内でも、一枚岩というわけではなく、一線を超えないような対話を行うべき、という議論はある、という点です。それでも、彼らの話を聞いていると「我々韓国の言い分は正しい、だが日本の話も聞くべきだ」という、どういう理由でか韓国側がしぶしぶ仕方なく譲歩してやるか、そのためにお前ら来たんだろぐらいの態度でおるわけです。

 私は日韓関係については完全な素人で、行きがかり上しょうがないところでご一緒しているわけですけれども、少なくとも貿易や通商の観点から申しますと客観的に見ても韓国の言い分はあり得ないわけです。というか、これがロシアや第三国との取引においても、なぜ貿易保険が必要か、どうして与信管理がない取引はあり得ないのかといった、基本的な取引の常識のところから欠けています。

 ギリギリのところで言えば、いままで韓国政府や韓国企業がそういう要望を強く出せば、日本側が何とか話がまとまるよう譲歩したり取引の仕組みで善処してきた、それが当たり前の日韓貿易の一場面だった、ということなのかもしれません。

 詳細の部分は東京に戻り次第、各方面に報告しつつ、具体的な問題が明らかになってから報じられることでしょう。しかしながら、いちど信頼が失われると本当に酷いことになるなあというのは、二国間交渉のむつかしいところだなと再認識をしました。まだしばらく余波は続きそうです。困ったことに。

(追記 22:43)

 蛇足ながら、今日日本側の某委員から「韓国は誰かから言わされているのか」という質問が何回か出たんですが、いずれも「我々固有の意志だ」と繰り返しご説明されました。その中に「選挙に拠らない民意もある」とかいう趣旨の発言もあり、あーあと思うわけであります…。




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 騒ぎが拡大しているようですが、どうもメディアラボの伊藤穰一所長が謝罪に追い込まれたようで、周辺の問題もかなりいろいろと掘られ始めているようです。

疑惑の投資家に絡むスキャンダルに揺れるMITメディアラボ--研究者2人が抗議の辞任 https://japan.cnet.com/article/35141599/
性虐待の米富豪、MIT機関に出資=研究者抗議、日本人所長が謝罪:時事ドットコムint https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082300400

 もちろん、問題とされたエプスタインさんは残念なことに自ら命を絶ってしまったので、良いこともたくさんしてきたはずの彼の功罪についてきちんと本人から弁証することはついになくなったのは残念なことですが、一方で、そういうエプスタインさんに受益してきたMITメディアラボ関係者から具体的なコメントが出ないようであるのが気がかりです。

[引用]

メディアラボの伊藤穰一所長はウェブサイトに15日付で謝罪文を掲載。2013年にエプスタイン被告と知り合い、メディアラボや自身が保有する複数のファンドに出資を受けていたことを明らかにした。

--ここまで--


 で、それまでフェミニズム活動などを通じて活躍されているスプツニ子こと尾崎マリサ優美さんについては、MITメディアラボでその2013年から助教になり、いまは東京大学生産技術研究所RCA-IISデザインラボ特任准教授に就任しておられるわけですが、どういうわけか、本件に関してあまり公にコメントしておられず、また、彼女のTwitterも問題が拡大して教授の抗議辞任が行われた8月20日以降ぴったりと更新されなくなってしまいました。

https://twitter.com/5putniko

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082300400

 いろんな話が出ているようですが、伊藤さんの釈明・謝罪文とは別に、性犯罪についても含めて事実関係がきちんと聞けるといいなあと思っています。「もう無関係です」と言ってくれればそれでいいんですが。


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河野太郎外相が、中国の王毅国務委員兼外相に香港問題の平和解決を求める日本の立場を伝えてくださいました。

 大変ありがたいことです。

河野外相、香港情勢に憂慮 中国外相に「対話解決を」 | 2019/8/20 - 共同通信 https://this.kiji.is/536526823220380769

 民主主義国として、参政権のない香港市民のデモが拡大している状況が武力的に解決され抑圧されることのないようきちんと求められるというのは重要なことですし、日本国民としても友好関係にある香港が平和と安定を取り戻してくれることを期待してやみません。

 一方で、アメリカと中国との間の対立が激化していく中で、アジアの一員として日本の立場は中国との関係改善を重視していく姿勢はありますが、中国との関係を香港問題とバーターにすることなく個別に話し合えるよう手当てしているというのは大事なことで、この面からもバランスとして日本にとっては良い形でメッセージを伝えられたと思います。

 河野太郎外相には、改めて御礼を申し上げたいです。

香港を見捨ててはならない「3つの理由」(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20190819-00138895/
香港における政府当局による強権的な動きをけん制するため、日本版『香港人権・民主主義法案』の議論を開始することを日本の国会議員に求めます!
https://www.change.org/p/%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%93%A1-%E9%A6%99%E6%B8%AF%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%94%BF%E5%BA%9C%E5%BD%93%E5%B1%80%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BC%B7%E6%A8%A9%E7%9A%84%E3%81%AA%E5%8B%95%E3%81%8D%E3%82%92%E3%81%91%E3%82%93%E5%88%B6%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%89%88-%E9%A6%99%E6%B8%AF%E4%BA%BA%E6%A8%A9-%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E6%B3%95%E6%A1%88-%E3%81%AE%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%AB%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99

 末筆になりますが、私のTwitterアカウントは河野太郎さんにブロックされていました。


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 昨日夕刻に告知させていただいたJILISのセミナーですが、応募多数で半日経たずに120席満席になってしまい座布団が多数飛んできたため、場所をより大きい一橋講堂に移して実施することになりました。

 突然の活況に、板壁も湧き立っております。

「第2回JILIS情報法セミナー in 東京」 就活サイト「内定辞退予測」で揺れる“個人スコア社会”到来の法的問題を考える 〜現行法の解釈における課題と個人情報保護法改正への提言〜
https://jilis-tokyo-02.peatix.com/

【告知】9月9日、リクルート内定辞退予測問題を受けて、JILISでセミナーをやります - やまもといちろう 公式ブログ https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13232988.html

 もしもご来場を検討しておられる方は、ぜひご参加賜れますと幸いです。

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激化する香港情勢については、非常に憂慮しておりまして、私もnoteやヤフーニュース個人の場を借りて、日本として、日本人として、香港市民のデモに対して平和的な解決を求めるべき、という記事を書きました。

香港が大変すぎて、見ていて悲しい|山本一郎(やまもといちろう)|note(ノート) https://note.mu/kirik/n/n54e0bae5bd49
香港を見捨ててはならない「3つの理由」(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20190819-00138895/

 この中で、『香港における政府当局による強権的な動きをけん制するため、日本版『香港人権・民主主義法案』の議論を開始することを日本の国会議員に求めます!』という署名活動にも呼びかけ人として私個人も賛同しているのですが、公明党の遠山清彦さんや、自由民主党橋本岳さんら訪中議員団(第7次日中次世代交流委員会訪中団メンバー)11名がさっそく中国側当局者に香港問題について見解や方針について問い質しています。

橋本岳 -Facebook
https://www.facebook.com/gaku.hashimoto.3/posts/2928336430574249
香港情勢、沈静化に自信=中国高官
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190819-00000100-jij-cn

 国対国の関係においては、中国発のリセッションが目の前に迫っている中で、中国側もアメリカとの対立に対する「バックドア」として、日本との関係改善に乗り出している状態ですから、安倍晋三政権としてはやはり中国との信頼度を回復する方を日本として優先するというのも分かります。

 一方で、国際的な世論を命綱にするように、悲壮な大規模デモを香港市民が繰り返している件については、アメリカや日本のような民主主義国こそ彼ら香港市民の側に寄り立ち、香港を捨て石にしない、見殺しにしないで彼らの生命の安全と尊厳を守るよう、そして返還後50年は政治体制を変えないなどとした一国二制度の遵守を最低でも中国には守ってもらえるよう手配するべきだと思うわけです。

 しかしながら、周知の通り10月1日の国慶節までに香港デモを武力制圧なしに沈静化させるというのは、いかに中国が強権政治を揮おうとも実に厳しいものがあります。この香港デモの長期化が続けば中国国家主席である習近平さんの指導力に疑問を呈される事態となり、景気後退と相俟って一気に中国政治が流動化する可能性さえ秘めています。

香港からマネー流出の兆し、デモ深刻化受け
https://jp.wsj.com/articles/SB11242116211589053556304585497040778510922

 「逃亡犯条例」の影響で起きた社会不安から香港の市場が動揺した結果、香港ドルのドルペッグが崩壊すると、これまた通貨危機や世界経済への負のインパクトが増大することは間違いないので、平和な世界によって最大の利益を得ている我が国日本としても、改善を図る日中関係とは別にきちんと香港問題への対処を求めていかなければならないと思います。

 そのような環境下で日中次世代交流委員会訪中団が中国にこの問題を問い質すことができたというのは絶妙なタイミングでしたし、良い形で布石になったのではないでしょうか。
 やはり、不測の事態を迎えるにあたり考えておくべきことは、最悪のシナリオも考えたうえで「ほら! ボク言いましたよね!!」と先回りして釘を打っておくことであって、これをきちんと取り回しながら日本のプレステージを引き上げ、限りある日本の外交資源を有効に活用していければと思うわけであります。

 蛇足ながら、経済的に豊かな中国系移民(中国本土からが多い)が多いカナダ・トロントでは、英語もまともに喋れるようにならない現地の中国人の若者が、ポルシェなど高級外車に中国国旗立てて「反香港デモ」をやっておりまして、無事英語圏の皆さんの反感を買っておられ心が暖まりました。

 我が国でも、SEALDsが香港支持デモをやっているようで、あちこちでいろんなことがありますね。

有一种爱国,叫在多伦多“豪车炸街”
https://mp.weixin.qq.com/s/GR8NYKiOfK9vFxMKcFygjg
http://web.archive.org/web/20190820053200/https://mp.weixin.qq.com/s/GR8NYKiOfK9vFxMKcFygjg

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