月別アーカイブ / 2021年06月



乱の記事ばかり更新しておりますが、実は今月の19日には国立能楽堂にて「潤星会」という家の会があります。私は清経を勤めますので、是非お近くの方はいかがでしょうか。

潤星会は祖父の山田純夫が始めた個人主催の会で、今年で33回目となります。おそらく本年が最も集客の宜しくない御年となりそうです。

座席は半数制限を行なっております。指定席は一松文様のチケット販売です。コロナ禍に加えギリギリ緊急事態宣言中での実施なので、十分に対策を講じて開催いたします。何卒宜しくお願い申しあげます。

今回は例年のように広くご案内を差し上げることを控えております。いつもお越し頂いている方にご案内が届いていない事もあるかと思いますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

チケットは以下のフォームより必要事項を記入の上、ご送信頂けますと幸いです。席の希望も極力受け付けますのでお伝えください。

他には、師の金剛宗家による仕舞「野宮」、大藏吉次郎先生による御狂言「富士松」、山田純夫の能「西行桜」となっています。

私の勤める清経では、ツレを後輩の向井弘記さんにお願い致しました。清経のツレは半分主役のやうな大役です。是非応援宜しくお願い申し上げます。







小書のこと
今回の乱に付いている小書の名称は、「和合之舞」なのですが、先輩方が日頃は「ソーノマイ」と仰っていた気がして(曖昧)、私も猩々が2匹で舞うものは「ソーノマイ」と記憶していました。なので、チラシを見た時には、「あれ?記憶違い?」と思い、確かに和合とも聞くなあ…と自分の知識を上書き修正していました。
しかし、師(宗家)が稽古終わりの雑談中に仰いました。

「うちの小書は元々、和合之舞ではない」

…よくよくお話を伺うと、本当は「双之舞(そうのまい)」という名称が金剛流では古くからある小書なのでした。おそらく途中で宝生さんから小書きの名前を頂いて、そこから和合とも呼ぶようになったようです。(一応、不確かです)

ちなみに、和合というのは"夫婦"のことを指しますので、和合之舞というからには、今回はシテの豊嶋晃嗣さんが男役、ツレの私が女役という設定になるようですが…? 双之舞ということであれば、性別は関係のない猩々同士となります。

まア、いずれにしても別人格です。気になる型の違いについては、個々の性格を残していても良さそうです。

今回の名物「乱れ足」について、豊嶋さんの足遣いと、私が習った足遣いは、だいぶ異なりますから、ある意味、見どころなのかもしれません!


また、和合、つまり夫婦のつもりで演じる場合、男役の猩々には強めの男らしい面、女役には優しめの面を掛けさせるようです。金剛流は"面金剛"といって、至高の能面がたくさん有りますので、どれを拝借できるのか、今から楽しみです。




                活動報告                 

本年6月に「第30回記念 京都若手能」にて、金剛流能「乱-和合之舞・置壷」のツレを勤めます。常は猩々が1人のところ、今回は2人目がおります。ツレと言いましても両シテ扱いの大役です。応援宜しくお願い致します。

チケット受付はこちらからお願い致します🤲

本年6月には、東京の家の会"潤星会"にて、能「清経」を勤めます。場所は国立能楽堂です。このやうなご時世ですが、ご興味おありの方は是非お越しくださいませ。
チケット受付はこちらからお願い致します🤲

こちらは金剛流能「雪」を無観客公演にて実施してYouTubeに掲載したものです。能楽をまだ観たことのない方に向けて作りました。(じっくりご覧になりたい愛好家には物足りないかも)



3/26 東京・水道橋 宝生能楽堂
宝生会 夜能  金剛流能「葵上-梓之出-」

是非、チャンネル登録をお願い致します。活動の励みになります。

山田伊純の公式サイトです。お仕事のご依頼やお稽古体験希望などは【お問い合わせ】よりお願い申し上げます。



稽古初日
今回の和合之舞は大先輩の豊嶋晃嗣さんと勤めます。相舞は約束事が非常に多いので、初日は合わせ稽古を致しました。
同じ流儀の型でも、家によって多少違いがあります。同じ師を持ってしても、習う年が異なれば、大きく違うこともあります。これが口承の伝統芸能あるある、なのでしょう。
また人それぞれ体格が異なるので、自然と歩数なども違って当然というわけです。

今回は、それらをどうのように合わせて舞うか等、細かく決める作業から始まりました。覚える作業はこの後から始まります。

多少マニアックな話ですが、豊嶋家は金剛流の中でも異なる型が多く存在します。特に乱においては、先輩の型を見せていただいて、「合わせられるだろうか…」と若干の不安を覚えました。汗

初日は師の宗家に見ていただき乍ら、稽古を致しました。「全然合ってへんなー」と言われ、暫く稽古に没頭することになりそうです。


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本年6月に「第30回記念 京都若手能」にて、金剛流能「乱-和合之舞・置壷」のツレを勤めます。常は猩々が1人のところ、今回は2人目がおります。ツレと言いましても両シテ扱いの大役です。応援宜しくお願い致します。

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3/26 東京・水道橋 宝生能楽堂
宝生会 夜能  金剛流能「葵上-梓之出-」

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稽古初日(前夜)
まずは自分が勤めた型附や記録を引っ張り出してくるところから下準備が始まります。恐らく多くの能楽師は久し振りに勤める曲があると、同じ段取りを踏むと思います。
型附(かたづけ)というのは、各流儀、各御家に伝わる型が書かれたもので、要は振り付けの覚え書きです。初演の際は、師の元へ行き、これを写します。そして、そこに師から教わった事を書き留めていきます。
この型附が丁寧に残されていますと、十分に下準備が出来るのです。覚えることが仕事である能楽師をしていると、人間は忘れる生き物なんだと、つくづく思い知らされます。同じ失敗を繰り返さないため、注意された事を中心に書き残すように私はしています。

能は能面や能装束、御道具、更には心の持ち方など、音声や映像ではチェックできない事が沢山あります。ですから、型附は非常に大切なのです。うちでは祖父の遺した型附があるだけでも、初演の際は本当に救われます。何にも無いところから始まるよりも、前の人の失敗や苦労、工夫が見えるので、準備が捗るわけです。つまり、代々のお家の型附や伝書がいかに重要か分かると思います。



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6月になり、乱(みだれ)の稽古を始めました。これから、稽古の過程をブログに記していきます。

今回の乱について
乱は能「猩々」の特別な演出で、今月の26日に京都観世会館にて勤めます。今回は更に、<和合之舞>と<置壺>という小書(特別演出)が付いています。

先ず、和合之舞(わごうのまい)は、登場人物の猩々が2体出て参ります。本来、1人で舞うものを2人で息を合わせて舞います。能は面を掛けて舞いますから、相手の動きは殆ど見えません。囃子を聞いて合わせることになります。それ故にお約束ごとが増えるので、非常に気を遣う演出です。

そして、置壺は、舞台の前方(正先)に大きな壺を据える演出です。これが出ることにより、曲中に酒を酌む型や飲む型等が増えます。

意気込み
「乱-和合之舞・置壺-」は、金剛流においては弟子家が舞うことは結構珍しい小書きで、大概は宗家と若宗家が勤められることが殆どです。ですから、この度は本当に有難い機会を頂いたと思います。このような大役を頂戴して、自分に勤められるか不安ばかりですが、稽古あるのみの精神で懸命に努めたいと思います。どうぞ応援宜しくお願い申し上げます。



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