奨励金
京都市の文化活動緊急奨励金なるものを申請することにした。150~200程度の件数が採択されるようで、主に企画の内容を審査されるようだ。舞台活動外で“やりたい”やことは山ほど有り又いくらでも思い付くので、この機会に考えてみようと思う。この件は、もし採択されればご報告致します。
能楽の生きる意味
他にも行政の給付金等、当面の最低限の生活を維持する為に出来ることはするつもりだ。
しかし、能楽に限らず伝統芸能が本当に大変なのはコロナ終息後であろう。能楽に限って言えば、今まででも決して良い方向に向いているとは言えなかった。それは後継者を育てる面然り、人々への能楽の普及然り。コロナ終息後も同じ事を続けるのではなく、これからは現代における能楽の生きる意味を考えていかねばなるまいと思った。漠然と“能は良いものだから普及”することや、後先考えずに”とりあえず後継者”を育成することは、場合によっては骨折り損になることもあり、実働部隊である若手の生活すら脅かすことになるからだ。
何より、「良い芸を身に付ける(させる)こと」「食べる能力を付ける(させる)こと」は別物。芸術の世界で散々言われていること。特に能楽は団体で行うものだから、もっと真摯に取り組み考えていく必要があると私は思う。それは家や流儀単位ではなく、能楽界全体で、だ。