月別アーカイブ / 2017年10月

先日の東京への郷帰り

読み取れぬ程の案内表示の山に目を奪われつつ、前方から押し寄せる沢山の人集りを掻き分けながら、時刻通りの四角い箱の中に荷物の如く押し詰められる。


そのたび思う


黒い猫さんに輸送してもらう方が意外と快適やも知れぬ…と。
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何はともあれ。本日の舞台復帰、第1戦目は事無きを終えた。謡の心配よりも、足への気掛かりがあり、万全の体制で臨めなかったことは残念である。しかし新作能である為に以前から何度か事前稽古していた為に実演に関しては問題なく、である。来月からの押し寄せてくる舞台の数々、一つずつ確実にこなせる様、今日も早寝をしなければなるまい。

ご来場のみなさま、有難うございました。

※ 能は、全体での事前稽古というものはなく、ぶっつけ本番か、本番前に一度だけの申し合わせと呼ばれるリハーサルが一度あるだけが常である



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本日は来月控えている能「松風」の為に、内弟子の大先輩である松野恭憲先生のお稽古場へ参った。昔から「熊野・松風・米の飯」なぞと言うて、噛めば噛むほどに味が出て美味いモノと言われ、殊に熊野・松風は能の中でも名高く、観能者なら誰でも知る曲と言えばブログの向こうからウンと声が聞こえてきそうな位である。
※北海道公演 豊嶋晃嗣氏による「松風」の地謡

当然、玄人はこれらの曲の舞台に触れる機会も多いのだが、不思議とお稽古をする度に新しい発見がある。これは松風に限らず、自分自身の能を味わう舌が未だ出来上がってない為に、本当の美味しさに気が付いていないのだ、と思い始めている。
さらに言えば玄人は美味しさを知る事が目的ではなく、美味しく調理する技術が当然必要なのである。料理屋さんが素材の美味しさを引き出して料理をするソレと同じ。

と、能楽師は舞台の上で成果をあげねばなるまいが、畳の上での考え事も多くなった。この二ヶ月の療養期間が故であろうか。

何はともあれ、今月の29日、金剛能楽堂で催されるポールクローデルの能「面影」から、舞台復帰をさせて頂くことと相なりました。
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この度の怪我によりご迷惑をお掛けした皆様には大変申し訳ございませんでした。今後の舞台活動を懸命に確実に勤めて参りたいと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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