本日は金剛定期能
私は「右近」の仕舞と
能の地謡のお役を勤めた。
金剛定期能とは…
宗家主催の大切な会であり、
流儀でいちばん位の高い舞台と
されております。
その大舞台に立たせて頂けることは
内弟子の分際では身に余るほどの
有難いことであります。
木曜日の申し合わせを
流儀の長老がご覧になり、
「なんや、あの型(かた)は。
何を考えてやってんにゃ。
何も考えてへんかったら
素人と一緒やないか。
玄人はあんなんではあかんわ。」
とご指摘をいただいた。
何も考えず舞うたように見られたのは
明らかに勉強不足だと感じた。
お叱りを有難く頂戴した。
思い起こせば…
定期能で初めて仕舞の出番を
いただいたのはもう5年ほど前。
まだ私は学生の時分でした。
曲は「田村」こちらも春の曲。
右も左もわからぬ頃でありました。
懸命に稽古をした覚えがあります。
初心にかえり、
身を引き締めたいと思う。
四月からは新しいことばかりだ。