月別アーカイブ / 2015年12月

私の本年の心掛けは

"いかなるときも誠実にいること"

でした。
紳士なら当たり前のことであるが
とかく生きずらい世の中であるから


来年は "上品さ" である。

これは
かの有名な孔子先生の教え
君子の九思(くんしのきゅうし)
にもみえる

心の次は態も必要



皆様
佳き年をお迎えください

終当帰空無


先日の記事で書きました
大掃除がとうとう終わり


左 先輩の宇高徳成さん

お客様のお通りになります
正面玄関の外を掃除

気合を入れて
舞を舞う時のごとく
腰を入れて



窓拭き
これも勉強



上 眼鏡の彼は向井弘記さん
後輩の能楽師 である
豊嶋三千春先生のもと修行中


新年に向けて
細かいお掃除と注連飾り


丁寧に隅々まで拭く

長い歴史の中で残る傷跡を
先人の汗と血の染み込む
能舞台を大切に掃除

来年も宜しくお願いしますと

細かい汚れを取り除く際に
つい現代文明の利器に
頼りてしまう我々

掃除機は手の届かぬところを
吸い出せるため大変有り難し


この金剛流の紋
"九曜紋"の金具

傷がまた良い
先輩方の残したお古キズ


若宗家金剛龍謹先生のご指示で
特殊な磨き方を致した。
艶が出ました。

嗚呼、美しい

虹が掛かる

金剛能楽堂の中  とある場所からの光景

人生は幻化に似たり
終にまさに空無に帰すべし

人生は夢まぼろしのようなもので
結局、最後には無に帰するのである。
/ 陶淵明

本日は先生のご先祖さまが
お眠りになります
お墓参りを致しました。



お正月にお招きするという
歳神様というものは
我々のご先祖様のことだと聞いた。

"かみさま"とは 
上におはします方々のこと。

やおよろず、なんとか神、ではく
自分たちのご先祖様であるのだから
お掃除をするのは当然であるなあ。


高台寺入り口

昔、山が生きていることを
人々は感じていたという。

春には山が笑う

美しい山を知るものならば
知っていることだ。


惣明貞助君。それにしても箒の先が短く、
これでは時間も掛かるものだ。


内弟子の後輩である惣明くん。
箒でチリを掃く型ならば
わしに任せろという具合だ。

竹箒の掃除は内弟子の日課なので
確かに私の右腕の筋肉もうずくよ。



ところで現代では
掃除機などのお掃除道具が発達し、
どれだけの一般家庭で竹箒を
使われているのであろうか。
少ないであろうなあ。


竹箒を求めるのならば
是非竹屋さんで購入するのが良い。
399円などの安物はいけない。


太い竹は持ちやすく
無駄な力がいらぬ。
その掃除力には驚かされるはずだ。


苔の上用などは二千円程で
少々高いが、持ちは良し。
何より自然な手触りが良い。

ぷらすちっくの人工物は
極力触りたくないものだ。
自然に生きていることを
忘れそうだ。



山が眠る。
静かに眠る。
冬である。


美しき紅葉もそろそろ終焉


またソフトクリーム。
故に太る。
もう直に馬肥ゆる秋は終わる。


清水寺近くにも参る。
京都の景色はなかなかに
良いものであるなあ。
十年目に入るが飽きぬのう。

新年に向けまして
内弟子たちはお掃除に
取り掛かる

東京でのいっぷく / ※いつも怠けているわけではない 

年末は流儀の若手を中心に
能楽堂の大掃除と
お正月のお飾りをすることが
慣例であります。


先ず能楽師にとりまして
一番大切な 能舞台 
お正月飾りの手順を
少しご紹介したいと思います。
(金剛流の場合)

2014年歳末のお舞台お飾りつけ後

はじめに、内弟子を含めた
若手能楽師は舞台の水拭きと
乾拭きなどの下作業を
先輩方が来られる前に
終わらせます。

続きまして先輩方と
舞台の細かい箇所の
お掃除をします。
現代では掃除機を
使うこともあります。

さらに糠(ぬか)で磨きます。
お舞台の滑りを良くします。

そして内弟子の作りました
四手(しで)を特注の注連縄(しめなわ)
付けまして、皆で飾りつけます。

最後に鏡板の上に
お家元のご用意されました
お飾りを載せます。

(か)くして、
新年の謡初式(うたいぞめしき)に向けた
お舞台のお正月飾りを
完成させます。

※新年初めの流儀の舞台
毎年1月3日正午より
是非ご来場ください


あの景色 もはや懐かしき

地謡座を磨きながら、
"あの曲はすごく足がしびれたなあ"
などと思い出します。

私は今年、高欄越しという
金剛流独自の技を習得するために
橋掛りに布団を敷きまして
お稽古したものですから、
橋掛りは丹念に磨きたいと思います。
感謝の気持ちを込めまして。


でも水が大好き!

冒頭の論語
"知水仁山" 
ちすいじんせん

この言葉からは、
頭のいいものは水を好み
優しい心を持つ者は
山を愛するという意味を
知ることができる。

私自身、
社会では水の如くを望みますが、
山を愛したいものです。

心も忙しき年の暮れ
皆様はいかがお過ごしでしょうか

田端眞人君とは忘年の仲である

先日この年最後の舞台を
勤め終わりました。
流儀の忘年会には焼肉ともつ鍋を。



先輩方と今年の反省など

こころに言葉、からだにお酒
ぽかぽかあたたまる



残す年末の大掃除を終えれば
新年を待つばかりのみ

気付けば私も二十七の年を迎える。

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