月別アーカイブ / 2015年11月

ばたばたとしているうちに
冬がもうそこまで来ている。

光陰矢の如し

この一年も残り一ヶ月と余り
秋は何を楽しめたかな…
僕も、林間に酒を煖めて
紅葉を焼いたりしたく候


昨日より二日とも
先生は東京に行かれました。
私どもは留守番。

お昼は楽屋でよく注文をいたします
藪そばというお蕎麦屋さんへ


更科粉と蕎麦の皮が少し入った
白いお蕎麦を頂戴しました


楽屋に到着してから
すぐに食べるとまだ美味しいのだが
若手の楽師はそうも行かず。
のびっのび、ひやっひや のソバ
を食べる羽目になる。

出来立ての藪そばの蕎麦は
とても美味しい。
楽屋の藪そばとは大違い
ぜひともお店で
食べていただきたいものである。

あと、藪そばのおじさんが
粋である。


藪そば
(西洞院通の中立売通り上ル)

寿司と蕎麦はすぐ食え
と教えられた。
あと寿司屋では
コーラを注文するな、と。
大将に"こーら!"と叱られる。


また雪の積もる京はくるのか

本日もばたばたと忙しい。
能装束の発送準備に始まり
お家元のご家族の七五三やら
28代目になる先生(0歳)の
お食い初めもありました。

それが終わると、
神郡先生の書道教室がありました。
四つだけ字を書いて失礼をして
今はバスの中でブログ更新ときた。


今日の書道のお題は「さる」
来年の干支である。
左の一番上のものは甲骨文字
拙者が下手くそでよく分からぬが
雷を表しているそうだ。

この雷は「神鳴り」
と書けばわかりやすく、
神様と通じているのだ。
少なくとも昔の人々は
そのやうに感じていたはずである。

神様の「神」より
"示すへん"を取り上げると
「申」になります。

ちなみに能楽師も昔は、
猿楽(散楽とも)の猿楽師など
と呼ばれており、"申"楽師と
字を当てることもありました。
神様に通じる職業で、
共通しているのでしょうね。


また、話を進めますと…

雷は  "稲妻"  とも
言い換えられます。

稲の妻  です。
雷は女性的とも考えられます。

稲に実る季節の始まりは
稲妻が落ちると言われます。
そして雨が降り実りを迎えます。

稲はお父さん、
稲妻は稲の奥さん、
実りはもちろん子どものこと


雷が鳴りましたら、
驚かずに"奥様来臨"と考えれば
怖くないです。おそらく。


葉々も落ちる準備をしております。
ふっと息を吹きかけると
土に落ちます。
暫くすると冬を迎えます。


これより鳴滝へ稽古に参る。

この模様はお分かりなりますか。


三角でもございませぬ


同志社でもございませぬ


鱗文様と申します。

この模様があしらわれた装束を
身につける役の者は、

後に、蛇や龍、鬼女になります。
というよりも其れ等の化身です。

たとえば

"道成寺" 
鐘に逃げ隠れた男を鐘ごと焼き尽くした
という道成寺縁起の物語があります。
能ではこれを元に話を展開します。
供養に来た女が僧に許しをもらい
ひと舞する間、
目を盗み鐘の中に飛び込む。
引き上げると蛇になって出てきます。

"葵上" は鬼女(六条御息所の生霊)
"黒塚" は人を食う鬼
"海人" は龍女

などがあります。


今では鱗文様というのは

厄除けの御守りとなっております。


本日は葵上の舞台でした。
私はお後見を務めました。



蛇は寸にして人を呑むとは…

大蛇は小さい頃から人を飲もうとする
勢いを持っていることから、
大物になる人物は幼少の頃より
普通とは異なる風格や雰囲気をもつ
ということ。

私は巳年です。
大蛇になるべく修行に
専念ですね!

LINE BLOG OF THE YEAR 2015

『キテる!?賞』というものを
受賞させていただきました。


皆々様には日頃より
御高配賜りまして
誠に感謝申し上げます。


宇高徳成氏の乱開曲の扇

受賞のお話をいただいた時、
とても嬉しく思いました✨

普段つかわぬ絵文字をつかう位


ところで
"色々な意味でとにかくキテるブログ"
ということですが…

黒頭をつけるわたし 後輩の惣明氏撮影

確かにこの髪型では
色々な意味でキテる!?
と言えますかな。

ロックシンガーの如き

※ 黒頭(くろがしら) 
能の衣装のひとつです。


今回の受賞を機に
この記事を初めてご高覧くださる
方々 がいらっしゃることを願い…
改めて私のご紹介を致します。

26年 潤星会 殺生石の前シテ 能面"増女"は北沢美白作 

私の仕事は能楽師です。
普段は写真のように
能面を掛けて舞をいたします。

27年 豊橋における 能楽講座 井筒

能楽師という職業の中のひとつで
シテ方(してかた)という主役を担当します。
この世界は分業制の為、
シテ方は最後までシテ方しか務めず。

一生、主役。


27年 潤星会 船弁慶 後シテ 能面"怪士"は北沢美白作

さて、
主役以外の時は、主役を支える役を
いたします。これを後見(こうけん)と
言います。

祖父の後見をつとめるところ

他にも役がございます。
謡をして舞台の進行や描写を助けます。
これは地謡(じうたい)といいます。
合唱団のようなもので8人程度です。


年間で見ますと、
これらのサポートが
圧倒的に多い。

糸針を使うところ

主役を一番に目立たせる為に
能楽の世界には、驚くほど
沢山の決まりごとがございます。


それらの決まりごとは、
非常に厳しいものであり、
堅苦しいことでもあります。

しかし、
そこに日本文化から匂う
潔く清らかながあります。
皆様も感づかれていることと
思います。

インスタでとっても良い評価をいただいた

それは
日本に生きる我々の生活のなかより
作り上げられた故です。

先人の知恵
がたくさん詰まっています。

一歩ずつ頑張ります!  撮影は 能写真家の上杉遥氏

少しずつLINEブログで
お話致したく思います。
これは己の頭の整理でもございます。



夕べの空も冷(すさ)まじき




これより京都の京田辺へ
中学生の方々に
能のワークショップ

京田辺は同志社に通うていた頃
地獄の田辺坂などと呼ばれる
通学路をよく歩きました。
懐かしき。

行って参ります。

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