月別アーカイブ / 2015年06月

昨日、京都能楽養成会。
船弁慶の仕舞を勤めました。

連日で同じ曲
反省を活かしつつ

 2014 奈良薪能にて撮影

丁度「邯鄲」(かんたん)という
能の曲の謡本が置いてありますから、
端折り簡単にご紹介したく思います。


むかし、中国に住む盧生(ろせい)という青年がおりました。人生とは何かを偉いお坊さんに聞こうと旅に出ました。旅の途中、邯鄲の里というところで泊まることに決めました。すると宿の主人が、ひとつの枕を持ってこられました。
「この枕で寝ると、この世の権力や財力、すべてが自分のものになるという、不思議な枕です」
盧生は、直ぐにその枕で寝ることに決めました。
夢の中に訪れますと、さっそく盧生のもとへ王様の使いの者がやって参り、盧生は宮殿へ連れて行かれました。王様となった盧生は五十年もの間、贅沢な時間を過ごしました。お酒を飲み、舞を楽しみ、自らも楽しみました。お遊びに明け暮れるうち、春夏秋冬の季節も目まぐるしく移り変わり、更に五十年ほど経ちますと、この贅沢な時代が終わりました。今までありました宮殿は消えて無くなり、あれよあれよと言う間に、盧生の夢は覚めました。
盧生は宿の主人によって起こされたのですが、其れは、ほんのご飯を炊く時間でありました。

人の一生はただの一睡の夢の世

であると、盧生は悟り、
この尊(とおと)い枕に感謝をしました。


そういえば、先日、枕を跨いで山に捨てられた少年の話を致しました。
以下参照⬇︎


まくら

神様のいるところの 「かみくら」
と関係が深いと聞きました。
漢字でも時折「真(ま)(くら)」と当てる。
歌にも「草枕(くらまくら)」や、
「手枕(たまくら)の言葉は多く見る。

岩を枕に死にたいという歌もあります。
人に取りまして、枕は重要なのですね。

邯鄲の枕より、たまくら が良き。


 実家の朝顔。
 母と、懐かしいなあと。
 小学生の時代は遥か昔に感じる。


 東京に帰りましたので蕎麦屋
 オフショット

山田家主催の能会"潤星会"が、
朔日に国立能楽堂にてございました。
私は船弁慶を舞わせて頂きました。

  平成27年6月28日  前シテ 山田夏樹

船弁慶の曲の簡単な解説を致します。

かの有名な源義経の女性である静御前(静ちゃん)が、西国へ行く義経(よしつね君)との別れを命じられます。静は内心悲しみながらも、旅の船路の門出を祝おうと、舞を舞います。辛いところ堪えて、義経の無事を祈ります。急な別れは辛かろうと思います。

そして、義経一行が船に乗り西国へ向かいます。その途中に平知盛(とももり)の幽霊が出現し、よしつね君たちに襲いかかります。知盛は既に義経が滅ぼした武将の幽霊なので、剣の物理攻撃が効きませぬ。その為、武蔵坊弁慶(べんけえ)が数珠にて倒されます。祈り伏せられた知盛は波の引く潮により、遠くに消えて行きます。

この、静御前と平知盛の二役をさせて頂きました。


  平成27年6月28日 後シテ 山田夏樹

 そののち後席へ参加。
 皆さんより祝福頂き、
 誠に嬉しいことでした。


 お稽古場のお弟子様たちより、
 お花束を頂戴。
 稽古でお返しを致します。


 舞台に立たせて頂けることに感謝
 そして立つことのできる此の身に感謝

 先生、先輩方、応援下さる皆様、
 お弟子様方、家族、すべてに感謝。

みょうにち、13じはん

わらは船弁慶の能をまひます。
一期一会の舞台
己との対面、お客様との対面
慎重に勤めます


トマトが色づき始めました。

いちごは赤く実り、
感謝して頂戴しました。

ぼんやりしていると時の経つのが
早く感じてしまうので、
たくさん楽しみを探せばよいのか。
さすれば時を永く感じていられるが、
待ち遠しいのもまた辛し。

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