玄関に鎮座していたクワガタの虫籠を片付ける時がきた。数日前、息子と飼っていたニジイロクワガタがその命を終えたのでした。(メスは数ヶ月前、オスがつい数日前)

1年半強は生きてくれたので、だいたい寿命なのかなと思います。冬眠しない種類と言われているのに、しっかり土に潜って越冬成功したり、なかなかパワフルなクワちゃん達でした。



このペアはとっても仲が良かったので、一緒に土に返してあげることにしました。息子とお花を選んで買ってきて、鉢に丁寧に埋めました。

何か入れてあげたら、と助言すると、ケースの中から"ねこじゃらし"を持ってきました。以前に彼がクワガタの為に取ってきたものです。

どうしてこれ?と聞くと、
「クワちゃんがこれ好きだから」と言った。ムラサキシキブの実も入れて華やかにしてあげました。



「これでまた元気になって、春になったら土から出てくるんだよね?」と訊いてきたので、どう答えて良いか迷ってしまった。

未熟な死生観しか持たない息子には、まだ死とは何だかよく分からないのでしょう。ただ動かなくなっただけなんだ、と。

とりあえず僕は「また生まれ変わってナオチカ(息子の名)のお友達になってくれるさ」と答えました。

本当は、土へ還って、塵になって、元の地球(ほし)の一部になって、そしてまた同じくクワガタになるか、他の生き物になるか、などと説明したかったが…我慢しました。説明が多いと理屈っぽい子になってしまうから。





そして、しばらく外玄関にあった、芋づるが引き抜かれました。ふう…やっと草だらけの外とは、おさらば。妻が密かに喜んでいることでしょう。




ナオチカがえいやと引くと、芋はスルッと抜けた。猫の手も犬手もいらなかった。




そして、空いたプランターには、長らくお楽しみにしていた(らしい)チューリップの球根を、春に向けて仕込みました。来年の春が楽しみです。


一つ屋根の下で暮らしたクワガタにさようなら。ある命の終わりが、新たな草木との出会いと、そして来年開花の期待を僕らにもたらした。クワちゃん、ありがとう。