「まんがで楽しむ能の名曲七十番」より
稽古のこと
「毎日稽古してるんですか」とよく聞かれます。答えは…はい、しております。能楽師という職業的な対面を保つためにも、仮に毎日稽古しておらずとも、そう答えるのが玄人(プロ)というもの。
然しながら、本当に本当のところ、毎日できているかと言うと、グレーゾーンなのです。日によっては一日中移動していたり、お弟子さんの稽古を付けたり、パソコンの前に張り付いたり…なかなか板間に立つ時間が取れないこともあります。
かような時、最善の稽古方法があります。
それは、目を瞑って想像する方法。そうです、イメージトレーニングなのです。野球のイチロー選手が最高のスイングで球を当てるが如く、、、謡や囃子を脳内再生しつつ、最高のコンディションを意識して一番良い型を想像していきます。
稀に、どうしても脳内でバグが出てしまうと、そこから先に行かず失敗に終わってしまうのですが…床につきながらの場合は、たいてい枕元に謡本が必須となります、笑
当然、身体を動かして叩き込む稽古も同時進行で致しますが、脳内でパッパと色々な役が再生できると、稽古も段取り良く進む気がします。より舞台を練る時間が増えます。
たまに能を一日や二日で覚えられる方がいらっしゃるようですが、凡人の自分にとっては、到底考えられない事です。頭の中が気になりますね。
活動報告
本年6月に「第30回記念 京都若手能」にて、金剛流能「乱-和合之舞・置壷」のツレを勤めます。常は猩々が1人のところ、今回は2人目がおります。ツレと言いましても両シテ扱いの大役です。応援宜しくお願い致します。
チケット受付はこちらからお願い致します🤲
6月19日に国立能楽堂にて能「清経」を舞わせて頂きます。舞金剛の清経を是非ご覧ください。他には山田純夫による能「西行桜」大藏吉次郎さんによる狂言「富士松」金剛流宗家 金剛永謹先生による仕舞「野宮」がございます。ご予約は以下のフォームからお願いしますhttps://t.co/8ecsRF2A5B pic.twitter.com/u3VG1r4D20
— 山田伊純 (@yamadaisumi) April 29, 2021
本年6月には、東京の家の会"潤星会"にて、能「清経」を勤めます。場所は国立能楽堂です。このやうなご時世ですが、ご興味おありの方は是非お越しくださいませ。
チケット受付はこちらからお願い致します🤲
こちらは金剛流能「雪」を無観客公演にて実施してYouTubeに掲載したものです。能楽をまだ観たことのない方に向けて作りました。(じっくりご覧になりたい愛好家には物足りないかも)
3/26 東京・水道橋 宝生能楽堂
宝生会 夜能 金剛流能「葵上-梓之出-」
是非、チャンネル登録をお願い致します。活動の励みになります。
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