お知らせ

今日は少し曇り。

本日はお家元による若手能楽師のお稽古。先生により稽古方法に違いはございますが、基本的には手取り足取り教えて頂くものではなく、改善点のみを注意して頂きます。技術習得の"練習"は己でやりたまえよ、と言うことです。

「いにしへ(古)を考える(稽)」

稽古は練習と違う。古書などを読んで学ぶ意味から派生したと聞いております。単に方法や技術を学ぶのではなく、その先に何を致すのか、どの様に力を注ぐのか。


"これから先、そして今、
      為すべきことは何かを考える"


能楽師のみならず常に一発勝負の舞台人にとりまして、練習ではなく稽古が大事なのです。本来、最良の勉強は本番の舞台であることは言を俟たず、中々其れは難しいことです。鞍掛馬の稽古にならぬよう。
昔の先生方の言葉を読みますと、

一に稽古、二に稽古、三に稽古


などと書いてあります。


トマトが青く大きく膨らみました。赤くなる前にどれだけ養分を吸収できるか。


今日も有難う御座いました。


今日も雨は降らず
晴れ間がさしました
私は雨が好きです
つまり天気が宜しくない

こちらは「羽衣」という曲に出てくる
天女の役です。今年の5月、豊橋における能楽講座第3回目の際の写真(全4回)

一昨年初めて"ワークショップ"という形式で能楽講座を催しました。ワークショップとは、一般的に体験講座という意味です。お能の試食会のようなものだと、あるお方の能楽講座の記事に掲載されており、成る程と思いました。

(去年12月 姫路 妙行寺)

日本に限りませぬが、この世はとても恵まれており、得られぬものは無い程、モノやコトで溢れています。

今ではモノやコトから人間様に近寄るということが鉄則のようで、確かにワークショップ形式が効果的なことを感じております。

勉強中の我が身にて僭越なことではありますが、能楽の良きとするところ、この世界に身を置いて感じること、細くとも多くの方々に繋がる糸筋を提供できればと思い、今年も活動を続けます。


  (今年5月 みたけ幼稚園)
  ※金剛龍謹若宗家の助手
  (去年2月 奈良 今西家邸宅 重要文化財)

 (一昨年2月 京都 わざ永々棟)
 これが初めてのワークショップ


すべての皆様に感謝

京は梅雨のひと休み

今日はお弟子様のお稽古教室

家紋、桔梗の色の美しきかな 


忙しなき日常のほんの数時間でも、お稽古を通して、自身のからだこころと対峙する機会をお持ち頂ければ、と考えております。

能のお稽古では、まだ見たこともなき景色を想像することもあらゆる ヒト や モノの気持ちに浸ることも致せます。

実際のお稽古では、すり足の勉強を致します。能の用語では、運足(うんそく)・運び(はこび)などと言います。

普段はあるく・あゆむという行為を意識することは少ないかと思いますが、先ず、その難しさを覚えます。そして日々の生活の中、歩けることの有り難さを知ることが致せると思います。


照顧脚下(しょうこきゃっか)とは、有名な禅語です。脚元こそが自分の存在根拠である、という意味。外から学べなければ自身に問いなさいということでもあります。

"脚実地を踏む"

という言葉があるように、人生も一足ずつ確実に歩まなければなりませぬ。

実家では、祖父の部屋の襖に書いてあります。またお寺などの玄関にも書いてあるのを良く見かけますが、靴を揃えよということですね。

今日一日に感謝。

京都は雨。

私の実家は東京ですが、現在は内弟子修業中のため京都に身を置いております。












能楽の世界には、いくつかの流儀(流派)という、簡単に言えばグループが存在します。私はその中の金剛流に所属しております。主に主役を演じる流儀ですが、他流も含めると全部で5つ(主役以外を含めるともっと沢山)。この金剛流のみ京都に宗家(お家元)がございます。金剛流26世宗家の金剛永謹先生の内弟子として勉強をさせて頂いております。













写真は、小倉餡発祥の碑のある二尊院で撮影したもの。二尊院は、嵐山からほど近く、自由に鐘をつくことが致せます。


今日のような雨の日は、緑がより青々として、美しいことでしょう。
アメの恵みに感謝。

能楽師の山田夏樹と申します。
本日より念願のLINE BLOG
を始めさせて頂くことになりました。

能楽師とは日本の伝統芸能のひとつ
能楽の役者のことを言います。


舞台で主役をさせて頂く時は、このような姿になります。先日勤めました雪の精です。

これから、己の忘却防止も兼ねまして、こつこつ更新していきたいと思います。

初めてのブログは緊張しておりますが、 少しずつ能楽のことを書いていきたいと思います。

今日の後に今日なしとは、
今日という日は二度と来ないので、
今日を大切にしなさいという意味です。
今日の一日に感謝です。

これからも宜しくお願い申し上げます。

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