彼は、知らないうちに我が家のリビングに、
勝手に上がり込んで僕のお部屋の前で鎮座している。
君はだれ?
どこから来たのさ?
尻尾があって、
脚があって、
お目めもあるけれど、
その、襟巻きと三本の角は何?
ワンコぢゃないね?
じーとこっちを見ているけれど、
名前くらい名乗ってもいいんぢゃないかな!?
え?
遠い昔からって、白亜紀って、アメリカ大陸って、
言われてもねぇ。。。
こっちは、ポカン?だよ。
ん?、
トリ、トリト、トリケ???・・・プス?
親父が連れてきた彼は、
ジーっと僕を見つめるんだ。
あらためて、彼の姿をお友達に見てほしい。
変な奴。
襟巻きに三本の角。
夜中にリビングで二人きりになると、
ちょと動いているような気がする。
まだ、得体が知れないから喧嘩は売ってない。
カミカミしたら、逆襲に遭うかもだ。
寝込みを襲われたら嫌だからね。
親父は脳天気にも、奴の背中に乗って
ガォー、ガォーとか言っている。
何だよ、そのジュラシック・ロデオってさ?
知らないよ。
怒ったら怖そうだ。
角で刺されたら痛いかもだ。
僕は、彼の名前をトリップス君と命名した。
親父から聞いたんだ。
トリケラトプスって言うんだって。
ギリシャ語で三つの角の顔って言う意味なんだって。
だから、トリップス君。
トリップス君のお腹の中には、
何故か、マスクやアルコールティッシュが入ってる。
遠い太鼓の昔から、タイムトリップして、
厄介な疫病退治にやって来てくれたかも知れない。
本当はいい奴なのかも知れない。
今夜あたり、
電気が消えたら二人で語り合ってみようかな?
その白亜紀って言う時代に、お友達はいたのか?
どんなお家に住んでいたのか?
お散歩は誰に連れて行ってもらっていたのか?
ちょと、怖いけれど。
仲良しになりたいな。
やっくん。