一週間ほど前からずっと
おはぎが食べたくて仕方なかった
すぐ食べられると思っていた…

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(ケース1)
 久しぶりに息子に『チャプチェを作るか
 ら取りにおいでとLINEで連絡した
 食材を買うのに夢中で
 おはぎのことなど、すっかり忘れていた
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 朝からお腹の調子が悪く、スーパーに行
 く気力もなく、ただおはぎが食べたかった
 仕方ないので、新聞の広告チラシのおは
 ぎをずっと眺めていた。何も食べられな
 かったわりには全然痩せなかった

(ケース3)
 
 土砂ぶりで外に出られず、買い物にすら
 行けなかった。おはぎへの思いはますま
 す募っていった

(ケース4)

 朝から準備万端で、おはぎを買うこと
 しか頭になかった。スーパーの和菓子
 のコーナーに行って、買おうとしたら
 彼岸が過ぎていたせいか、月見団子
 しか置いてなかった。しつこくレジの
 店員さんに「おはぎ置いてないんですか
 ?」と聞いたら『お彼岸終わりましたので
 月見団子ならありますけど』と言われた
 違う!月見団子じゃない!
 お は ぎ !(虚しく引き下がった)

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(ケース5)

 色々考えてみた。どこがいけなかったん
 だろうか?もしかしたら、何でもスーパー
 で間に合せようとしたことに、そもそもの
 誤りがあったのではないか?

 そうだ!駅前に大阪では知らない人が
 いないぐらい有名なおはぎの店がある

 おはぎの『丹羽屋』
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(本編スタート)
 
 その大きさは、たぶん通常のおはぎの
 約1.5 倍ほど
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 手作りなので、形は多少いびつだ
 
 小豆がやや大ぶりで
 甘さはその日によって違う

 今回のものは甘さ控えめで
 とても美味しかった(やたら甘い時あり)
 
 基本露店形式で、たいがいおばちゃんが
 店頭に立っていて、おはぎを買いに行っ
 ても、他のものを勧められて、いつも食べ
 切れないぐらい買ってしまう

 今回もおはぎ4個と味噌団子3本買って
 しまった

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苦労の末手に入れたおはぎは
昔おばあちゃんが作ってくれた
『ぼた餅』と同じ味がした

懐かしくて
甘くて
柔らかくて
もち米とあんが絶妙に絡み合っていた

"ようけ食べよ!"(たくさん食べなさい)

というおばちゃんの懐かしい声が
聞こえたような気がした




  おかあさんの膝 新川和江
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    処世 茨木のりこ
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            gifutocomi.net 
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自分が今ここにいること
自分以外の人の空間に
少しだけお邪魔して
生きているということ
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食べたり 歩いたり
疲れたり 眠ったり 
笑ったり 悲しんだり
愛したり 怒ったり

そんなことしながら
日々を過ごしている

自分を好きになる時は少なく
自己嫌悪が激しい

自分より自分以外の人の方が
かけがえのない存在だと
つい思ってしまう

ONE AND ONLY  
唯一の存在

それはあなたであり
あなたを思う私でありたい

秋の夕暮れ
沈みかけた太陽に向かって
遥か彼方にいる人を思い
胸が痛くなるほどの愛おしさを
感じる時
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いつかきっと
その人の役に立ちたいと思う

何の力もないが…

私の命は
誰かの愛情で 強固に
誰かの気遣いで さりげなく
守られてきたのだと思う
だから一度だけでも
その人のために…

Once and only once 
For only one 
一度 ただ一度だけ
たった一人のために

"とりあえず生きてみよう”

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LESSON       銀色夏生

あなたの笑顔の一瞬や
あなたの憂いの一瞬と出会えた時
写真のようにこの感じを
忘れないように胸に刻む
思い出すために
すこしでも強く 
思い出すために
すこしでも長く
悲しくても
この恋が純粋でありますように
心を込めて
またあなたを思い出しますように



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今日スーパーに行くと
梨を売っていた
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就職して間もない頃
隣合わせに住んでいた
友達のことを思い出した

いつだったか秋の夜に
ふらりと私の部屋にやって来て
『梨食べようよ』
と私を誘った

「どうしたの?」と聞くと
『彼と別れた』
と答えた

びっくりした
この間までのろけ話を
聞かされていたのに

彼の同期の友達が
鬱病になって休職したんだよ
それでね

『気の毒に』

と言ったら

「アイツもう終わったな!」

と言ったんだよ

そんな人を好きだったんだって
自分でもびっくりして

いつも友達のことを
「仕事ができるのに
自惚れてなくて
いい奴だよ!」
って褒めていたのに

会社という組織が
彼という人間が
怖くなった

友達の声は震えていた
私はするりと剥いた
梨の皮を指に巻きつけながら

"人間って
そうなってみんないと分からないよね"
と頷いた

そうなのよね
その瞬間から
顔を見るのも嫌になって
あんなに好きだったのに
弱っている人間にそんな言葉を
投げつけるのが
悲しくて
許せなくて

彼は一流企業に勤めていた
若くて精悍で美しかった
(一度だけ会ったことがあった)

梨はお皿の上で
仲良く並んでいた
別れ話を不思議そうに聴きながら

私達はその梨をしみじみと眺めながら
少しずつ頬張っていた
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梨の甘さがふんわりとしていて
やさしかった

そんな彼女ももう何年も前に
天国に行ってしまった

私は手を伸ばして
一番大きくて
存在感のある梨を手に取って
カゴに入れた

もう一度友達を思い出したくなって

もっともっと思い出を
探したくなって


     
          もっと aiko 
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       『素朴な琴』八木重吉

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