最初に娘を撮るためのカメラを買ったのは、丁度9年前。初節句のちょっと前。それまではほぼスマホで撮ってましたが、自分の娘にメロメロすぎてもっとちゃんと撮りたいという一心で思わずカメラを買うという、典型的な親バカマインドで購入に至りました。(親バカマインドは9年経った今も健在)




ひなまつりの日、初節句のお祝いごはんに行く前に撮った1枚。

426982_802067443479_1242961370_n.jpg

これを見せたら夫が一言、「和菓子みたい」といったのを覚えてます。確かに和菓子感。もしくは、つきたてのお餅。

この時買ったカメラは、オリンパス PEN。カメラの知識が全くなかった私は、ヤマダ電機で「とりあえず小さくて、持ち運びができるカメラが欲しい」と相談して決めたのがオリンパスでした。選んだのは、型落ちで、一番お得だったもの。その時の私、その後レンズを何本も買いそろえるようになるなんて思ってなかったし、というよりカメラはレンズを替えるものということすら、よく知らず。


その後数年は、買ってきたときについていたズームレンズをいつも付けていて、たまにカメラを使ってました。でも基本はスマホ。でもよく見るような、背景がぼけてる写真を撮るにはどうしたらいいんだ?と、ふと思って、カメラが好きなうちの会社の社長に相談。そしたら、「レンズを買って、変えてみたらいい。F値ができるだけ小さい、単焦点というレンズを使うんだ。単焦点っていうのは、ズームのできないレンズ。その分、ピントの合うところまで自分自身が動くしかない。初心者はまず50mmのレンズ買ったらいい。一番ポートレートで使いやすいって言われてるから」とのこと。いやいや、この時点で情報過多。F値?単焦点?なに?よくわからない。とりあえずFって数字が小さくて、50㎜っていうレンズね、なるほど。


この情報を鵜呑みに私、オリンパスのレンズで一番近いものを探して、F値1.8の45㎜を購入。


その時の私は知る由もない。オリンパスはマイクロフォーサーズという規格のカメラ。私が買ったのは、「マイクロフォーサーズの45㎜」。社長が言ってたのは「フルサイズの50㎜」。

フルサイズのセンサーとマイクロフォーサーズのセンサーはサイズが違うので、この「50㎜」っていうレンズでも写り方は全然違う。全然違うっていうか、倍違う。どう見え方が違うかというと、同じ距離から同じ人の写真撮ったら、フルサイズの50㎜だとバストアップくらいでピントが合っても、私の45㎜レンズだと顔面ドアップしか見えないくらい違う。


もちろんそんなことを知らない私、初めての単焦点レンズがうちに届いて、後ろのボケボケ加減にはおおおお!!!と、めちゃくちゃ感動したものの、それより「なにこれアップしか撮れないじゃん」と衝撃を受けました。そのころ住んでいた家の、6畳あるのかないのかわからんようなリビングの、ギリギリの端から撮ったとしたって、撮れるのは娘の顔ばかり。いや、ぽよぽよのほっぺとかさ、撮りたいし、可愛いからいいんだけど。いいけど、求めてたのはこれじゃない感。

しかし素直に、「社長は外国人だから(社長はイギリス人)、外国の家は広いし、このレンズが ”ちょうどいい” になるんだな・・・」って本気で思ってました。

でも結果、顔のアップ以外にも撮りたいがために、いろいろ試行錯誤を繰り返すようになったから、ちゃんと知識ないままやりはじめたのも無駄じゃなかった気がします。テーブルに登ってみたり、ノーファインダーでカメラを見ずに撮ったり(ノーファインダーという名前があるとは知らんかったが。ただ単にカメラを持った手をひたすらに伸ばして遠くから撮ろうとしてた)、ありとあらゆるところから撮ろうと工夫する気持ちは芽生えた気がします。

そのころの写真。

1660701_10100279415675769_1919730141_n.jpg

1522179_10100276170933259_1520114284_n.jpg
1509178_10100262505488919_1935729191_n.jpg

今の私が撮る写真から毒をすべて抜いたような写真たち。

そして、リビングでなかなか撮れなくても、外に出れば、娘から離れられるので45㎜でも撮れる。なので外にカメラを持ち出す機会も増えました。が、しかし根本的な問題発生。

「まだ小さい娘からそんな離れられる機会はない。」

結果、外でもアップ多め。

なので、しばらく45㎜で頑張りましたが、出した結論は「もっと近くから、もっと広く撮れるレンズが私には必要」でした。


そこで買ったのが17㎜。狭いリビングでも、娘の顔以外も映るものが欲しい、ってことはできるだけちっさいミリ数のやつが必要なんだな・・・と初心者ながらに必死に考えて買ったのがこれ。予想は大当たり。あと、私は基本的にあんまり背景をめちゃくちゃぼかして撮りたいわけじゃない、ってこともそのころ気づきました。街中とか背景も結構カチっと見えてる写真がどうやら好きなんだなと。結果、この17mmはなかなかボケないので私が求めてたレンズドンピシャ。遠くからも撮れるし、めちゃくちゃ近くまで寄っても撮れる。ようやく訪れた、運命の出会い。このレンズ買ってから、本当にほぼ毎日写真撮るようになりました。家でも撮るし、どこに行くにも持っていくように。

10156139_10100320031990349_3661337323889079994_n.jpg

1800181_10100302676296299_1221715073_n.jpg
13769554_10100856464016269_6954077399119839828_n.jpg
11825920_10100644589279939_5882131959650848729_n.jpg

当時の家で撮ってた写真たち↓。

10418286_10100465449163169_6085311321275189751_n.jpg

10580177_10100388266622599_1194143364703216132_n.jpg
10458773_10100378662609119_6308308079724992471_n.jpg

狭いリビングでも、ややギリギリ感ありますが、娘の全身が収まるようになりました。前に比べてだんだん毒は足されてきている様子がありますが。

結果、それから何年もたち、他のレンズに手を出すようになっても、一番使うのは17㎜。そしてその次が45㎜。そして最初に買った時から、9年たってもずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっとオリンパス。


なんだか、話をどこに着地させようとしていたのか迷い始めてしまいましたが、何を言いたいかというと、オリンパス愛を貫いて、最近カメラとレンズを替えました。そして最近、写真が更に楽しい。

前途した17mmと45mmレンズをほぼ毎日、ボロボロになるまで使い倒して、他のレンズに手を出しても、結果この2本ばかり使ってる自分に気づきました。そこで、思い切って、家で眠ってたなかなか使われないレンズたちや他のもろもろをほとんど下取りに出して、同じ17ミリと45ミリの、中古ですが、PROシリーズのものに替えました。カメラもPENからはずいぶん前に卒業して、OM-D EM-1を使ってたのですが、これもまたボロボロだったので下取りに出して、(あと、ずっと吹いてない可哀そうなサックスも出して)、これまた中古のOM-D E-M1 MarkIIというモデルのものに変更。これは相っっっっ当な型落ちですが、いいの。この上のモデルの物は今の私には必要ない。

前の2本のレンズを使い倒したからこそ、今のレンズが楽しい。正直、写真を撮る事に関しては、前に比べて「自分が何を撮りたいのか」「何をしたいのか」という「ただ目の前の様子を撮る」の向こう側を悩むようになってきてしまった点はあるのですが、でも今回変えたレンズとカメラで撮る行為は単純に、楽しい。

昨日の夜の写真。

こっち17で撮ってる

Justanothernight20210306-6.jpg

これは45

Justanothernight20210306-7.jpg

前のレンズと違って、レンズが3倍くらいデカくなっちゃったので、前のレンズ気分で娘に寄って写してると娘にぶつかっちゃう。なかなかまだ、距離感がつかめてません。


使い倒してきた2本は、いずれ下取りに出そうと思ってるんですが、まだ家にあります。45mmに関しては毎日定点写真を撮る場所があるのでそこに常駐状態で毎日使ってます。この2本を経て、めちゃくちゃ写真を好きになったし、本当に何万枚も娘の姿を残してきたから、思い入れが強すぎてなかなか手放せない。

でもまた、今回仲間入りした2本と共に、これから新たに、たくさんたくさん娘を撮っていきたいと思います。娘が付き合ってくれる間は。


付き合ってくれる間・・・・。


どのくらいなんだろ。気になって、今、隣にいるので、「いつまで写真、撮らせてくれる?」と聞いてみました。

そしたら

おばあちゃんになるまで、撮っていいってさ。



よっしゃ。