月別アーカイブ / 2016年05月

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Shetlandロケの校正が出た。遠い土地で出会った人との一瞬の交わりが蘇る。写真を撮るとはなんて素敵な仕事なんだろうかと毎日感じる。これは使わなかったカット。車を走らせ、一番写りのいい降り方の雪を待った。

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日本で一番尊敬しているグラフィックデザイナー、アートディレクターの服部一成氏。今日は打ち合わせに同席するという25年ぶりくらいの経験をした。仕事ぶりを間近で見ることができるちょっと面白いシチュエーションだ。

青臭き丁稚の頃は(互いに引かないタイプなので)口論ばかりしていた。ある時、何かがいいとか悪いとか言い合って、若干口が立つ俺が言い負かしたことがあった。中目黒の駅で別れたが、服部くんは言い負かされたのが我慢ならなかったようでまた電車に乗って戻って来た。そんなくだらない日々が懐かしい。朝から深夜まで、デザインのことだけを考えていた毎日だった。

とは言うものの、一緒に遊びに行ったりした楽しい思い出もたくさんある。今は手放しの尊敬と友情しか感じない。若い頃を知る友人は今後増えることはなく、減る一方。俺にとって、とても大事な人だ。

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だいたい年に4回から6回くらいヨーロッパに行くけど、大きな変化がわからない代わりに2,3ヶ月おきの細かい変化がちょっとだけわかってくる。ムードとしての景気の善し悪しとか、それに伴う人々の感情的な起伏とか。

NYなどでは「流行地帯」が大きな流れとしてある。家賃の安い倉庫だらけの場所にアーティストがアトリエを持ち、そこがシャレオツ風味をカモシ出してくると人が増え地価が上がり、アーティストは追い出されていく繰り返し。このままだとブルックリンを超えてオクラホマあたりまで行かなくちゃならなくなるだろう。

外国から来た人は東京の大きさに驚く。どこまで街が続いているんだと。ヨーロッパの大きな都市でも、30分も電車に乗ったら人もまばらになるけど、東京は神奈川埼玉千葉みたいなグラデーションで広範囲に人口密集地帯が広がっている。これは本当に珍しい。

NYみたいなところは街の手つかずな場所の中をグルグルしているだけだからオクラホマまで行くことはないんだけど、俺が子供の頃から考えると東京は広くなった。クソジジイ的な昭和発言で恐縮だけど、二子玉川なんてド田舎だったからね。

それが周辺の均質化を生み、栃木や茨城もミニ東京みたいなことになっている。俺は最終的にどこで死ぬんだろうなあとそろそろ思い始めていて、外国の都市に行っても「ここで仕事をして最後を迎えられるか」と考えて観察している。東京は費用対効果が悪いから、若いときはいいけど、収入が減ると住みやすい場所じゃなくなる。

かと言ってサバイバル能力ゼロの都会っ子は森の中とかには住めないから始末に負えない。火曜の朝らしい爽やかな結論を言えば、お金があればサンジェルマンとバリ島を気分次第で往復しながらほがらかに生きていけるよね、というわけで、おはようございます。

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