こんばんわ。WaRaPoです。
TwitterでやってたWaRaPoレコメンを今後は
ブログに移動して、一曲をガッツリ掘り下げて行こうかと思っております。
早速ですが、今回紹介するのはこちら!
What's Going on/Marvin Gaye
1971年にモータウンから発表されたアルバム
[What's Going on]からこの一曲。
元々、マーヴィンゲイはモータウン所属の始めの頃はドラマーとして活躍していました。
その中でも徐々にシンガーとしての活動も充実していき、様々な素晴らしい楽曲を披露していきました。
そして、同じくモータウン所属タミーテレルと出会います。
2人は阿吽の呼吸で極上のデュエットを披露していきます。
ですが、タミーテレルは24歳で亡くなってしまい、
重ねて時代の変化もありマーヴィンゲイは一時音楽活動を休止してしまいます。
そんな中ベトナム戦争から弟が帰ってきて、マーヴィンゲイに大きな変化が生まれます。
それまでのご機嫌ソウルミュージックとは大きく変わった音楽性を示してくるのです。
それまで、黒人音楽において社会情勢をもとに作るアルバムは非常に珍しく、ベトナム戦争における被害、貧困を歌詞に取り入れた、そんなアルバムをマーヴィンゲイは発表したのです。
そのアルバムの一曲目がWhat's Going onなのです。
華麗な旋律にコーラス、スウィートなボーカル一見すれば「ラブソングなのでは?」と思うほど。
俺もそうでした。
ですが、掘れば掘るほどこの曲は悲しく、そして何故争わなければ行けないんだと人々に問う、そんな楽曲だと気付かされました。
そう、[反戦歌]なのです。
このメッセージはいつまででも歌い継がれるべきだと思います。
この悲しみを繰り返さないためにも。
この曲のマーヴィンゲイの歌唱はまさに叫び。
悲しみの叫びなのです。
話は変わりますが、前にNYに遊びに行った俺の友人がいました。
NYのストリートでCDを売るおじさんがいたそう。
そこで俺の友人は
「あなたにとって最高のアルバムはなに?」
と聞きました。
おじさんの目の前にたくさんのアルバムが。
その時(2012年くらい)のメインストリームのR&B、そしてHIPHOP、、、
でも、おじさんが取り出したのはマーヴィンゲイのWhat's Going onでした。
「たぶん、おじさんの年齢くらいだったらベトナム戦争の時か」
と思った友人。
その話を聞いた俺。
思った事は一緒です。
マーヴィンゲイの伝えたいメッセージはアメリカ国民を代弁している。そしてこの悲しみは忘れちゃいけないと若者に伝えようとしている。
そう思いました。
音楽は様々なメッセージを持っています。
そのメッセージを汲み取って聞いてみるとまた違った一面が見えてくるんだと思わされた一曲でした。
以上、今週はWhat's Going onでした!
また来週!
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