VOL.3
『doubt』

第三回は「doubt」歌唱パートについてのお話をしていこうと思います。
芝居パート、王子クリスと姫エラの物語については当日お楽しみくださった皆様と、解体新書をご覧下さる皆様の胸に秘めて頂きつつ。

当初は歌唱部分はクリス扮するVALSHEの一人舞台の予定だったのですが、楽曲、歌詞の世界観をしっかりと再現したminato担当の脚本を活かすには、歌唱部分でもエラがいないとダメだ!!と思い立ち、
稽古の後半に急遽演出、振り付けを作っていきました。

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エラ役のみずきもVALSHEの急遽な無茶ぶりに頑張って応えてくれました。

エラの想いに付け込み翻弄するクリスですが、歌唱パートではそんなクリスの心の動きと変化に注目。


歌唱が続くにつれてクリスの思いが偽物から本物へと変化していくのですが、2サビ終わり、なんとエラはクリスの手を払って去って行ってしまいますね。あれは本編のストーリーとリンクしている設定ではなく、VALSHEの中で歌唱中のエラは「クリスの見ている幻」という設定を立てて作っています。


エラに冷たくされたらクリス打たれ弱いからダメ人間になってしまう。
(ラストサビ前、エラが去ってしまって打たれ弱いクリスは自暴自棄になってしまい荒れ狂っていた、という顛末です)


今回のステージの中で振り付けをしたのはこの「doubt」と「NEVER LAND」の二曲なのですが、しっかりと立ち回り、振りを自分で決めていく過程は初めてだった事もあり、難しさもありつつとても楽しい制作行程で、そのうちまた何かの楽曲でやってみたいと思った過程の一つです。


ちなみに、一部でエラが去っていってしまったあとに思わず口から出た「エラ…」という言葉は直前リハまで一度も無かった予定にないアドリブでもないもので、自分でも知らぬうちに声に出ていました。

そういう意味では、
本番のステージで初めて心からクリスになったのかもしれないな、といま思います。