storytellerを現実の世界でお届けした歌劇演舞。
各曲を音楽、物語、芝居さまざまなツールを通じて制作した本公演を、このAnother sideでは演者ではなく、完全な制作者の目線で裏話をしていこうと思います。
脚本、振り入れ、衣装など全体のプロデュースをさせて頂いた中でVALSHEが監修した部分のみではありますが、解体新書とはまた違う、会報などにも文字量の都合上掲載されないまったく別の物語をお話していければと思います。

ちなみにこのAnother sideは8月のLIVE THE ROCKに向けたリハ中にブログの更新頻度が下がるであろうタイミングで公開する完全予約(予防)日記でもあります。笑
不定期に更新していくのでお楽しみに!


VOL.1
『オープニング』

VALSHE-vol203165


実はオープニングの脚本は一番最後に書きました。

登場人物は「NEVER LAND」に登場するベル、ウェンディ。
そして月と太陽の化身である双子の兄弟、モーナットとゾンネ。

この4人に観劇上の諸注意と、そして語り手の最初の物語への誘導を行ってもらいました。

ご覧頂いた皆さんはご存知の通り、オープニングのウェンディは本編のウェンディとは違い原作のキャラクターに近い可愛らしく、華やかな笑顔が印象的な人物像に仕上がっていたと思います。

当初は本編通りのイメージを持って執筆していたのですが、諸注意、誘導するにあたって動かしにくいのなんの。ご主人(語り手)にも反抗期だった彼女にはオープニングのみ皆さんの想像した通りのウェンディを演じてもらう方向に切り替えました。

ベルは本編の印象と大体同じになるように。
ほんの少しいじわるに。だけどその部分に最大限スポットを当てた本編とは異なり可愛らしい、妖精ならではの動き、愛嬌が最大限活かせることをイメージして書きました。

モーナットとゾンネはオープニング限定のオリジナルキャラクター。
本編の世界観へ誘うマスコット的な存在を作りたくて、キャストの中のかいと、ゆうやが良い動きをしてくれそうだと思い、2人の抜擢を最初から決めて作ったキャラクターです。

モーナット(Monat)はドイツ語で「月」
ゾンネ(Sonne)はドイツ語で「太陽」

二人の兄弟はとにかくお調子者。
脚本の中のラスト、兄弟の口ずさむ「モーナとゾンネは道しるべ、月と光の道しるべ」は、もともと歌って欲しいというイメージを持って書いた部分だったので、「太陽」だとはまりが悪いから「光」にした、というちょい裏話があります。

ベルやウェンディはもちろん、彼らのオープニングでのモーションは彼ら自身に考えてもらいました。


おかげで、イメージした以上のしっかりした世界観が、オープニングだけで作る事が叶いました。