nao

夕と夜の境目
微かな時間
溶ける夕陽
風が揺らす木の葉のざわめき
肩を抱く生ぬるい空気

「あぁ、また要らぬ思考が蠢くのですね」
そう風が問えば

「えぇ、私の在処を探してるのよ…」
と私は答える

ベランダの手摺に頭を預け
横に見るこの景色の向こうに見える
夜の境界線を行く列車よ
そこに連れて行ってはくれまいか…


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景色が滲む
その歪んだ夜の入り口を眺めている
今日もまた静かに…














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あの日アナタが好きだと言った花

今はもう
どんな色のどんな花だったかなんて
覚えてはいないのでしょう

それは幾つも愛でた花の
一輪に過ぎなかったのだから…



今日もきっと
アナタはその手で花を摘むのでしょう

摘まれた花の心を知らず

ただ優しくそっと摘むのでしょう…






















探せど探せど見つけられず
焦れど漁れど掬いとれず
語彙の全ては意味を成さず
無意味な音が空を切る


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あぁ あの月のように誰の為でなく

あぁ ただ優しく輝いていられたら

貴方を包むことも出来るのでしょうか…













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