リーダーが死んでから、二ヶ月くらい経った。

信じられないけどもう二ヶ月らしい。あれから、何かが変わったような気もするし、何も変わらない気もする。でも何かが止まってしまったな、という感覚がある。何かが堰き止められて、どんどんと上に溜まっていく感覚。ソレは日に日に重さを増していって、苦しい。

一昨日はヒトリエのライブだった。wowakaさんのいない、ヒトリエのライブだった。

リーダーはどこにもいなかったけれど、でもやっぱりヒトリエはヒトリエで。シノダがリーダーの代わりにボーカルをつとめあげ、イガラシもゆーまおも痺れるような音をかき鳴らす。

ぽっかりと空いた舞台真ん中と、どこか物足りない音以外は紛れもなく、ヒトリエだったのだ。

携帯端末に残された音楽を聴けば、wowakaさんの声はいつでも、何度でも、そこにあるから、もうこの世のどこにもあなたが存在し得ないことの実感がさっぱり持てないでいたけれど。

そのライブを境目に、その出来事は急に現実になった。

二度と、もう二度と、wowakaが歌うヒトリエのライブは、始まらない。音を鳴らさない。踊らない。

嘘でも、なんでもなく、リーダーはいないのだと理解してしまった。終わりなんだな。現実逃避し続けるのは。

リーダーのこと、今も変わらず大好きで、そのゴツゴツした手とか、まっすぐに私たちを見るタレ目とか、その汗で額に張り付いた髪を首を振って解く様子とか、はははって笑う声とか、へべれけにすぐなっちゃうところとか、弱いところも、強いところも、声も、全部全部全部好きだ。

見ていたのはヒトリエのリーダーのwowakaっていう一面だけだったけれど、その全部がもう超好きだ。

ライブの時間がサイコーだったが故に、現実に戻りたくないって、この瞬間に死んでしまえたらって、思った瞬間が何度もあったよ。でも「またな」っていうから、次はもっと素敵なものを見せてくれるのに期待して今まで生きていたよ。

なんで死んじゃうんかなあ〜って今も思ってしまう。世界で1番のロックバンドのリーダーがいなくなってどうするんだよって、腹が立って、また涙が出る。

それでもヒトリエのメンバーが最高だって、また思い知らされたから、もうちょっと頑張ってみようって思っています。それくらいヒトリエのこと大好きだから、解散しないって言ってくれたメンバーがいるから、私はまた前を向いて、まだ涙は止まらないし、くしゃくしゃの笑顔を思い出すけど、でも生きていく。

正直、死後の世界なんてあるとも、ないともわかんないけど、いつか同い年くらいになったらイタコにお願いしてリーダーに会ってみたいなんて、そんなよくわからない絵空事も考えてる。

そんな夢。また会う日までね。そっちの世界はロックンロールが流れているかい?

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手紙、届けられなかったのを、なんとなく共有したくなって、それだけです。
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 今日は、昨日の夜から続く雨でまた冬に戻ったような、ピンと張り詰めるみたいな寒さだ、しととと濡れる街並み。ズボンの裾。私の髪。

 どうやら平成が終わるらしい。ほんの一か月前に発表された「令和」という元号。iPhoneではまだ予測変換してくれない。
 それでも生前退位だから準備も予測も出来る方なのかもしれないけれど、なにぶん人生ではじめてなので、どんな顔すればいいか決めかねる。

 私の生涯の時間全てがあった平成が終わることに、まだ現実味を感じられないでもいる。みんなはどうですか。
 そんなことを言いつつ、大学では古事記を学んでいたのでこれがどんなにすごいことか知識としてはなんとなくわかっている。邇邇芸の御霊、天皇霊が新しい天皇の身体に移り変わるのだ。日本の天皇は延々とこれを繰り返して、脈々と今も続いてる(ちなみに邇邇芸とは天照大神の孫)。
 もちろんそれのどこまでが本当とか嘘とか、儀式とか、現実とかそんなのは飲み込んだ上で、私たちは続いていく。

平成は終わり、令和がはじまる。

終わりは切ない。なんでだろう。もう戻れないからかな。終わればよかったことだけ思い出してしまうからかな。なんでなのか、正解はわからないけれど、実感として切ないなーと思う。
さっきも書いたけれど、平成生まれだから、生きてからのことは全て平成の中で、それが終わるからって総括するにはちょっと分量が多すぎる。なんというか、ともかく22になりました。という感じ。

 世間ではゴールデンウィークで、私もその恩恵に預かって、今日は1日ダラダラしていた。髪を染めて、漫画読んで寝てた。今からカレー食べにいくところ。何も変わらない。多分明日も何も変わらないと思う。多分。
 最近見た海が大きかった。寒くて暗くて大きくて、すごいよかった。一緒に寝たお母さんがなんとなく小さい気がした。好きなバンドのリーダーはもういなくて、今耳元で鳴るバズマザーズは相変わらず好きで、お腹が空いた。濡らしたズボンが少し不愉快で、明日からどう生きようかな、と脈絡もなくふと考える。

また令和で!

追伸
Suica、実体、捨てたってよ。
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