まだ観劇した作品で感想書けてないのあるけど、とりあえず今日のことを。



ミュージカル『憂国のモリアーティ』観劇

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原作ファンなので、この日をめちゃくちゃ楽しみにしてました✨

大好きな世界に連れていって貰える、舞台は最も"創造力"のあるコンテンツやと思う。
その中でもこの作品は、必要最低限に演出効果を抑え、人間が演じることに重きを置いていて、観客は"この時代の傍観者"になる。

セット転換がないのにも驚きました。
華々しい貴族と生臭い一般市民のコントラストはもちろん、ロンドンの街からノアティック号まで、セットや映像に頼らない演出と、それを物足りないと感じさせない演技力に心の拍手が止まりませんでした…👏

音楽や照明だけで空間を、演者さんたちによって生命を、そして私たち観客によって世界がつくられていた。劇場にいた全員でミュージカル『憂国のモリアーティ』という作品を創造していました。

あー
キャストさん全員について感想を述べたい。
でも無理やぁ~

最初、大好きな作品が舞台化すると知ってめちゃくちゃ嬉しかったと同時に、キャストさんが発表されて、納得する部分と首をかしげた部分がありました。
でも、実際に蓋を開けてみると、全てのファンを虜にしてしまう完成度にびっくりしました。再現度という意味ではなく、役としての完成度。

何や…全部仕組まれてたんか………と。

歌も良かった。照明も良かった。

2.5次元ってキラキラしてて華々しいイメージがあったけど、この作品にそれは不必要とさえ思えた。

とにかく楽しくて充実感いっぱいの1日やった🙌

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J事務所の.5進出について、色んな意見がありますね。

こういう話題は興味深く(面白かってるとかではなく、文化的な目線で見たときに作品づくりにおいて何が求められているのかを知りたいという好奇心です)SNS で検索をかけて見てみたけど、気になることが幾つかあったので、個人的に思うところを綴ってみます。不快に思われる可能性があるので、読む方はその点ご了承下さい。

そして、かなり長文になります。

ちなみに私は追いかけている役者さんがいるわけでもなく、.5もほとんど見ません。おもしろそうな作品におもしろそうな役者さんが出てたら観に行く、雑食系です。(好きな役者さんはいますが、作品に惹かれなければ観に行かないこともあるので…)

こんな雑食系舞台オタクが客観的に見てみました。



まず一番多かった意見が「売名目的で出るな」というもの。

うーん…言ってることが分からんでもないけど、それは自分の、いわゆる推し俳優さんには必ずしも当てはまらないと言い切れるのか?と疑問に思いました。
命燃やして、役者人生かけて、キャラクターに生きる と思って.5をやっている俳優さんが100%ではないという可能性を考えてますか?と。
もちろん役者である以上、頂いた仕事は完璧にこなさなければなりません。しかし、.5という枠組みに収まり続けることを自ら望んで役者をしている方ばかりではないのでは。

今の日本の演劇が.5のブームを引き起こし、舞台での若手俳優さん(今だけこの呼称を使用します)が出演される舞台作品のジャンルが逆に狭まっているような気がする。
入れ替わり立ち代わりで同じような顔ぶれで、題材が違うだけで似たような原作もの(この表現本当にすみません💦)を演じているだけに思える。簡単にいうと、クラス替えみたいな。生徒はほとんど変わってない。クラスと担任と自分の係が変わるだけ。

純粋に舞台が好きで、役者さんが好きで、自分が好きな役者さんのあんなお芝居やこんな顔が見てみたい!って思ってるファンのことは考えてないのかも。最近そう思わされることが多いです。

今や.5に出演しないと人気が上がらない。特に原作ファンを自分のファンにしなければならない。そういう競争心が、役者さん本人もしくは事務所に芽生えているのは確か。
そこである程度のファンをつけ、映像に方向転換したり何やらかんやら仕事の幅を広げていくわけですね。

結局、タレントというのは商品であり、売り出し方が大事。すごい冷たい表現になって私もあまり言いたくないけど、現実的に考えるとそう。
売り出すため、ファンをつけるための手っ取り早いコンテンツが.5だという意識は、実は誰しもが抱いているような気がします。

"原作もの""実写化"は舞台だけではなくドラマや映画もそうではないでしょうか?同じような旬の役者さんが入れ替わってるだけに思える原作ものの数々……。
世間が散々嫌がってた「旬の役者さんの"実写化"による売名」が、舞台でも同じ感覚になっているということ。

そう思うと、原作ファンにも俳優ファンにも演劇ファンにも優しくない世界になりつつあるのですね…つら…

実力の世界じゃなくなってる。

だったら売名も何もないよね。



次に気になったのが「原作をリスペクトして欲しい」「クオリティ重視」

それはもちろんそうだと思う。原作ものでなくてもそう。役を愛し、作品を愛さなければ役者としてそこに存在する意義はない。
クオリティに関しては、本人の努力次第だと思います。ただ、これに関しては、ファンの着眼点によって捉え方が異なるから非常に難しい問題だと思う。

100%そのキャラクターになるのは無理。だって演じるのは人間ですから。
だから、見ている側が何に重きを置き、何を見て再現度を評価するのか。
格好、顔、声、草、話し方…それは人によってキャラクターの何を見ているのかによって違うし、評価は人によって違う。だからこのクオリティ問題は自分と役者さん、はたまた演出家さんとの間での解釈の相違が生み出すものだと私は思ってます。

以前、私が好きな漫画が.5舞台化されると知り、配役とビジュアルを見た時、あまりに自分のイメージとかけ離れていたので、それ以上の情報を遮断し、もちろん観に行きませんでした。

結局、評価の基準って好き嫌いなんですよね。



次に「.5をなめるな」「J事務所の実力なめるな」といったもの。

恐らく、Jさん、.5俳優さんの本人達はそんなこと思っていないと思います。これはファンの方々の勝手な意見ではないかと。

Jさんは未踏の地に足を踏み入れるわけですから、その方のプレッシャーは相当なものだと思います。しかもとてつもなく大きな事務所の看板を背負っているわけですからね。

映画やドラマに出れば、その肩書きだけで色眼鏡で見られ、音楽番組に出ても「事務所の圧力」と言われ、舞台に出ても「集客目的」と言われる。どのジャンルの世界に飛び込んでも厳しい意見が付き物。大きい事務所のはずなのに、実は肩身の狭い思いをされているのではないかと思います。

SNS で見た、一部のファンの方の投稿ではお互いにマウントをとりあっていて、受け入れる受け入れないだの、どちらかというとそういったファンの方々が"なめている"印象を受けました。
彼らの実力を、舞台をなめているなと。

ただ、やはり観て下さるお客様を満足させてなんぼの世界なので、事務所の看板を背負っている以上、色眼鏡で見られる覚悟をしている以上、ある意味役者さん以上に責任感を持ってその役を担わないといけない。

アイドルだろうが何だろうが、役者として板の上に立てば同じ。ひとつの演劇として作品を純粋に楽しみたいのなら、ひとりの役者として見てあげて欲しい。まぁ難しいんですよねこれが。



次に「ファンの客層」について。

これは…個人的に思うところがあってですね(笑)

.5ファンの方の投稿の中に、「.5のお客さんの大半はキャラクターを目当てに観に来ている。Jのファンは演者目当てだから観に来てほしくない」というもの。

現実問題、そうなんですよね。
ただ、私個人としてはこの意見だけは賛同しかねます。

私は.5という言葉が生まれる前から、舞台やミュージカルを観ることが趣味でした。
色々な作品を観ていくうちに好きな役者さんが増えていき、この人が出ているなら観に行こうという理由で観劇を楽しむこともありました。

今でいう.5もその当時は「好きな役者さんの次の出演作は△△の実写か~、原作知らんからちょっとだけ勉強していこうかな」という感覚で、むしろそういった方が多かったのでは。
だってその当時は"実写化"というものが受け入れてもらい難いジャンルでしたから。舞台で実写化されているものといえば、テニスと執事と新撰組くらいしか知りませんでした。

いつのまにか原作ものが増え、.5というワードが生まれました。なるほど、日本ならではの新しいエンターテイメントだなと当時は感心しました。

それを機に、私が好き"だった"ある役者さんは.5の舞台に出演することが多くなりました。
前までは、原作を勉強して観に行こうと意気込んでいましたが、立て続けに.5に出るので、正直ついていけなくなり、追うのを諦めました。(ストレートに出演される際は観に行きます)

また、好きな役者さんがポテンシャルをもて余しているなと思うこともあり、素晴らしい演技をされるのに、キャラクターの枠組みの中でしかお芝居の可能性を広げられないなんて…と、もどかしい気持ちになることもありました。役と実力が比例していないな、と。

いつしか客層は、予てよりの役者さんのファンよりも原作(orキャラクター)のファンが増えていきました。

今回の件で、先述した投稿があったのが寂しかったです。

ずーっと前から好きだった役者さんが、キャラクターを介してしか見られておらず、彼らの演技力、芝居力、生命力、人間性に惹かれたファンの気持ちはそこにはなくて。

元からの役者さんのファンからすれば、ブームが訪れた時に「原作ファンは来るな」とは決して思いませんでした。より沢山の方に、あくまでも"お芝居"に魅了されて欲しかったからです。「好きな役者さんが原作ファンの方に叩かれたりしないかな、受け入れて貰えるかな」という不安を抱きながらも、原作ファンの方にきちんと評価されているのを見ると嬉しくなったものです…(遠い目)

今でも「あの頃に戻りたい…あの頃の舞台は面白かった…」と何度も思ってしまう。でも、新しい文化を受け入れ、もう無理だと思ったら自ら手放した。固定の推しを作ってしまったら、需要と供給間で生じるギャップに悩まされると思ったから。

環境を変えることは出来ないけど、自分を変えることは出来る。

新しいことを受け入れられない、見てもいないのに否定をする、両方のファンの方にどうしても言いたいのが、

『板の上に立つ"役者さん"はもちろん、それを応援しているファンの方々を否定しないで下さい。』

私たち観客にとって劇場は、ひとときでも日常を忘れ、上質なお芝居とそれを楽しむ観客が幸せな時間と空間を共有する場所です。
来ないでくれ、なんて、例え思っていても口に出さないで欲しかったです。少なくとも役者さんたちは自分のファンの為だけにお芝居をしているわけではないでしょうし、来てほしくないお客さんなんていないはずです。


最後に、「アイドルはアイドル、.5は.5」という意見を目にしました。

正直、今更?と思いました。
J事務所のタレントさんでもアイドル活動をしている人、俳優業をしている人、いますよね。
逆も然り、役者さんでもアイドルないし歌手活動をしている人も少なくはありません。
"表現者"である彼らに、応援しているファンが制限をしてしまうのは…いかがなものかなと。
私は、好きな人には好きなことをして欲しいし、刺激的で新鮮な日々を送って欲しいと思っています。様々な経験をすることで力が身に付いて、より素晴らしい表現者になってくれることが、なによりも喜ばしい。

最初から認めて貰えるような甘い世界ではない、それは新しく挑戦する人誰もがそう。




ファン同士仲良く、なんて薄っぺらい言葉で収拾がつくことではないと思います。

が!
違う視点で作品を楽しむことは出来る。


結局何が言いたいねんって感じやけど…
年号が変わり、新しい時代の幕が上がった今、変わりゆくものと変わらないものを受け入れよう。

エンターテイメントは進化し、変化する。
だからおもしろいし、私は舞台が好きです。


かなり遡るけど、4月7日に見てきました。
舞台「空ばかり見ていた」

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ずっと生でお芝居が見たいと思っていた森田剛さん主演。

これはねぇ、興味本意で行ったら自爆するレベルの、恐ろしい舞台でした…

戯曲というものにはあまり触れてこなかったんですが、まさかこんなに奥深いものだとは思わなかった。

独特の台詞の言い回し、小説を読んでいる気持ちになった。ロシア文学を読んでいる時の気持ちと似たような、ゾワゾワする感覚。ところどころ難しくて字幕が欲しくなった(笑)

頭の中で理解を深めるのは得意な方やけど、この作品はたぶん何回観ても100%理解するのは無理やと思った。

反政府軍のお話で、主人公側は銃を持ったり軍服のようなものを纏っていたけど、戦闘や敵側の描写はなく(捕虜はいたけど)、ヘリコプターの音やったり、張り詰めた空気で一気に緊張感が増した。一緒に息を飲んでいた。

役者さん全員の感想をあげたいけど打つのがしんどいからメインの3人だけ。

まず平岩紙さん。
ドラマ『マイガール』でめちゃくちゃいいお母さん役やったイメージが強いお方。癖があるのかなと思いきや、ヒロイン役がめちゃくちゃはまっててびっくりした。こんなに滑らかなお芝居をされるなんて…どういうことか自分でも分かりづらいけど💦角がなく、かといって丸くもなく…って感じ。滑舌も良くて台詞が聞き取りやすかった。
役柄的にはこの作品でおそらく唯一、正気な人物やったと思う。傷付いて、疑って、怒って、喜んで…一番感情移入しやすかったかも。その感情の揺らぎも自然やったから、ほんまに助かった。(?)

そして勝地涼さん。
いやぁ狂ってたね。一見、普通なの。ごく普通の兵士なの。でも突然笑いだしたりするのめちゃくちゃ怖かった。しかもそれが何故か役からぶれてないの。怖くない!?
普通の兵士が気が狂って突然笑いだす。って感じじゃなくて、流れ的に不自然な所で何故か突然笑いだす(しかも何度もそういうのがあった)のにも関わらず、自然と受け入れてた自分がいる何でなん!怖い!演技力が怖い!狂っているように見せられていたのか、こっちが狂ったのかもう分からん。怖い。(褒めてる)

そして森田剛さん。
天才ですね。ドラマ『喰いタン』『ランチの女王』を見て育った私としては、生でお芝居が見れるということがどれだけ喜ばしかったか。そして中学生までファンでした(笑)『学校へ行こう』も見てました(笑)
最近だとドラマ『リスクの神様』映画『ヒメノア~ル』を見て、舞台で培ってきた演技力ならぬ芝居力が圧倒的に強すぎて、今回もめちゃくちゃ楽しみにしてた。
発声もわざとらしくなく、滑舌も良く、一定して聞き取りやすかった難しい台詞も頭に入ってきた。声や表情は変わらないのに、だんだん人間不信になっていってるのが分かったのは、恐らくあの人は空気をも芝居づける能力があるからなのでは?と。
最後のシーンは恐怖でした(すごすぎて) あんなに一気に会場の酸素を奪うようなお芝居が出来るの本当に怖い(褒めてる)

なぜか、もう二度と見たくないなって思わされるような、凄みと、満足感があった。

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