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「朝だよ〜」

遠い意識の外から聞こえてくる穏やかで優しい声。

「うーん...」

重たい瞼をゆっくりと開くと、そこには愛しい人の姿があった。

(ああ、幸せ。)

朝起きて「おはよう」と言い合う人がいる生活というのはなんとも温かい。

「いつもやってるやつやってよ(笑)」

彼は悪戯っ子みたいな顔で言ってくるものだから、一瞬戸惑った。

しかしそれをやらないことにへ身体が思うように起きないので仕方なく目の前でやることにした。

「こうやってね、足と手を天井にむかってあげてばたばたさせるの〜!」

「はははっ。うける、本当にやるんだ(笑)」

私が両手足をばたばたと動かすと彼はくしゃっと淀みない表情で微笑んだ。

「よし、おわり!」

体内の血の巡りがよくなり、少し目が開くとベットから起き上がり背伸びをした。

カーテンの隙間から朝日が家の中にスルッと入り込んで来ている。

「雪どうなったかな〜」

昨晩降った雪の様子が気になり、カーテンを開くと景色一面に白い世界が広がっていた。

マンションの8階から見下ろすその表情は、昨日の朝とは打って変わってしまった。

「光が反射して眩しいね。」

窓を開け、ベランダに出た彼の後ろを追っかけるように外に出た。

外の冷たい空気が肌にあたる。
冷たいけど、痛くない。

都会のビル風のような乾いた空気ではなく、故郷で感じた雪で湿った空気。

「あれ?ここは秋田かな?」と冗談交じりに彼にきいてみる

「起きたらワープしちゃったみたいだね」

彼の横顔はにわかに信じ難い光景に、感動しているように見えた。

「息が白いね。」
と言って、はあっと口から漏らす呼吸。

なんだかいちいち色気がすごい

「ほんとだっ」

真似するように息をしてみたが色気の「い」の字も無い自分の様に少し恥ずかしくなった。

「冷えてきたから入ろっ」

「うん」

はじめて一緒に見た雪景色。
いつか地元の冬を見せてあげなくなった。


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「男の人が浮気するのは病気だと思ってるから100歩譲って許すけど、するなら私にバレないようにして欲しい。」

上京して4年。

男女のドロドロした話を聞く度に哀しくなり、特定のパートナーのいる男性に言い寄られる度に呆れる。

大人になるにつれ「恋愛」や「純愛」に対する憧れや理想はメリメリと剥がれ落ち、「妥協」や「割り切り」が得意になった。

そんなどこか「恋」や「愛」に冷めきった私の目にふと止まった映画の広告。

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引用元:映画.com

(嘘を愛する女って今日公開日なんだ、、、)

仕事終わり、池袋駅からまっすぐ家に帰って本でも読もうかと考えていた思考がどこかへ消えおもむろに時計を確認する。

時刻は19時になろうとしていた。

スマホを片手にもち人混みを掻き分けながら器用に映画の時間を調べる。

【歩きスマホ禁止】の紙を横目に少しの罪悪感を覚えながら、いてもたっても居られずオンラインチケットを1枚購入した。

シアターの一番後ろの端の席。
ここがいつもの特等席だった。

映画の開始時刻まで少し時間があったので冬物セールをしてるパ〇コに入り、いつかの誰かとのデートのためのスカートとニットを購入。

セールに弱いのところは女だなって自分で自分を笑ってあげた。
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初めて入る映画館はどうしても慣れなくて浮き足立ってしまう。

機械でチケットを交換し、空腹のお腹を宥めるために塩味のポップコーンとアイスティー氷なしを頼んだ。

映画館は、いつもと違って後ろの席から入る場所だったので「あ、失敗した...」と心の中で嘆いた。

時刻は19時53分。

(誰か隣に来たらよせればいいよね。さすがにこの席数で隣の席のチケットを取る人なんてなかなかいないだろう)

そう思ってスヌードとコートを脱ぎ、隣の席にかける。


20時00分。照明が落ち、映画の予告がはじまる。
映画の予告は割と短く3分くらいで本編に入った。

5分たった頃だろうか。
扉が開きカップルらしき二人組が横からひょこっと出てきてこちら側を覗く。

どうやら席を探してるみたいだ。
気になって映画に集中できない...

やっといなくなったかと思えば今度は40代くらいの女性二人組。

「暗くてよく見えないねえ」

「何列目ってなってるの?」

コソコソと話してるようだが、私の耳には全て入ってきた。

(ああ...今度からこの映画館の時は後ろの端はやめとこ...)

心の中で呟き再び映画に集中する。


物語は、長澤まさみ演じるキャリアウーマンの「川原由加利」と高橋一生演じる恋人の「小出桔平」とのラブミステリー。

くもまっか出血で倒れた桔平は偽名を使った正体不明の男だった。由加利は「真実」を知るため、桔平が残した大長編小説を手がかりに探し続ける。

果たして「真実」は見つかるのか...
そして真実を知った由加利が辿り着いた結末とは...


この物語の中で吉田鋼太郎演じる探偵「海原匠」が話した妻との離婚のきっかけの話がとても心にきたのでご紹介したい。

ネタバレになると思うので見たくない方はとばしてね

「妻がずっと昔に浮気をしていたことを知り喧嘩になってついカッとなった自分は、泣きながら止めに入った娘に対して『もう一生お父さんと呼ぶな!』と怒鳴ってしまった。もう一生お父さんと呼んではくれないんだろうな」と。

それに対し由加利は、「知らなければ良かったと思ってますか?」と問う。

海原匠は「ああ。」とだけ呟くのだ。

私は深く強く共感した。
やはり世の中には知らなくていいこともあるのだ、と。

しかしそれでも由加利は「真実」を追い求めた。

もしかしたら、自分を苦しめるだけの「こたえ」があるかもしれないのに。

なんでこんなにも「嘘」で固められた「真実」を見つけ出そうとするのか。

「嘘をつく」=「後ろめたさ」や「背徳感」があるから
という方程式を理解してないのだろうか。

否、違う。

きっと由加利はどこかで信じていたのだ。

今まで過ごしてきて目の前にいた「小出桔平」の姿が偽りだとは思えなかったのだろう。
「名前」や「職業」、ほかの全てが嘘だったとしても二人の間にあった「愛」や「絆」は本当だったと証明したかったのかもしれない。


人はそれぞれみんな誰にも言えないこととか秘密とかを抱えている。

その闇が少しずつ積み重なってのしかかり、苦しくて壊れちゃう人がいるならば、手遅れになる前に寄り添える人間でありたいと思った。

それと同じように自分の闇を抱え込みすぎないようにしなきゃとも考えさせられた。

長くなりましたが、「愛」とか「恋」とかってものをもう少し前向きに捉えてみようと思わせてくれるいいきっかけになったなあ

中江和仁監督の初長編映画、
面白かったです。

関係者の皆さん、お疲れ様でした。



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おはようございます♪

昨日の夜はひたすら現実逃避してました(笑)

「センセイ君主」っていうマンガの主人公の女の子が可愛すぎる。さまるん愛しい...。

そしてここ最近で一番ときめきを貰ってるのは「弘光せんせい」\( ˆPˆ )/♡

ぶっきらぼうで冷めてて、毒舌なとこがやばいです...あとたまに見せる表情

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目を細くさせて上から見下す感じがたまらんのです...


あー、あー。

少女漫画の世界に行きたいwww

映画なら絶対ベタな漫画の王道恋愛邦画に出たい。演技でもいい。()

よし、今日もがんばって生きようね

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