ツアーが終わりました。

先ずは来てくださったみなさん、ありがとうございました。


新しいフェーズに突入する植田真梨恵のライブを、ぜひ見に来てくださいと言っていました。

「どんなツアーになりますか?」と聞かれたとき、どのくらいの範囲でお話をちゃんとできるのかむずかしかった。もちろん構想やイメージはあるんだけど、正直、やってみないとわからないです。というのが本音。

でも間違いなく新フェーズのツアー。と言えたのは、

バンド編成だけど、F.A.R.W.A.H.2枚のアルバムを持ってまわる中で、心地よく、やわらかいバンド編成のライブにしたかったから、なると思ったから。そこが大切な肝の部分だったから。

大きな音で勢いに乗ったジャジャーーーンっていう今までのバンドツアーともまた違う、揺らぎや、ふわりとした心地よさをバンドで奏でることが今回大切だと思ったから。その中で必要なのは圧倒的なエネルギーや音圧も去ることながら、それ以上にみなさんとの調和を、無音の時間すらすみずみまで描くこと、だと思っていました。



F.A.R.をね、2月にリリースしたとき、

それを作ってる時から、W.A.H.とつながるブリッジのような役割をするインストを入れよう。そのインストをSEにして、W.A.H.の始まりの通りにライブをはじめよう。と構想を思い描いていました。

その後、思いがけずに猫のララさんが亡くなって、ステージに立ってちゃんと歌えるのか?私!歌ったりして泣かないのか?とか自分で自分の心配したりしながら、しかし観に来てくださるみなさんにはちゃんと出来上がった歌を届けたいから、歌では泣かないようにしよう。リハでいっぱい泣こう。と思いながら練習していました。はは。やーねえ。恥ずかしいねえ。プロだのに。

ララの鳴き声を入れたインスト曲は、ララがいなくなっちゃったことでより深く冒頭に意味を持たせる形になってしまって。悲しみに陶酔するのもさせるのも苦手だから、しょっぱなからそんなふうな空気にしてしまうのはいやだなあとかなり迷ったんだけど、もともとライブを思い描いて作っていたものですから。私の生きている日常音をそのままリアルにお届けすることが、当初からのイメージだったから。迷ったけどそのイメージを貫いてみました。

_var_mobile_Media_DCIM_147APPLE_IMG_7098.JPG

そして 終わって

どんなライブになりましたか?と聞かれるとしたら今ツアーは「考えるツアー」になったな。と思いました。

それぞれのテーマ 大人の成長・和 を、大人の成長ってなんだろうなあ。自分が生まれた日本って、自分の感じる和って、これからも残っていく和って、どういう部分だろうなあ。ということを、私自身各会場で考えながら、来てくれたみなさんにお聞きしながら、みんなでひとつの空間を心地よく過ごせたツアーだったな、と思います。非常にどの会場も心地よい空気が流れていました。みなさんの集中力と、笑顔のおかげです。

日常的なことが要になってきているので、わたしはなるべくドラマチックにせずに、ロマンチックにせずに、ファンタジックにせずに、威圧的にせずに、緊張感持たせすぎずに、リラックスした状態でステージに立つ必要がありました。

でも逆を返せば、ドラマチックでロマンチックでファンタジックで威圧的で、緊張感のある、リラックスした時間でした。それは、日常の中にもそういう瞬間って、くるくるとひそひそと顔を出しているからです。


夢物語じゃないツアーにしたかった。

ちゃんと両足で立って、大声で歌ったりそばにいるみたいに歌わせてもらったりしながら、笑ったり泣いたりしたツアーになりました。


FAR」という曲で最後に 遠くなる 遠くなって 連れ去って、って歌っているんだけど、

そんな日々から遠くなること。日々から連れ去ってほしいこと。そういう意味でのFARなので、

結果的にすでに過去となった日常が、遠くなっていくイメージでツアーができました。当初は、今の日常を描くつもりまんまんだったけれど、運命とかタイミングとかというのはおもしろいです。導かれていくことひとつずつに意味ができてしまうんだなあと思ってしまうし、かといって、進みたい方向へ進んでいくべきだとも思います。


考えるツアーでしたから。だったからなのか?

今、かなり肩の力がふっと抜けました。別に、そんなに緊張しながらやっていたツアーじゃなかったから、終わってもそんなに心のウエイト感は変わらないかなと思っていたんですけど、そんなことなかったです。

ツアーが終わるのがさみしいな、っていうツアーでした。そんなことをこんなに心から思ったのは初めてでした。


それで、私はまだ考えています。

大人の成長。わざわざ大人にならなくてもいいんだけど、悩んだり迷ったりする中で、どんどん自分を知って弱くなっていく中で、今私はどんなことがしたいのか。

タイムリミットまでの間に、なにをしたくて、別に何をしなくたっていいのか。ぜんぶぜんぶ叶えるつもりもないので、ほんとうに自分のやりたいことを見つめて、そのために毎日を使っていきたいなと思います。


ライブに来てる人たちは。

生きながら、好きな歌を聴くことを選択して、その時間をちゃんと体で過ごしているから。好きなことできてて、尊敬しています。わたしも、逃さないように好きなことしていこう。好きな人に会って、好きな歌を作っていこう。と思います。


またみんなにライブで会えるの、楽しみにしています。

F.A.R./W.A.H.ツアー、仙台から始まって香川、福岡、名古屋、北海道、広島、大阪、石川、東京全9か所で会えたみなさん、お世話になったみなさん。どうもありがとうございました!

_var_mobile_Media_DCIM_147APPLE_IMG_7099.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_147APPLE_IMG_7100.JPG