月別アーカイブ / 2015年03月

皆様こんにちは。
ご機嫌いかがでしょうか?

モデルらしいブログが一切書けないことに不安を覚えておりますが、
どう頑張ってもキャピキャピ出来る気配がないので
仕方ないと思って諦めることにします。
懲りずにお付き合い頂けると、これ幸いです。

昨日のこと。
日差しが暖かく感じられる午前10時過ぎ。
私は1人ジムまでの道のりをとてとてと歩いておりました。
前方から、70代後半くらいに見える御婦人が
こちらへ向かって歩いていらっしゃいました。

つばの広い帽子を目深に被り、ご自身の進む先の足下をじっと見据え
少しだけ引き摺った右足の膝に軽く手を添えながら、
ゆっくりゆっくり進んでおられます。
大変そうだなと思いましたが、荷物を持たれているわけでもないし、
私には手助けをする方法が思いつきませんでした。

すると、御婦人の後方からやってきた
私と同じくらいの年齢に見える女性が
ベビーカーに2歳くらいの男の子を乗せて
スイスイと彼女を追い抜こうとしました。

まさにその瞬間、男の子はベビーカーから身を乗り出して
御婦人に満面の笑みを向けました。
すると、彼女も立ち止まり、彼に素敵な笑顔を返しました。
彼らは自分の視界からお互いが見えなくなるまでそうしていました。

男の子を見送った後、御婦人は小さな声で「よいしょ」と言いながら
ぴんと背筋を伸ばして前を向き、朗らかな表情で歩き出しました。
他人でも、言葉を交わさなくても、人と人とが繋がる瞬間ってあるのですね。

私が見かけた、苦しそうな面持ちで足を引き摺りながら歩く老女の姿は
もうどこにもありませんでした。


ひなた

大変ご無沙汰しております。
日中は上着もいらないくらいに暖かくなった今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

毎日毎日、花粉情報にうんざりしているわたくしめ。
目が痒すぎて、この時期は目薬を頻繁にささないと
視界がかすんでよく見えない事態に陥り、運転するのが怖いです。
そのことをいつもお世話になっているスタイリストさん(若い)に
お話しした所、「私もコンタクトですけど、そんなのなったことないですー!」
とのこと。年齢の差でしょうか。アラサーはつらいよ。


電車でお会いした小学1年生くらいの4人組のお話。

「あれ、最近みんな持ってるよね!」
幼さの残る高い声は、いつも私を心地よい気持ちにさせてくれます。
「そうだよね。僕んちなんて2つもあるよ。」
「へー、そうなんだ。」
「ちなみに、僕の持ってる色はね・・・」
そこで暫く考え込む少年。

「えーっとね、兵隊さんの車の色なんだけど・・・」
うんうん、なるほど。カーキですね。と私は心の中で相槌を打ちました。
その時、少年の中の一人が「あ、迷彩?」その可能性もありましたね。
「うーん、迷彩の中の色なんだけどー・・・」やはりカーキですか。
するとまた別の一人が「じゃあ、茶色?」確かに、迷彩の中にありますね。
「茶色じゃなくってー・・・」カーキ!カーキですよ!!
最後まで話を聞いていた1人が「緑じゃない?」おしい!ほぼ正解。
「緑みたいな色なんだけど・・・」おや、まだ頑張るようです。

少しの沈黙の後、
「あ、うぐいす色の濃いやつ!」
「そうそう!それだ!」
「そっかー、うぐいす色の濃いやつかー。」
「うん、いいね!かっこいいね!」
4人揃って満足そうに顔を輝かせていました。
電車がゆっくりと速度を落とし、プシューと音を立てると
「あ、もう着いちゃった!じゃあねー!」と
少年たちはそのうちの1人を残して電車から降りて行きました。

なんということでしょう。
ここ数年、「うぐいす色」という単語を
耳にしたことがあったでしょうか。
小学1年生から零れた情緒あふれる言葉は、
私に少しの驚きと、春風のあたたかさを運んできてくれました。
兵隊さんの車の色から、うぐいす色の濃いやつに
たどり着くまでのアプローチの仕方に無限の可能性を感じます。

彼らに出会って、前途ある少年たちの姿を微笑ましく思ったのと同時に
大人になることで忘れてしまったものが多くあるのではないだろうかと、
少し寂しい気持ちにもなりました。

なによりも気になるのは「うぐいす色の濃いやつ」のかかる主語は
なんだったのだろうか、ということであります。




ひなた

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