月別アーカイブ / 2021年06月

どーも!秋野です🧟‍♂️

お馴染みコピペも6回目になります。
ここの数字を変えているだけです。

鶴の全ての曲から何が演奏されるか分からない、お楽しみ会のような今年のALL TIME CLASSICSです。
初めは不定期でいきなり開催されるイベントでしたが、次第に形を変え全国47都道府県ツアー3周目では全公演がATCになり、リクエストも挟みつつ毎回セットリストが異なるツアーにまで発展し、配信がメインになっているこのコロナシーズンにおいてはほぼほぼリクエストのみで構成されるイベントという所まで来ました。
なるべく広くリクエストに応えるようにやってきましたが、どうしてもあぶれてしまう曲も少なくないわけです。
そこで今年開催されるATCは「確実に演奏する曲を予告する」というものです。野球でいうところの予告先発スタイルです。
アルバム、ミニアルバムの単位で選び、指定された作品の曲は全て演るというものですので、聴けなかった曲が狙い撃ちで聴けるチャンス!今ならもらえる!系のキャンペーンのようですね。笑

ある人には懐かしかったり久しぶりだったり、またある人には新しかったり初めてだったり、沢山の人がそれぞれのタイミングで鶴を知ってくれているわけでして、今回は様々な記憶や思い出と共にめくるめく鶴ワールドを堪能してもらえれば幸いです。また誰かにとっての入り口になりますように。

せっかく色んな作品に焦点を当てたATCなので、当時の感覚を思い出しながらつらつらと書いていきましょう。




『僕ナリ』


2017年の秋リリース。
この翌年の結成15周年イヤーに向けての第1弾企画としてのアルバムです。

自主レーベルを始めてから4枚、この前作『ニューカマー』までは自分達でプロデュースをして作品を作ってきました。47都道府県ツアーの流れもちょうど一区切りという感じだったので、新しい風を吹かせようとプロデューサー的な立ち位置の人を迎えることにしました。

そこで白羽の矢が立ったのは業界でも有名人の磯貝サイモンくんでした。
彼との出会いは『我がまま』を一緒に作った橋口靖正くんにまで遡ります。

『我がまま』から数年、相変わらず僕のご近所の飲み仲間だった橋口くんが「最近、磯貝サイモンという同世代のすごいヤツがいるから、今度鶴にも紹介したい」とのことでした。結局それは叶わないまま橋口くんは故人となってしまいましたが、その後の彼のトリビュートバンドでサイモンくんに会うことができたので、結果としては紹介してもらったようなものです。何とも偶然という名の運命か、運命という名の偶然か。

ファンクラブサイト「鶴飼」の僕のブログに〝僕ナリへの道〟としてアルバム解説のような当時の事を綴った記事がありますので、よろしかったらどうぞよろしく。


僕ナリの特典、第一弾鶴ちゃんシール。お菓子の代わりにCDがついていました。



この作品の制作はとにかく時間がありませんでした。
と言うのは、鶴とサイモンくんのスケジュールが全然合わなかったのです。お互いに全国を飛び回っていたので、一緒に作業をする時間が限られていたのです。日々流動的に変わる予定と、それに伴う締め切りの変更や急に訪れる過密なレコーディング日程に僕の心は荒んでいきました。笑
出先の空いた時間にスタジオでプリプロ、さらに空いた時間で歌詞の書き換え、ライブもしっかりやらなきゃ、寝ないと声出ないけど寝てる場合じゃない、、、売れてないのに売れっ子スケジュール。売れてないと割りに合わんぞ!ということは割りに合わんぞ!そんな日々でした。

しかしそんな時にこそ本領を発揮するのが自称M寄りのM。他称どMの僕でした。多少Mナリ。
疲れているとつい文句が出やすい僕ですが、やる事が決まって完成に向かっていく制作はやはり楽しいものです。
特に歌入れはこの破茶滅茶なスケジュールにあのFOFTOOですら対応が難しく、知ってるエンジニアに声をかけてピンポイントで録音してもらいました。なので歌録りに4人ものエンジニアがクレジットされています。毎回違うスタジオで歌ったので、各エンジニアの個性が光る瞬間があります。
その一つとして挙げるならば「低気圧ボーイ」でしょうか。これは昨年末に残念ながら閉店してしまった西永福にあるパワーハウスという老舗レコーディングスタジオなのですが、鶴がデビュー前くらいから使わせてもらっていた昔ながらの良いスタジオです。機材もアナログ的というか、普通にやっても良い感じに録音出来る環境です。録音してくれたのは当時はまだアシスタント業務がメインだった中里くん。埼玉の我々のご近所出身。過去に何度も鶴のレコーディングに立ち会ってくれているので、僕のキャラも声のクセも熟知しています。

すでに退社していた彼を引っ張り出し、古巣のスタジオでやってもらいました。やらせてくれたパワーハウスにも感謝。彼が選んでくれたマイクがこの曲に大ハマりして一緒に感動したのを覚えています。中里くんはとてもいい奴キャラですが、胸に秘めるエンジニアとしての拘りを強く感じさせる男です。僕が妥協したくても許してくれません。でもお酒を飲むとデレデレします。笑

そんな状況での歌入れは、何かをゆっくり探しながらやるような時間も体力もありませんでしたから、逆に研ぎ澄まされていってイメージに近づけるスピードが上がったような気がします。この辺りから歌入れの速度が向上したかもしれません。
時間が無ければ効率を上げればいいじゃない。パンがなければケーキを食べればいいじゃない素っ頓狂。言うは易し。西川はきよし。そんなIT社長みたいに誰しも簡単にはいかんのだよ。でも追い込まれると人はポテンシャルを発揮し、進化をするんですね。

MVでは「とにかくダッシュして歌う」という恐ろしい企画でした。
カメラリハーサルを入れてトータルで3本だったか4本だったか。
僕、カメリハの段階でいきなりダッシュしたら臀部に肉離れを起こしそうな痛みを感じました。
これは少ない回数で決めないと尻がもたん、、、頑張っていい感じのが撮れたと思ったのですが「じゃあ最後にもう1本いきましょう」と、我々の限界を越えた画を撮りたかった監督の指示により、私の尻は限界を越え、もうこれ以上ダッシュしたららめーーー!尻離れーー!4つになっちゃう!と、尻に悪魔が忍び寄っている極限の状態で「恋の始まりはーーーーーー!」って歌っています。Mナリだけど痛いのはちょっと。


他にも様々なエピソードを持つ曲が多いアルバムですのでまたどこかで。
サイモンマジックをかけてもらったこの作品は鶴にとってまた新しい世界の始まりでもありました。
リリース翌年の2018年はいよいよ鶴フェスに向けて動き出すことになります。

バカな夢はまだまだ見ていたいお年頃です。



鶴「ALL TIME CLASSICS 2021 〜僕ナリ〜」

6月13日(日) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
開場 16:30 / 開演 17:00 (配信 16:50〜)

e+にて一般チケット発売中です✋

配信チケットはこちら
さらに、終演後に「僕ナリの曲全部やってみた配信」もありますので、合わせてどーぞ😀

どーも!秋野です🧟‍♂️

久しぶりの曲をスタジオでやると全員酷い出来です。
バンド結成間もない高校生バンドのような拙さです。

お馴染みコピペも5回目になります。

鶴の全ての曲から何が演奏されるか分からない、お楽しみ会のような今年のALL TIME CLASSICSです。
初めは不定期でいきなり開催されるイベントでしたが、次第に形を変え全国47都道府県ツアー3周目では全公演がATCになり、リクエストも挟みつつ毎回セットリストが異なるツアーにまで発展し、配信がメインになっているこのコロナシーズンにおいてはほぼほぼリクエストのみで構成されるイベントという所まで来ました。
なるべく広くリクエストに応えるようにやってきましたが、どうしてもあぶれてしまう曲も少なくないわけです。
そこで今年開催されるATCは「確実に演奏する曲を予告する」というものです。野球でいうところの予告先発スタイルです。
アルバム、ミニアルバムの単位で選び、指定された作品の曲は全て演るというものですので、聴けなかった曲が狙い撃ちで聴けるチャンス!今ならもらえる!系のキャンペーンのようですね。笑

ある人には懐かしかったり久しぶりだったり、またある人には新しかったり初めてだったり、沢山の人がそれぞれのタイミングで鶴を知ってくれているわけでして、今回は様々な記憶や思い出と共にめくるめく鶴ワールドを堪能してもらえれば幸いです。また誰かにとっての入り口になりますように。

せっかく色んな作品に焦点を当てたATCなので、当時の感覚を思い出しながらつらつらと書いていきましょう。



『Love&Soul』

2014年、夏の終わりにリリース。
自主レーベルSoul Mate Recordを立ち上げてから2枚目の作品です。

新たなる旅立ちに力の入った前作『SOULMATE』と比べると、幾分か肩の力が抜けました。
自主レーベルを立ち上げたということは、いい時も悪い時も〝自分たちのケツは自分たちで〟スタイルになったということです。
誰もお尻を拭いてくれません。ウォッシュレットが欲しければ自分で買わなければいけません。笑
そんなちょっとした不安と強迫観念に似た責任感を背負って始めたわけですが、フタを開けてみると意外とそれまでと変わらない感覚がありました。ウォッシュレットの話じゃないですよ。

それはきっと鶴が大事にしてきたものがライブだったからでしょう。
自分達が演奏する楽しさ、そしてそれを共有してもらえる嬉しさ、なるべく手の届く範囲で。これがより実感できる形に変わっただけのことでした。

〝負けてもやめない勝つまでは、たぶんそれがいいぜ〟

「Life is party」から取られたアルバムキャッチコピーは、勝ち負けは正直よく分からないけど見えない何かと戦ってきた僕なりのスタンス表明でもありました。人生はパーティーだ!と手放しで叫べるほどパリピではありません。パーティーだと思えた方が悲しいことも辛いことも少しは楽になるだろうって僕自身が思いたかったんですね。

自主レーベルを始めてからの曲はより個人的な想いや、伝えたいことが明確になっていったような気がします。
大事なことは自分らしさに自信を持つことであって、正解はないけれどもそれこそが僕なりの、そして鶴なりの愛なんだろうと。
知ってはいたけどようやく気づいた、、みたいな。
少し前だったらなんとなく恥ずかしいと思ってしまうような表現を、臆することなく口にし出し始めた時期かもしれないですね。

僕らが大事にしたかったのは愛と魂。
ワイワイするのに必要なのは愛と魂。
僕ら自身を突き動かすものは愛と魂。

ここからこのワードは鶴にとって大事なワードになっていくのでした。
大切に抱きしめていたいものを突き詰めていった結果、全国47都道府県ツアーというものを意識し出して準備を始めていた頃ですね。
こう在りたい、こう在って欲しい、という願いが込められた愛の歌が並んでいるのが『Love&Soul』です。

アルバムリードである「公約数」「Life is party」のMVは「ソウルメイト今夜」で素晴らしい映像を作ってくれたナツヲくん。映像だけでなくジャケットデザインも手掛けてもらったのですが「ちょっとサイケデリックな感じで」という非常に曖昧な注文にもかかわらず、素晴らしいデザインを持ってきてくれました。この時、彼は確か20歳過ぎくらいだった気がします。末恐ろしい。


当時のアーティスト写真、蔵出しアナザーカット。
旅中に撮影でした。広島にある普通のリハーサルスタジオにて。



鶴「ALL TIME CLASSICS2021 〜Love&Soul〜」

6月12日(土) 福島OutLine
開場 17:00/開演18:00(配信17:50〜)

入場チケットはローソンチケット、ぴあ、e +など一般で発売中です✌️

配信はこちら

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