月別アーカイブ / 2016年08月

社会人生活もこなれてくると、キャリアというものに関心が出てくるようになります。

ただ申し訳ないのが、私にスタートアップにおいてはキャリアについて問われても、「そんなんわからへん」というのが回答になるでしょう。

いや、逃げてないですよ。……やっぱり逃げていますか。わからんw

ですが事実として、少なくとも私は10年先だとか老後のことだとかは考えて動いてはいないです。無計画であるとか、世の中のことを分かっていないとか批判されるかもしれませんが、事実であるからごまかしようがありません。

では反対に、きちんとしたキャリアプランとは何なんでしょうか。何年後にこうなっていて、次はこうで、定年を迎える時にはこうだ、という具合に予測がつくことをいうのでしょうか。

スペースマーケットの創業者、重松さんは「自分の将来が何となく見えてしまうのが、寂しく感じてしまった」から、NTT東日本からフォトクリエイトに転職したと語られています。

「自分の将来が見えること」をよしとして、ずっと同一の企業に「安定」して居続けることがきちんとしたキャリアプランなのでしょうか。今はつらいかもしれないが、数年後に昇進できる、こういう役職につける、だから今は我慢しよう。その我慢は果たしてどこに続いているのでしょうか。


大企業に入れば、定年までの職が保証されている。私たちより上、ちょうど親の世代であればそれは常識だったのかもしれません。そしてそれを「安定」と呼ぶのであれば、徐々にではありますが「安定」が崩れてきているのでしょう。

であれば今の世の中では少なくとも「安定」という軸でみるならば、特に今後数十年のスパンで考えると、名前の知れた大企業に勤めるか、スタートアップに勤めるかはキャリアに大差ない気がします。

そもそも「安定」というものは豊かさの副産物ではないでしょうか。となれば(あまり見たくはない現実ですが)日本が豊かでなくなってきている昨今、「安定」を求めるのはかなわなくなってきているのかもしれません。

最初に10年後や老後のことを考えていないと書きました。が、もっと短い期間では実は一定の行動指針を定めています。具体的には、「20代を大事にする」という意識の上でキャリアの決断を下しています。
 
仕事に年齢は関係ないですが、とはいえ20代と30代では大きく変わるものも少なくない気がしているからです。そう考えると、いささかオンデマンドですが一応キャリアプランがあるのかもしれませんね。

私は早生まれであるため、同学年の方の内では猶予がある方ではあります。それでも28歳、今度の誕生日で29歳なので、20代として過ごせる時間はあと2年を切っています。

私は20代の内に出せる力は全て出し切りたいと思っています。そして何があっても、どんな目に遭ってもそれを受け入れる。

休むことも折り込みずつも日々全力を、ベストを出しきれているのか。自分に問いかけると危機感しかないです。あえて自分から安定に距離を置き、ギリギリを攻めていく。理屈ではなくそれが自分にとってただ楽しいから。

そういえば、大企業を辞めてスタートアップ来る人はドMの人ばかりだと、おっしゃっている方もいらっしゃいましたでしょうか。

スタートアップでのキャリアは予測するものではなく、日々を精一杯生き抜き、気がついたら積み上がっている。

おおよそ、そんなところではないでしょうか。 

友人にお誘いいただき、今日はmeguro.esに参加してきました。
せっかく参加するのだからということで、LT(Lightning Talk)もしてきました。
 

Hubotのお話ですが、最後の方で唐突のアイマス。アイマス好きですからね、仕方ないね。

私は技術的なところよりもそれによってどうなったか、ですとか、そのソリューションに至るまで、どのような背景があったかのところを話したがる傾向にあるようです。
 
純粋に面白く出来るだけの特筆できるネタを持っていないというのはあるのかもしれませんが。

meguro.esには今回はじめて参加したのですが、まず会場のオシャレさに驚きました。

初参加で発表ということで正直なところ緊張しまくっていたのですが、皆様のヌクモリティ(耳を傾けていただいている感じ)にすごく救われました。


ありがとうございました! 

別につらいことを望んでいる人はいないはずなのですが、つらいことも起こりうるのが仕事です。

ただ、2〜30人程度のスタートアップでは居酒屋でよく聞くような

  • 「働いていないでサボっている先輩がいる」とか
  • 「上司に上手く取り入って出世している人がいる」とか
  • 「頑張っているのに評価されない」とか

これら直接的に特定の誰かや組織が原因となっている「つらみ」とは基本的に無縁です。

一方規模が大きくないスタートアップでは、人も時間もお金も限られています。
そのため、これらリソース要因でのつらいことが多く起こる傾向にあると思っています。

エンジニアの目線になると典型的にはおおよそ次のような感じでしょうか。

  • バグ修正などに時間を取られて新規開発が線表通りに進まない
  • ビジネスサイドにエンジニアの生態(といっていいものか分かりませんが)を理解してもらえない
  • 時間がないのでプログラム設計がきちんとできず、後に重大な仕様上のバグが発覚し手戻りが発生してしまった

それでも事業が伸びているうちは潜在的なつらみに気付かずにいられる、あるいは無視できるためまだ良いのかもしれません。が、いざシラフに戻った時、あるいは成長の踊り場に達してしまった場合、上記の問題が疲労のように一気にきます。

みんなベストを尽くしているのに、つらいことが起こる。そんな環境がスタートアップだといえるのかもしれません。いや、好きで起こしているわけじゃないんですよ、本当ですよ。

とはいえ、じゃあリソースがあれば良いのかというと

  • 人の増加はマネジメントの問題の根源となり、
  • 時間の増加はパーキンソンの法則を引き起こし、
  • お金の増加は、上手く使わねば組織の腐敗の源をもたらす

リスクをもはらんでいると考えます。そして、これらリスクをきちんとケアしなければ、究極的には冒頭の愚痴のような感じになっちゃうような気すらしています。

そう考えるといつであっても、どんな規模であっても組織には問題が発生するものなのだなぁ、としみじみ思います。問題発見の古典、『ライト、ついていますか』で「すべての解答は次の問題の出所」という教訓が出てきますがよく言ったものです。

それはそれとして、気づいてしまったつらみつらみです。問題として起きてしまった、検知してしまったものは、それがどんなに不都合なものであれ、なんとか真正面から立ち向かうしかないのでしょう。
 
じゃあどうやってつらみを解消するんだろうというところなのですが、こればかりは場合とチームによりけりとしか言いようがないです。

その方法が本当に正しかったのか、最善だったのか。それは決めた後、過ぎ去った後ですら分からない。
分からないけど、突き進むしかない。それがチームで合意の取れた解決策だから。

個人的には、つらみの多くの根幹にはコミュニケーションがあるのかなと思っています。意思決定の過程やお客様とのやり取り、マネジメントに至るまで人間同士のやり取りが生まれます。有名な「顧客が本当に必要だったもの」の話はコミュニケーションの難しさを表したものでした。

そんな時、DeNA創業者の南場さんがおっしゃる「コトに向かう力」が大事になってくるのかなぁとよく考えます。(参考)

対人関係上の悩みはたくさん出てくるのだけれど、他人でも自分でもなくて、コトに向かう。(ミクロな意味での)相手の都合や自分の都合ではなく、シンプルにやるべきこと、あるべき姿に注力する。
 
コトに向かうために、組織のビジョンやミッションといったものが必要であり、前提条件として個々人と組織の認識が揃っている必要がある。そんなところではないでしょうか。

つらみは出てくるものですが、チームで乗り越えることで団結が生まれ、次にくるだろうつらみを乗り越えるための強さが育まれるのかな、と思っています。

スタートアップには様々なリソースが足りていません。しかしながらも、その枠内でなんとかかんとかやりくりしていく、上手くやっていく。

そんなところにスタートアップのつらみがあり、また醍醐味があるのだと思います。

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