ランチで入った店で、
エリック・クラプトンが流れていた。

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懐かしい。

父のことを思い出す。


ある夏休み。
家族で出かけた帰り道。

うっすらと目を開けると、
車は橋を渡っていた。

視線を外にそらすと、
夕陽が川に、
キラキラと反射していて
きれいで眩しい。

海遊びで疲れた家族たちは、
まだ寝息をたてている。

エリックの曲を聞きながら、
家族を家へと運ぶ、
父の背中を私はぼんやり眺めていた。


あれからどれくらい経ったのだろう。

父の背中はすっかり小さくなって、
国際通りで、
肩で風を切って歩いていた面影はない。


栄枯盛衰。

強いも、偉いも、綺麗も、元気も
不安も、悲しみも、健康も、記憶さえ

時間と共に過ぎ去っていく。
老いがすべてを奪っていく。

しかもそれは、
思ってるよりも、
本当にほんの一瞬。


だから、

遠慮はいらない。

今を生きろ。
今、変われ。

幸せを掴みとれ。

行動を起こせ。

失敗しても
すべては消えてゆく。

どうせいつか消えちゃうなら、
思い切り生きよう。

偉い人になんてならなくていい。
貴女が心地よいなら
それが一番いい。

貴女の人生、
もう遠慮はいらない。




神崎メリ